【まだイケる!!】ジャリジャリの07メタニウムMg7を分解・徹底清掃で復活させてみた。

釣り仲間から預かった07メタニウムMg7のオーバーホール備忘録です。

名機と言われる07メタマグですが、私自身07メタマグは所有した経験がないので、このブログでも登場するのは初めてかと思います。

なので中身がどんなになっているかレポートしながら、オーバーホールを完遂していきたいと思います👌

07メタニウムMg7をお預かり

というわけで今回はリールのオーバーホールネタ、具材は07メタニウムMg7です。

07メタニウムMgのスペックを紹介

もう14年も前のリールですが、09アルデバランMgなどと並ぶような名機として、知名度は今なお健在だと感じます。(最近釣りを始めた方はあまり知らないかもですが…)

07メタマグというと、自分の印象としては「メガバス時代のカナモ」が使っていた印象が非常に強いですね…謎

07メタニウムMgはカナモも使っていた
▲画像のチョイスがセンスなくて申し訳ない(白目)

まぁ正直、2007年頃の自分は貧乏学生で釣りに全然お金かけていなかったため、当時このモデルがどれくらい話題になっていたかはそんな覚えていないんですけどね。爆

そんな07メタマグですが冒頭に書いたとおり、先日いつものように川でプカプカしていたら釣り仲間の方から「みかんくん、これもどうにかできないかな〜!?」と渡されたのでした。

これも…というのは、以前記事にあげた酷使しすぎた16メタニウムMGLを提供してくださった、あのホーム河川先輩アゲインです。笑

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ジュラルミン製マイクロモジュールギアのデメリット

先輩もこの07メタマグは知人の方からもらったものらしいですが、もうハンドルノブは溶けにとけてグズグズ、クラッチレバーはグラグラ、回転時はジャリジャリといった感じで、まぁヤバイ匂いがプンプンします。

07メタニウムMgのカスタム

幸いにもハンドルノブはシマノ純正品の手持ちがあったのでそれに交換、さらにクラッチレバーも謎に我が家の部品ストックにあったため(リール本体持ってないのに純正パーツは色々持ってたりするのだ)、それと交換することで主要パーツの不具合は解消できそうです。

あとは中身を開けてみて、変な破損がないことを祈ります…🙏

07メタニウムMg7のスペック

この記事をみて「このリール、中古で見つけたら使ってみようかな〜」と思う人がもしかしたらいるかもしれないので、一応先に07メタニウムMg7のスペックを載せておきます。

スペックは以下の通り。

  • ギヤ比:7.0:1
  • 最大ドラグ力:49.0N/5.0Kg
  • 自重:170g
  • 糸巻量:3号-120m、3.5号-100、4号-85m、5号-70m
  • スプール寸法:径34mm・幅22mm
  • ボールベアリング(A-RB):8個
  • 40mmジュラルミン製メインギヤ

次項で触れますが、ブレーキシステムやスプール重量などは現行リールと比較したら見劣るものの、他の部分は今みてもかなり完成されている感のあるリールですぞ。

全分解して組み直してみた

さて前置きはこれくらいにして、早速レッツバラバラに!!

…といきたいところですが、まじで汚れがヤバイので、最初に一度ぬるま湯につけて1時間ほど放置…汗

07メタニウムMgの洗浄

その後ようやく作業開始。

まずはとにかく外装にこびりついた汚れを歯ブラシで擦って落としていきます、使用する洗剤はジョイ泡スプレー。(なんでもいい)

07メタニウムMgのオーバーホール

色々やり方はあるでしょうが、全部バラしてから汚ったないパーツを一個一個洗うのは中々大変なので、自分はこんな感じにざっくり洗った上で分解します。

シマノ純正ハンドルノブは溶ける

水でふやけてもはや汚物化しているハンドルノブは早々に外します、そしてティッシュにくるんでそっとゴミ箱に捨てました。笑

07メタニウムMgの分解

外装の汚れを落として、汚物化していたハンドルノブを取っただけでも見た的にはかなり改善されました!!

しかし当然ながらハンドルを回すとジャリジャリなのは変わらずなので、張り切って分解していきます💪

ハンドルやドラグ周りに関しては、現行リールたちと差異はなく、こちら側からはリテーナーとロックナットを外し、ドラグ周りを取り外せば作業完了です。

パーミングプレート側から外すビスは3本あるのですが、内1本だけややわかりにくいですね。正解はここ☝️

07メタニウムMgのドライブギア

これでギアボックスがご開帳に👐

まぁ予想通りの汚さではあるけれど、予想を遥かに超える汚さではないし、中で破損しているパーツも見当たらない!(嬉)

ここまできたら、あとはサクサクバラしていくだけですね。

ドライブシャフトを支持するベアリングは安定の汚さ。(メンテされていないリールは汚れがち)

レベルワインド組もほぼ汚物状態…バラさないで外から歯ブラシで擦るくらいでは全然足りませんね、汚れがたまりやすいところだし仕方ないんですが…

ちなみに分解の仕方は現行リールとほとんど変わらないので、解説するまでもないって感じですけど、Eリング留めされている部分は2箇所ありまして…

ココと…(レベルワインドシャフトが抜けないようにしている)

ココですね。(パーミングプレートから伸びてるシャフトが抜けないようにしている)

パーミングプレートのシャフトに通してあるは、最近のシマノリールとちょっと異なる感じになっています。

そして残念なことに、その開閉つまみに装着されているOリングは、2つのうち1つは朽ち果てていましたね。泣

まぁOリングくらいなくてもなんとでもなるだろうってノリで組み上げてみたんですが、これって中々重要なパーツでして、Oリングがないとパーミングプレートがきっちり閉まりきりません!!!

▲メインフレームとパーミングプレートに隙間が空いてしまっているのがお分かりいただけるだろうか。

そんなわけで、朽ち果てていたOリングは、以前Amazonで購入していたOリングセットにあった一番小さいサイズを少しだけ加工して、取り付けました。

 

分解の続きに戻りまして、ベアリングなんかも全て取り外したら、これにて全バラ完了👌

07メタニウムMgの分解

パーツ数も特段多くないし、シマノ製ベイトリールをバラし慣れている人なら難なくできる感じですね。

ていうかリールのオーバーホールって分解は全然大変じゃないんですよね…時間がかかるのはここから。

こびりついた泥汚れを全部歯ブラシで落としきり、パーツクリーナーで脱脂して、また油入れ直して…というのが大変なんですよね。汗

KDWベアリングチェクツールPRO
▲ベアリングの洗浄はお馴染みのKDWタケノコで。
07メタニウムMgのジュラルミンギア
▲メインギアとピニオンギアは歯溝を徹底的に掃除。僅かに歯欠があるものの、使えないレベルではなかったです。やはりジュラルミンだとマイクロモジュールギアは(以下略

 

洗浄が完了したら、あとは組み上げていくだけ!!ここからはまた楽しい作業ですね^^

▲まずはクラッチ周りから組み上げていきます。
お次はレベルワインド周り。慣れてない人だと1番苦戦する部分。
▲グリスやオイルはお馴染みのボアードグリス&オイル。
▲メインギアを入れて噛み合わせをチェック。
▲ギアボックスカバーを装着したら動作確認。(よしっ👉)
▲加工したOリングを入れた開閉ツマミの動作もパーフェクト!動きは固めになりましたが、その分パーミングカップの締りはバッチリですわ。

そんなこんなで23時前くらいから作業をスタートさせて、全て完遂したのは2時前でした。笑笑

復活した07メタニウムMg7

ではでは、ジャリジャリ07メタニウムMg7をビフォーアフター比較してみましょう👇

動画だけでは伝わりきらないと思いますが、まぁ使ったら全然不快にならないレベルまで完全復活した感じです👌(控えめに言っても全然ノイズなし)

もちろんベアリングを新品に全部入れ替える、ギアを互換性ある新品に交換するなどをすればもっと良いフィーリングになるのでしょうが、先輩的にはあくまで「お金かけないで普通に使えるレベルにして」という感じだと思うので、これくらいが良いところかなと思います!

まとめ

というわけで、07メタニウムMg7のオーバーホール備忘録でした。

特別クセのある構造はないので、最近のシマノリールを分解したことがあれば、分解図なくても難なくイケると思います。

古いモデルだし傷も多々ある個体ですが、徹底洗浄して機関良好にしたリールは本当に気持ちが良いですね👌

現行リールと比較して重くもないしゴツくもないし、現役で使用しても全然違和感ないでしょう^^

先輩からの依頼のおかげで、07メタマグが名機と呼ばれる理由を理解することができました♪

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