【バスパズル】変型チャター「グラスピース」インプレ。ワイヤーベイト新ジャンルか?

最終更新:2020年7月27日(追記あり)

ハンドメイドルアーブランド「六度九分」の行友さんが新しいマスプロブランド「バスパズル」を立ち上げました。

今回はそのバスパズルから初めてリリースされた変型チャターともワイヤーベイトニュージャンルとも言える「グラスピース」についてのインプレします。

バスパズル グラスピースとは?

すでに購入されて実践投入されている方はさておき、目新しいルックスから、グラスピースが気になっている人は多くいるのではないでしょうか?

自分の使い込みレベルはまだまだでありますが、そんな方々に向けてインプレをまとめていきたいと思います。

重量(サイズ展開) 3/8oz , 1/2oz
大きさ ワイヤー先端からフックまで78mm程
カラー 全4色展開

・ゴールデンチャート

・バイオレットギル

・ホワイトシャッド

・ブラックブルー(新色)

価格(税込) 1,760円

グラスピースはチャター(ブレーデッドジグ)タイプのルアーになります。

チャターとの大きな差は、見ての通りヘッドからブレードを接続するワイヤー。

チャターをワイヤーベイト化したというべきか、バズベイトのペラをチャターブレードに変えたものというか、どちらともいえるような形状になっています。

行友さんがインスタグムやツイッターで小出しにしていたので、かなり前から開発に着手されていたかとは思いますが、満を持して2019年11月に六度九分ブランドではなく「バスパズル」というマスプロブランドでリリースされたことには驚きました。

▲バスパズルとしてのツイッターアカウントも開設されています。気になる方は是非フォローを!

初回出荷以降、しばらくは入手困難な状況が続いていたように感じますが、発売から半年以上経過した現在はだいぶ入手しやすくなっているように感じます。

自分は3/8ozモデルを初回出荷時に全色購入しようか悩んだのですが、とりあえずで2色1個ずつをスタジオソラさんから購入させていただきました。

グラスピースの使用感

というわけで前置きはこれくらいにして、早速使用感について書いていきます。

キャスタビリティの良さ

まず特筆したいのはキャスタビリティの良さです。

正直キャスタビリティについては、使う前はあまりよくないのでは?と予想していました。

チャターブレードがヘッドから離れている分、バランスを崩しやすそうだし、3/8oz表記とはいえ、スピナーベイトと比較すれば全体重量は結構軽くなっているからです。

▲o.s.pハイピッチャー3/8ozとの比較です。

しかしその予想は完全に裏切られました。

キャスタビリティはすこぶる良く、狙ったピンにスッと飛んでいってくれますし、自分がキャストしている中ではルアーが回転してしまうということも一切ありませんでした。

厳密にはわかりませんが、キャスト姿勢は上画像のようなイメージ。

飛んでいく方向は赤矢印で、ブレードは青矢印の風を受けてうまい具合に畳まれて安定した姿勢を保ちます。

3/8ozクラスのスピナベやバズベイト感覚で竿先に吊るすと、「軽いな…汗」と感じるにも関わらず、飛距離は十分に出るし、ピンスポットを狙うには圧倒的にキャストしやすいので、最初はいい意味で違和感を感じるかもしれません。笑

バイブレーションの強さと対応速度

これもいい意味で裏切られた感じでしたが、グラスピースのバイブレーションブレードは他のチャター系ルアーと比較しても結構小さめです。

▲左に比較で並んでいるのは上からモグラチャター・スティーズカバーチャター・モザイクチャターです。

開発者の行友さんは現在琵琶湖メインで釣りをされているので、もっと強波動なもので作っているかと思っていたのですが、イメージ的にはどんなフィールドでも幅広く使えるような強さだと感じます。

とはいえ、面白いのは「小さなブレードなのにかなり低速でもちゃんとバイブレーションするところ」

流石にデッドなスローは無理ありますが、イメージとしてはスイムジグのゆっくり巻きくらいならしっかりバイブレーションするし振動も手元に感じます。

一方で早巻きでは一切バランスを崩さずに巻いてこれるのは、流石の設計です…(^_^;)

対応速度がかなり広いという部分もこのルアーの魅力だと思います。

フォール姿勢とレンジキープのしさすさ

もうひとつ特筆したいところはフォール姿勢です。

通常のチャター系ルアーとは異なり、グラスピースはブレードを上にして安定したフォール姿勢を作ります。

※フォール開始直後はブレードが微妙に揺れながら落ちていきますが、少しするとブレードの動きは止まり、そのままスーっと落ちていきます。

ものにもよるかと思いますが、フォールスピードはスピナベよりもすんなりと早く落ちていくイメージです。

そのせいなのか、レンジキープは結構しやすい印象。

3/8ozモデルだと水面~水面下1、2mくらいまでが守備範囲でしょうか。1/2ozモデルはまだ入手できていませんが、比較的深いレンジを巻きたいのならば1/2がマッチするかもしれません。

根がかり回避性能とボトム姿勢

グラスピースのボトムに着底したときは横倒しにならずブレードを上にして立っている状態になります。

ここはスピナーベイトとは大きく異なる部分だし、メリットとして使えそうだなと思いました。

つまりボトム付近をリフト&ファールして使うというのもありなのでは…と。

もう少しやり込んでみて試していきますが、ボトムのゴミを拾ってくることはあまりありませんでした。

自分のフィールドだとウィードトップやカバー際をかすめて引くみたいな使い方はほとんどないのでその辺りは検証できていませんが、ボトム付近の根掛かり回避能力はかなり高そうな印象でした。

バジング的な使い方について

自分が使う前に妄想していた使い方に「水面をブレードでモコモコさせるバジング的な使い方」がありました。

ブレードが上部に付いているので、水面直下バズベイトみたいに使えないかな…と。

しかしここはちょっと厳しい感じでした。

水面直下を早巻きしてくるのはもちろん問題ありませんが、ブレードが水面を出るか出ないかくらいで巻こうとすると、ブレードが水面をちょっとでも飛び出すとスポイルしてしまいます(^_^;)

目視できるくらいの水面直下引きくらいに抑えておくのが良さそうです。

グラスピースの出しどころ

はっきり言って自分、チャター(ブレーデッドジグ)は超苦手です。汗

過去釣果を振り返ると、秋のため池で元気な小バスを数本釣ったことあったなぁくらいのレベル。汗

出しどころが自分の中でハッキリここ!というのが持ててないジャンルのルアーなんです…

しかしグラスピースを使ってみて、まずはスピナベを投げるようなスポットに対して、スピナベじゃ強すぎる?でもスイムジグ+シャッドテールじゃちょっと弱い?的なシチュエーションで投げてみたいと思っているところです。

あとは先に書いたようにやっぱりボトム付近の釣り。

スイムジグやボトム立ちする系のバイブレーション(レベルバイブやTN)のリフト&ファールで攻めるようなレンジに対して投入していこうかと…

色々な使い方ができるルアーだと感じるので、「苦手なチャタータイプ」という固定観念に囚われずに使っていきたいと思います!

グラスピースのチューニング等について(追記)

グラスピースを使っていく中でいくつか気がついたことがあったので追記しておきます。

スモールマウスバスにも効くか?

自分が通うフィールドではラージマウスバスだけでなくスモールマウスバスも混在しています。

そこでグラスピースを使っていく中で、スモールの反応はかなり良いように感じました。(何本か掛けてます)

横の動きに反応しやすい状況ならばグラスピースはスモールマウスにも有効だと思います。

トレーラーフックは必要?

グラスピースの弱みに感じている部分は「フックが超ワイドゲイブであること」です。

琵琶湖のデカバスに対応できる設計ゆえにこのフック形状なのだと想像しますが、小型のバスやスモールマウスに対しては若干オーバースペックです。

実際自分はトレーラーフックなし状態のグラスピースでスモールを掛けましたが数回バラしています…

故に、トレーラーフックは付けた方が拾える魚が増えそうです。

トレーラーにワームは付けるべき?

グラスピースにトレーラーワームは開発者の行友さん曰く当初は「不要」とおっしゃっていましたが、ユーザーさんの中でグラスピース+トレーラーワームで良い釣果を出している方が多数いらっしゃいます。(大半は皆さんスティックベイト系ワームをチョイスしているようです)

あえてバイブレーションを抑えたい場合や、シルエットを大きくしたい場合にはトレーラーを装着する選択も「あり」なようです(^^)

グラスピースインプレまとめ

グラスピースのスペックから始まり、使用感や出しどころについてつらつら書いてみました。

総じてかなり完成度の高いルアーに仕上がっていることは間違いありません。

自分としては、チャターという苦手分野を克服する突破口として、グラスピースが活躍してくれることを期待しています♪

★製作者行友さんによるバスパズル「グラスピース」解説動画はコチラ↓★

追記:グラスピース通販状況について

グラスピースの通販状況ですが、現在多くのネットショップで次回出荷(8月)分を予約受付中のようです。

気になる方は是非チェックを!