【レビュー】Mr.リニアコンプレッサーL5プラチナセットをルアー塗装用に購入した結果

充電式エアブラシのコンプレッサー死亡からの、新規コンプレッサー選びに悩む日々を経て、やってきたルアーペイント用のニューアイテム「Mr.リニアコンプレッサーL5 プラチナセット」!

早速開封して一通り使用してみたので、レビューいたします。

Mr.リニアコンプレッサーL5がキタ!

というわけで今回は、2週間ほど前に届いておりました「Mr.リニアコンプレッサーL5プラチナセット (PS305)」の話。

ここにいきつくまでの経緯に関しては、過去記事をどうぞ↓

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ルアー塗装に適したコンプレッサー・エアブラシはどれ?

で、到着したブツに関してはこちら…

 

と、開封時の写真をブログ掲載用に色々と撮ったのに、ない…アイフォンの中、アイクラウド、グーグルフォト、ゴミ箱内全部探したのに、ない!!泣

一部動画はインスタにあげたので間違いなく撮影したはずなのに、何故かその動画すらもまるで撮ってなかったかのようにデータが残っていないのだよ…汗

ということでこれによって2時間くらい頭を悩まされたのですが、探してもないものはないので諦めました…(初っ端から話が脱線してすみません)

もう完全に開封後の状況ですが、購入したプラチナセット一式の画像をどうぞ↓

クレオスのリニアコンプレッサーL5プラチナセットを開封

セット内容としては以下のとおりです。

  • Mr.リニアコンプレッサーL5(PS251)
  • プロコン BOY WAプラチナ ver.2(PS289)
  • Mr.エアーレギュレーターMkIV 圧力計付(PS234)
  • ドレン&ダストキャッチャー(PS282)
  • Mr.スタンド&トレイセットII(PS230)
  • Mr.エアーホース・1/8(S) スパイラル(PS247)

組み上げてしまった状態での画像というのが申し訳ないのですが(^_^;)卓上に全部セットするとこんな感じになります。

リニアコンプレッサーL5セッティング例

やはりコンプレッサー部分の小ささは素晴らしいです。

作業台の上にちょこんとのせられるのはもちろんのこと、見た目もすっきりしていて個人的にはとてもツボ。

付属している圧力計付レギュレーターとドレン&ダストキャッチャーを経由してエアを出すことで、圧力制御はもちろん、水吹きを防ぎ、ホコリなどもカットできるということで安心して使用できそうです。

リニアコンプレッサーL5に付属するレギュレーター

コンプレッサーは空気を圧縮するため、湿度の高いところで使用したり、長時間使用したりすると内部に水滴が発生し、それを吹き出してしまうことがあるのです。(最近知ったのに前から知っていた風)

ハンドピースはプロコンBOYシリーズで最高級仕様のダブルアクション型です。

リニアコンプレッサープラチナセットのエアブラシ、プロコンボーイ

エアアップ機能やエアアジャストシステムが搭載されているということで、細かい部分は正直よくわかっていませんが、とにかく高級で凄いということは理解しました。笑

プラチナセットにした理由

今回の購入でリニアコンプレッサーに決めたあと、かなり悩まされたのは「セットもの」にするか「コンプレッサー単体」にするかということでした。

ハンドピースに関しては一応充電式エアブラシに付属していた安いチャイナ製のものを2本持っていたので…

中国製の安物エアブラシ(ハンドピース)

コンプレッサー+レギュレーター+ホースさえあれば、一応は使える状態に持っていけたわけです。

しかし今回セット品にした理由は、「もうこれで失敗する理由を探さなくて良くなるから」です。

例えば、ダストキャッチャーなしでチャイナハンドピースをそのまま使ったとして、塗装が上手くいかない…となった場合、ダストキャッチャーを入れれば解決するのか?それともそもそもハンドピースが悪いのか?ということをいちいち考えなくて済むわけですよね…

もうこれだけ揃っていれば、あとは使い方と腕の問題ということがはっきりわかるわけですから、多少高くついてもメリットの方が遥かに大きい…という考えです。

L7ではなく L5にした理由

Mr.リニアコンプレッサーはスペック違いで L5とL7というモデルが存在します。(L10もあるけどここでは割愛)

わかりやすくスペックを並べると以下のとおり↓

Mr.リニアコンプレッサーL5 Mr.リニアコンプレッサーL7
サイズ(mm) L160×W120×H160 L170×W142×H185
重さ 2.4キロ 2.9キロ
定格圧力/最大圧力 0.1MPa/

0.12MPa

0.1MPa/

0.15MPa

吐出空気量 毎分5.27リットル 毎分7リットル
定格時間 連続 連続
作動音 50デシベル 55デシベル
価格(定価税抜) ¥31,000 ¥38,000

今回自分がL5を選んだのは…

  • L7よりも安いから。
  • L7よりも音が小さいから。

という2つの理由からです。

L7 は L5よりも最大圧力が大きいため、大は小を兼ねるというのは間違いないと思います。

ただし当然値段的には高くなるわけで、さらに作動音は55デシベルと模型用コンプレッサーの中では結構な大きさです…

口径0.5mmのハンドピースでトップコートを吹くとなれば、圧力的には L7の方がいいのでしょうが、クチコミを見ていると L5でもやれなくはない模様…

かなり悩ましいところでしたが、ハンドピースもしっかりしたものを使えばきっとどうにかなる!!と信じて L5に決定しました。

実際にルアー塗装してみた

というわけで、 Mr.リニアコンプレッサーL5 プラチナセットを早速使用してみました。

まずはコンプレッサー電源オンの動画からどうぞ。

 

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続いてプロコン BOY WAプラチナ ver.2で2液ウレタンを吹いてみた動画がコチラ。

 

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そして、これらプラチナセットで塗装したルアーたちがコチラ。

リニアコンプレッサーL5を使ったルアー塗装

リニアコンプレッサーL5を使った塗装例

リニアコンプレッサーL5を使ったルアーペインティング

もちろん道具が良くなったからと言って、腕も劇的に良くなるわけではありませんが、まぁ従前の充電式エアブラシ時と比較すると仕上がりが良い方向に進んだのは間違いありません…

 

具体的な話をすると、まずはハンドピース以外のコンプレッサー類の部分に関して。

メリットとして感じたのは、やはり長時間使用していても全く不具合なく働いてることです。

休憩のときは流石に電源を切っていましたが、3~4時間くらい連続で作業していても、レギュレーターとドレン&ダストキャッチャーのおかげで水を吹くという失敗もなく、非常にストレスなく作業することができます。(コンプレッサー本体が連続稼働で熱を持つというのは他のコンプレッサーと同様なので、使用していないときは電源をオフにしてあげる方がベターだとは思われます。)

作業時の音に関しては次項に詳しく書きますが、率直な感想としては「思っていたよりは大きい、でも慣れると気にならなくレベル」といったところです。

簡単な騒音対策は施しましたが、深夜に作業していても家族からのクレームは今のところないので大丈夫そうかなと…(あくまで我が家の話ではありますが)

 

次にハンドピース「プロコンBOY WAプラチナ」に関して。

これは充電式エアブラシ付属の中国製安物ハンドピースとの比較してみての話ですが、作業していてとにかく感じるのは「ストレスの少なさが段違い」ということです。

恐らく腕の立つ人であれば、中国製の安物ハンドピースでもクオリティの高い塗装は可能だと思います。

ただ、比較するとびっくりするくらいにWAプラチナはトラブルがないんです。

安物ハンドピースだと頻繁に塗料が詰まったり、バルブボタンが戻らなくなったりと、しょっちゅう分解しては清掃して組み上げてを繰り返していたのですが、その辺のトラブルが本当に皆無…

洗浄もクリーナーでうがい洗いを数回するだけでキレイになって、次の塗装に移れるので、作業効率がすごく上がりました。

さらにエアアジャストシステムも、一度使うともう手放せない機能でして(汗)、本来なら圧力調整はレギュレーターで絞るわけですが、WAプラチナだとハンドピース部分にあるツマミで簡単に圧力を落とすことができます。

ハンドピースのエアアジャスト機能がすごい

砂吹きやスプラッター塗装(スプラッシュ?スパッタリング?とも言う飛沫塗装)を行う際は、圧力を落とすのですが、これが手元でささっと出来ることは非常に楽だなと…

スプラッター塗装のやり方

加えてもう一つ言うと、付属のエアブラシスタンド&トレイセットとか、別にいらなくね?程度に考えていたのですが、コレもあると超便利(^_^;)

やっぱり何事も実際に使ってみないとわからないもんだな…という感じでした。

 

というわけで総評しますと、「まじでプラチナセットにして良かったな」と…いやこれ本当に心底そう感じています。

ハンドピースはクレオス最高級ランクのものがセット価格で安く手に入るし、リニアコンプレッサーの欠点(サブタンクなどが標準でないので、水を吹くリスクなどがある)を付属品でしっかりカバーしている感があるし…

簡易エアブラシ系のものからのステップアップで考えてる人は、プラチナセットをゴリゴリに推薦いたします…!!

リニアコンプレッサーの騒音対策

掲載したインスタ動画のとおり、圧力スイッチが付いたピストン式コンプレッサーとは異なり、リニアコンプレッサーは電源を入れると常に細かい振動音が鳴っている状態です。

決して不快な音ではないのですが、やっぱり机や床に直置きでやっていると、1階や隣の部屋にいる家族に振動が感知されないかちょっと心配になる、というのが本音…

ということで自分が考えた騒音対策はコチラ。

リニアコンプレッサーの騒音対策

ハイ、子ども用の座椅子クッション+食器用スポンジ2個、その上にリニアコンプレッサーというセッティングです。笑

リニアコンプレッサーは本体サイズが小さいので、コンプレッサー丸ごと入れてしまう防音ボックスを作ることも考えたのですが、そこまでするレベルの騒音ではないかな…と思い、簡易的な対策をしてみました。

効果はそこそこ感じるし、上に書いたように今のところ騒音クレームは受けていないので、当面はこのスタイルで作業するつもりです。

まとめ

リニアコンプレッサーL5プラチナセットのレビューでした。

結論をまとめると…

  1. リニアコンプレッサーL5は、サイズが小さくても十分使える優等生
  2. すでに高級エアブラシを所有しているという人以外に対しては、絶対にプラチナセットがオススメ

…という感じ。

あ、それと余談ですがコンプレッサー本体がコンパクトで軽いゆえに、片付け時も非常にすっきりです。

小さくて収納にも便利なリニアコンプレッサー

家にあったニトリ製の収納箱にうまくキレイに収まって、ペインティングブースと重ねて机の下に忍ばせておけば、奥さんからも小言いわれずいい感じに♪

リニアコンプレッサーの収納例

そんなわけで初期投資としてはそこそこの金額になりましたが、とても良い買い物ができたなと思っています。

現在、充電式エアブラシやクレオス ガンダムマーカーエアブラシガイアノーツのイージーペインターといった簡易エアブラシを使われている方のステップアップにはやっぱりドンピシャなセットです。

保管場所や騒音の問題で躊躇されている方の参考になれば幸いです/(^o^)\

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