エッジVグラスEVC-561をフルリビルド。グリップ、ガイド全て交換してバットジョイント化。

一ヶ月以上に渡るロッドリビルドがようやく完了しました。汗

タイトルの通り、具材は今なお一部の方々から名竿と評価される20年以上前のロッド、パームスのエッジ「Vグラスモデル」です。

その中でもショートロッダーとしては見逃せないEVC-561というモデルを調理したので、作業内容を書きまとめます。

エッジEVC-561を購入

というわけで今回はロッドリビルド。

ずっっっっと前から気になっていた、巻物狂の方々が絶賛されているエッジのVグラスモデルとやらをようやく購入しました。

パームスエッジのVグラスモデルは名竿
▲ ほんとはエッジプライドのVグラスにしようと思ってましたが、欲しい番手の中古が見つからなかったので、今回は普通の「EDGE」。ちなみにVグラスモデルじゃないEDGEは昔親父が買ったのを横取りしてよく使ってました。

ベリーネットで見つけて、確か購入金額は6000円くらい、まぁ送料合わせると8000円でしたね。(送料つらい)

まぁでも念願のVグラス、テンションあがります…!!

とりあえずそのまま使ってみたんだが…

リビルドに取り掛かる前に、とりあえず純正状態だとどんなもんなのかと使ってみました。

おかっぱりでのちょい投げでありますが…

 

「うん。ショートな巻物ロッド、もう初めからこれで良かったやん。(真顔)」

 

ってなりました。笑

高級ロッドの中で模索しなくても8000円で済んだやん!!って…苦笑

いや、まじでそれくらい凄く自分にはしっくりきました。汗

ただやっぱりちょっと持ち重り感というか、なんかダルい感じは否めません…

あとリールシートが好みでない、しかも恐らく作られて25年くらい経っているわけで、リアグリップの接着が甘くなってる。

そんなわけで、やはり予定通りリビルドを企てることにしましたよ。

ステップ1【破壊】

ロッドリビルドのステップ1、まずは破壊です。

グリップを破壊し、ガイドを取り除き、「ただの棒」にします。

実際のところ、これが最初にして最大の難関であったりする。。。

ロッドのグリップを交換する方法

コルクグリップの交換方法

▲(壁紙に謎キャラがいるのは気にしないでください)

まぁ専用の工具とか色々お持ちの方は、割と苦労なく出来てしまうのかもしれませんが、特にリールシートの破壊は大変です。

カッターとかペンチとかで挑戦する方は、十分に気をつけて作業しましょう!

ステップ2【部品調達】

続いて部品調達。

必要な部品は大きく分けて3つになりますね。

  1. ガイドとスレッド
  2. グリップパーツ一式
  3. エポキシ接着剤とエポキシコーティング剤、テサテープ

ここで一番頭を悩ませるのが②のグリップパーツですね。

リールシートとグリップだけでなく、ワインディングチェック(グリップやリールシートの端に付ける装飾金具)なども内外径がフィットするものを選んでいなけばなりません。

近くにロッドビルディングパーツ大量取扱店があれば、そこに出向き、店員さんとあれやこれや相談しながら選んでいくことができるかもしれませんが、私のように近くにそういうお店がない人はネット注文しかありません。

そんなわけで、自分はロッドビルド関連は楽天の大郷屋さんかサバロさんのネットショップで注文をしています。

しかしフィッティングなしの一発勝負注文なので、径を間違えて注文とかザラにあって、結局今回だけで計4回くらいの注文をしました。(送料…白目)

そんなこんなで集まった部品たちがコチラ👇

カーボンパイプ、EVAグリップ、グリップエンドはジャストエース製。

コルクグリップとワインディングチェックはマタギ製、リールシートはFUJIのACS-SD17(GM)です。

ステップ3【塗装】

さて部品も集まったし、あとは組み上げるだけ…と言いたいところですが、その前に塗装をしていきます。

純正ガイドを取り除いたところは軽くヤスリをかけているので、塗装が削れて地のブランクが出てしまっていますので。

塗装の工程は、全体を軽く極細目の耐水ペーパーでサンディング→パーツクリーナーで脱脂→ミッチャクロン→サイクロンスプレー(ブラック)という感じにしました。

サイクロンスプレーのブラックは、リールの下地塗装で使用するのに購入したものですが、純正ブランク塗装と仕上がりが近い感じだったので、ちょうど良いなと思って採用です。

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あとはリールシートからカーボンパイプが露出する部分にアクセント的に何かやりたかったので、今回はお試しで【大理石調塗装】を施してみました。

やり方はググれば出てくるでしょうが、まぁ今度気が向いたらブログでも紹介しておきます。(ちなみにこっちはラッカー塗料→2液ウレタンクリアで仕上げてます。)

ステップ4【組み上げ】

さてさて、いよいよ組み上げです。

グリップについては、部品の調達とそれぞれの加工(寸法を合わせたり、内外径を調整したり)さえ終わってしまえば、エポキシ接着剤でくっつけていくだけなので、あっという間に終わります。

今回はセパレートグリップ仕様にしたかったので、グリップ部分の元ブランクはカットし、外径12mmのストレートカーボンパイプを内径加工+元ブランクのフェルール部分を外径加工して脱着できるようにしました。

▲簡単に言うとバッドジョイント式というやつです。初めは普通にワンピースロッドにするつもりだったのですが、折角なんで他のマイロッド(tulalaシリーズ)と合わせちゃうかと思いまして。

あとはグラスチューブラーのフェルール(継ぎ部分)は強度的に若干怖いかも?と思って内側に肉厚のカーボンパイプを挿入・接着して強度アップさせてあります。

▲左の短いカーボンパイプを、右のフェルール内部にドンピシャで挿入してエポキシ接着させました。

その他の細かい話はもう切りがないのでやめます…ACSリールシートでグリップを作る工程だけでも1記事になると思うので、それはそれで別立てにしますかね(^^;;

あ、あとガイドのスレッド巻きはこんな感じにCスレッドのブラックとAスレッドのゴールドで仕上げてみました。(ちなみにガイドは純正のゴールドサーメットをそのまま使うことも検討しましたが、結局全てSICガイドに交換という形にしました。)

スレッドやリールシートのハードナット、ワインディングチェックなどで、全体的にブラックの中にガンメタとゴールドをポイント的に入れるようなコスメを目指した感じですね。

EVC-561のリビルド完了

はい、そんなこんなで完成したエッジVグラスモデル、EVC-561のリビルドロッドがコチラ👇

手前味噌でアレですが…

 

めちゃくちゃイイッス!!・:*+.\(( °ω° ))/.:+

 

いや正直、完全までの道のりはかなり長かったので、途中「なんかゴールが中々見えてこなくてツラっ…汗」ってなったのですが、いや最後まで無事完成させられて良かったです(^^;;

エポキシコーティングとかスレッド巻きとか、全然クオリティがまだまだ低いなぁと感じるところも多々あるのですが、まぁ二回目のロッドビルドだったので、それ考えたらまぁ上出来かなと。

ちょっとした飾り巻きとかで、見た目の印象は全然変わるので、まだまだ勉強しないとですが、いやはや今回のロッドビルドはやってみて良かったなぁと。

中古ロッドのリビルド、やっぱこれ面白いですわ。笑

まとめ

というわけで現代版?エッジVグラスが無事完成しました。

ある程度シャキッと感のある5ft台のグラスショートロッドって、現行品だと中々見つからないので、個人的にはかなり使うのが楽しみです。

リビルドといっても今回はほぼ0から作ったようなもんなので、めちゃくちゃ勉強になりましたね。

クランクを中心に、このロッドで今後巻物ゲームを楽しんでいきたいと思います!!👍