【シマノ】20メタニウム実物ファーストインプレ&分解して内部構造公開

みなさんお待ちかね、20メタニウム着弾です!!

早速ですが、分解して内部構造公開しちゃいますよ。笑

20メタニウム(右ハンドル)着弾

はい、というわけで皆さん首を長く長くして待っていたであろう、シマノ2020 年モデルの最注目株「20メタニウム」が着弾です!

20メタニウムを最速で入手

シマノ20メタニウムの付属品

シマノ(SHIMANO) リール 20 メタニウム RIGHT

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自分は2月上旬頃には右ハンドルのノーマルギアをネットショップで予約していましたが、そのときはちょうどヤフーショッピング(PayPayモール)のポイント還元率が35%ほどあったため、実質的には23,000円を切るくらいで購入できました。

本当に恐ろしい世の中です…(色々感覚麻痺する)

5月まで待機の左ハンドルユーザーの皆さんに対しては心苦しい気持ちですが、右ハンドルユーザーの特権として、早速実物をじっくり見て、いじっていきたいと思います。笑

20メタニウムのスペックをおさらい

まずは外観画像と合わせて、20 メタニウムのスペックと特徴をおさらいしておきます。

20メタニウムは軽い。175gという驚異的軽さ

20メタニウム 16メタニウムMGL
自重 175g 175g
ドライブギア 真鍮(ブラス)製 ジュラルミン製
ボディ素材 マグネシウム合金(Bカムレバーのみジュラルミン) マグネシウム合金&CI4+
ボディ特性 コアソリッドボディ HAGANEボディ
ギア比 6.2、7.1、8.1 6.2、7.4、8.5
スプール φ34mm、幅19mmのマグナムライトスプールⅢ φ34mm、幅22mmのNEWマグナムライトスプール
ラインキャパシティ 12LB-100m 12LB-100m

▲参考に旧モデルの16メタニウムMGLのスペックも並列させておきました。

やはり特筆すべきはマグネシウム合金によるコアソリッドボディに加えて、真鍮ギア化されているにも関わらず各所の軽量化によって実現されている 175gという軽さですね。

20メタニウムは18バンタムMGLに比べて軽い!

確かに軽いです…

同じコアソリッドボディでも、アルミ合金製の18バンタム MGL と比較すると「え?これでオール金属製ボディなの?」と驚く人が多いのではと思います。

 

20メタニウムを早速分解する

表面的な話はこれくらいにしておいて、早速、20メタニウムを分解していきます。

釣りフェスティバルやメディア等で散々露出していますから、もう外観だけじっくり見てもしょうがないでしょう。

内部構造までじっくり見せますよ。笑

ハンドル部分

今回20メタニウムに採用されているハンドルノブは、従来のシマノ純正の平ノブではなく、新設計されているノブとなっています。

20メタニウムのハンドルは新設計で軽い!

20メタニウム専用ハンドルノブのスペック

18バンタムや旧メタニウムなどに採用されているハンドルノブが一番右で、アルデバランなどのベイトフィネスリールに採用されているのが一番左、そして中央が20メタニウム用ハンドルノブです。

厚みとしては18バンタムなどの純正ハンドルノブよりも2mm薄いのですが、はっきり言って触った感じはかなり好きです。

平ノブの厚ぼったさがないのに、ベイトフィネス用の軽量スリムノブよりもしっかり握れて好印象。

20メタニウムのハンドルは重い?

ハンドルプレートはセミオフセットで割としっかりしている形状です。

20メタニウムのハンドルを比較

ここは意外だったのですが、18バンタム純正品と比較すると若干の重量増となっています。

強度面や感度の面を考慮してこのような設計になったのかなぁと想像しますが、軽量化一辺倒でないところが自分は逆に好感持ちましたよ。

20メタニウムのハンドル交換

その他のナットやリテーナに関しては従来の純正部品を使用しているといった感じですね。

スタードラグ部分

20メタニウムに採用されているスタードラグは、18バンタムMGL純正品を軽量化したものとなっています。

20メタニウムのスタードラグが軽い

一番右側が18バンタム純正品、一番左は自分がバンタムのカスタムパーツとして愛用している17カルコンBFSの純正スタードラグ、そして中央が20メタニウム純正品となります。

自分は樹脂製スタードラグはあまり好きじゃないので、基本的には樹脂素材のものからジュラルミン製のカスタムパーツに置換してしまうことがほとんどです…

が、20メタニウムの純正スタードラグは中々悪くないなと。

見た目の安っぽさがあまりないし、何より軽いので、しばらくはこのままカスタムせずに使用していこうかなと今考え中です。

スプール部分

リール性能の要となるスプール部分については19アンタレス同様の「MGLスプールⅢ」ですね。

20メタニウムのスプール取り外し方法

スプールの外し方は18バンタムと同様でして、エスケープハッチレバーを回すとダイヤルケースが抜けるようになります。

20メタニウムのスプールはバンタムとどこが違う?

MGLスプール二世代目の「NEW MGLスプール」とMGLスプール三世代目の「MGLスプールⅢ」を比較してみると、やっぱりスプール幅3mmのナロー化は見た目的にも大きいです。

MGLスプールⅢ搭載の19アンタレスと同等のキャスト性能なのかどうなのか、実釣でのキャストが楽しみです(^^)

コアソリッドボディ

ボディ部分は何度も繰り返しているとおり、20メタニウムはマグネシウム合金となっているため、アルミニウム合金の18バンタムと比較するとやはり軽いですね。

20メタニウムのサイドボディは軽量化されている

それに加えてこれです、サイドボディの軽量化…(左が20メタで右が18バンタムMGL)

メカニカルブレーキノブ部分を肉薄にし、銘板(上に写っているボディカバー)を樹脂化しています。

ボディ素材自体異なるので単純比較になりませんが、18バンタムのサイドボディ組が39gに対して20メタニウムは24gですから、この部分だけで15gの軽量化ですね(^_^;)

メインギア部分

メインギア部分については、素材がジュラルミンから真鍮に変わったというのが大改良ですが、もう少し詳しくチェックしますと…

まず結論から言うと、20メタニウムに採用されている真鍮製ドライブギアは18バンタムのドライブギアと完全同一品でした。

20メタニウムのドライブギアは18バンタムと同じ。

まぁここは事前情報でも聞いていたので、やっぱりその通りなのねっていう感じです。

しかしドライブギアシャフトには違いがあります。

20メタニウムはドライブギアシャフトも軽量化

ボディが一層ナロー化している影響でドライブギアシャフトが3mm程短くなっているし、16メタニウムMGLなんかに採用されているタイプのシャフト形状になっていますね。

このあたりも軽量化に寄与しているのだと思います。

クラッチ部分

クラッチ部分については個人的に一番色々書きたいところです。

表立ってどうこうっていう部分ではないのですが、まじでシマノ技術者のこだわりを感じさせられました…

20メタニウムのクラッチカムが凄い

まず、クラッチカム+クラッチツメの機構は従来品から一新。

樹脂パーツと金属製の補強パーツを組み合わせることで一体化・軽量化しています。

この機構は19アンタレスにも採用されていませんから、今回の20メタニウムが初なのではないかと思います。

20メタニウムのクラッチカム押さえ板

さらにクラッチカム押さえ板も2種類の樹脂パーツを組み合わせることで軽量化、0.77gって…(^_^;)

20メタニウムのクラッチレバーは壊れる!?

そしてクラッチレバー本体にも改良が…

18バンタムや旧メタニウムなど多くのベイトリールに採用されてきたクラッチレバーは、ハードユーザーからは「クラッチレバーのビス穴部分が割れて壊れる」という不満の声がチラチラ出ていたのは結構有名な話でしたが、20メタニウムの純正クラッチレバーはそのネガを潰してきています。

樹脂の組み合わせ方とビス穴周辺の構造を見直して、破損のリスクはかなり軽減されている模様です。(釣りフェスでシマノ開発者さんが語っていました)

ちなみにですがこの辺の変更に伴い、クラッチプレート(クラッチレバーを取り付ける金属板)も形状が微妙に変わってしまっています。

20メタニウムのクラッチプレート
左が20メタニウム、右が18バンタムMGLのクラッチプレートです。
メタニウムとバンタムのクラッチプレートの違い
▲全体形状は同じなのですが、クラッチ爪を支持するための穴(画像の左下)が形状変わっています。

20メタニウムのリールカスタム記事についてはまた別建てで詳しくやりますが、取り急ぎ伝えておくと、18バンタム/19アンタレス用KDWオフセットクラッチはビス1本固定なら装着可能、2本固定はできないというのが現状です。(バンタムMGLのクラッチプレート移植を考えましたが、上記の通り形状が異なる部分があるため出来ない)

20メタニウムのクラッチレバー交換

使えなくはないですが、ボディとのクリアランス・ビス1本のみでの支持ということを考えるとちょっとベストセッティングとは言い難いですね(^_^;)

20メタニウムにKDWクラッチは装着できる?

これに関してはKDWから何かしらアナウンスがあると思うので待ちましょう。

レベルワインド部分

最後はレベルワインド周辺について。

20メタニウムのレベルワインドはスプールから近い?

構造としては完全に18バンタムMGLと同様です。

もちろんボディ幅が異なるため、レベルワインドガイド・パイプなどの寸法は異なっています。

訂正:レベルワインドガイド及びレベルワインドパイプ、レベルワインド本体の寸法は全て18バンタムMGLと同一でした。しかしレベルワインドシャフト(クロスギア)の寸法は異なっているという形でした。詳しくは20メタニウムカスタム記事でご確認ください。

ただしレベルワインドシャフトの素材は軽量化のために樹脂製となっています。

18バンタムMGL発売直後に騒がれた「スプールとレベルワインドの距離が近い問題」は特に改良ありません。

個人的にはもうほとんど気にしていないので、特にこの設計に不満はないですね(^_^;)

20メタニウムまとめ

20メタニウムの実物をもとにスペック・外観のチェックに加えて内部構造の解説でした。

シマノ開発者が18バンタムのネガを全力で潰してNEWメタニウムとしてブラッシュアップさせてきた感がかなり強いです。

個人的には分解してみて随所にシマノのこだわりを感じたので、相当テンションあがりましたよ…使うのが楽しみです🤤

次は実釣インプレッションですね。

20メタニウムの実釣インプレッション

19アンタレスと18バンタムMGLの良いとこ取りしてメタニウムの軽さを維持しました的な全部のせリールというのは本当なのか何なのか?

次回の釣行で投入していきたいと思います!!

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追記:実釣インプレッション公開しました

20メタニウムの実釣インプレッションを公開しました。

購入検討されている方に対して、何かの参考になれば幸いです(^^)

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