【モンベル】レイントレッカーレビュー。低価格レインウェアは使えないか!?

釣り上級者を目指すならレインウエアにもこだわるべし!やっぱりゴアテックス®の高級レインウエアくらい持ってなきゃ…

って、確かにそれがベストなのはわかります。

でも大半の人は釣りにかけられるお金は制限されているわけで、ウエアに3万も5万もかけられる人ばかりではありません…

ということで今回はコスパ重視の「モンベル レイントレッカー」のインプレを中心に、低価格レインウエアの活用について考えてみます。

モンベル レイントレッカーを購入

こんにちは、釣りする・しない関係なく日常的に全身モンベルおじさんのみかんです。

梅雨入りする前くらいにモンベルの「レイントレッカー」というレインウエアを購入しておりまして、密かに今年の長梅雨の中で多用しておりました。

レイントレッカーは販売価格1万円ちょっとであり、アウトドアブランドや釣り具メーカーが出しているレインウエアの中では、低価格の部類に入るかと思います。

値段からも推測できるとおり、レイントレッカーにはレインウエア素材の王様「ゴアテックス®」は使用されておらず、代わりに「ドライテック®︎」というモンベルのオリジナル素材が使われた3レイヤーレインジャケットとなっています。

モンベル社製レインウエアのラインナップとしては、ゴアテックス®素材を採用しているものも勿論あり、実は、以前は自分も「レインダンサー」というゴアテックス®を使用した3レイヤージャケットを使用していました。

レインダンサー
▲5年ほど前に購入したレインダンサー

これも一般的なゴアテックス®︎レインジャケットからしたらかなり安い(18,000円程度)なのですが、今回新たにレインウエアを購入するにあたり、さらに一段階ダウングレードしたわけです。

その理由は…

レインダンサーとレイントレッカーのスペック比較

と、その前に、まずは以前に使用していたレインダンサーと、今回購入したレイントレッカーのスペックと価格についてまとめたいと思います。

両者のスペック及び価格は以下の通りです。

レイントレッカー レインダンサー
素材 ドライテック®3レイヤー ゴアテックス®ファブリクス3レイヤー
表地 20デニール・ナイロン・リップストップ 50デニール・ナイロン・リップストップ
ウエア平均重量 255g 335g
カラーラインナップ 全4色 全5色
耐水・浸湿性能 耐水圧20,000mm以上、透湿性20,000g/m²・24hrs 耐水圧50,000mm以上、透湿性25,000g/m²・24hrs

※デニールは糸や繊維の太さを表す単位です。

見ての通り、スペック的に見てしまうと、重量以外の項目は全てレインダンサーが買ってしまいますね(^_^;)

いや、そりゃそうなんですよ・・・

だって同じブランドの中での比較なわけですから、価格が高い方がスペック全て上回っていないと誰も高い方を買いません。爆

問題は、実使用の面と、長期的な目で見た場合にどうか?ということです。

レイントレッカーのインプレ

というわけでレイントレッカーの実使用インプレです。

今年は梅雨らしい梅雨で、雨の中の釣行はもちろん、雨の日の通勤(自転車片道25分)にもかなり着用しておりました。

そこで感じたのは…

  • 十分な防水機能
  • 繰り返し着用しても撥水性の低下をそこまで感じない
  • 蒸れなどで特段不快感を感じない
  • 持ち運び時は十分コンパクトで軽い

なとなど…

つまりは、「え?この値段でこれだなんて、最高なんだけど?」ということでしたよ(^_^;)

というのも、じゃあ上にまとめたスペック表にあった「耐水圧」「浸湿性」って、高ければ高い程良いんでしょうが、最低どれくらい必要なの?と調べてみたところ、とあるサイトだと…

  • 大雨に対応するには耐水圧10,000mm以上、登山ではできれば20,000mm以上がベスト
  • 透湿性は、最低5,000g、できれば8,000g以上あると蒸れを抑える

…と(^_^;)

つまりゴアテックス®ファブリクスと比較すれば、もちろん性能が劣っているのは間違いないのでしょうが、ドライテック®でもちゃんと十分な水準に達していると言えるのかなと。

実際、使用していて耐水性能や着用時の体感(蒸れて不快と感じる等)で不満というのは今のところ本当にありません。

レインダンサーとの差をひとつ挙げるすればと、内生地が若干素肌にペタつく感があるということくらいでしょうか…

ゴアテックスとドライテックの違い
▲左側がレイントレッカー(ドライテック)、右側がレインダンサー(ゴア)

でもそれは蒸れた空気が発散されないからペタつく、というより、裏地素材自体の違いに感じます。

まぁ半袖の上にそのまま着用する場合以外では、一切気にならないことでしょうが(^_^;)

1つのレインウエアを着続ける限界

ここで、今回レインウエアをダウングレードした理由について話を戻します。

その理由はコレです。

▲袖口は一部表地が裂けて、マジックテープは使い過ぎてボロッボロに…汗
▲顔まわりは油染み?(洗っても落ちない)とレイヤーの剥離、さらにシーリングテープも剥がれては補修しの繰り返し…

汚ったないもの見せてすみません…(~_~;)

でもこれが5年ほどガチで酷使したゴアテックス®製レインウエアのリアルです。

ちゃんとしたレインウエアは、しっかりとメンテナンスしていけば一生モノだという人もいらっしゃいます。

ただ、自分がここ数年で感じたのは、藪漕ぎをすればウエアは傷つくし、着用と洗濯を繰り返せばレイヤーが剥離していくので、定期的な買い替えはやはり必要だなぁ…ということでした。

レインウエアのケア・メンテナンスもお金が結構かかるんですよね…

もちろんここは必要な投資ではあるのですが、くたびれてきたレインウエアって、洗濯・撥水加工を施しても、その効果が長く続かず、メンテの頻度が多くなります(~_~;)

そのランニングコストや手間を考えると、一着を長く着ていくのって、結構大変なんだなと…

低価格レインウエアを着潰していくという選択

というわけで回りくどくなりましたが、つまりは自分の場合、低価格のレインウエアを着潰していく方があっているのではないかと感じたのです。

単純な話にすれば、ジャケットだけで2万程のレインウエアを5~6年着用した場合と、1万程のレインウエアを2~3年で買い換えて2着買った場合とを比較すると、後者の方が快適に過ごせそうだなと…

もちろん1万円のレインウエアより2万円のレインウエアの方が性能としては高いはずなわけですが、それってあくまで初期値の話ですよね。

正直、新品のレイントレッカーを着用してしまったら、5年酷使したレインダンサーを着用する気が一切起きなくなりました(^_^;)

洗浄や撥水加工、補修等、ある程度はメンテナンスしてきましたが、自分的にはそれくらい大差を感じました。

ただし、ダウングレードすぎるものはイマイチ

ただし、じゃあ安いものほど良いかと言われれば無論そうではないです。

モンベルではレイントレッカーよりもさらに安い「サンダーパスジャケット」(実売価格9,000円程度)というものも販売されていますが、こちらは正直イマイチ…

インナー素材としてはレイントレッカーと同様にドライテックが使用されていますが、ディティールがアクアテクト®︎ジッパーが使用されていない、スマートソーイング™️ではない、K-monoカット™️ではないなどの違いがあり(一言でいうとモサモサして動きにくい…)、ウエア自体も340g(レイントレッカーが255g)と、重くなっています。

個人的には、ダウングレードするならばレイントレッカーが限界かなぁと思っています。

まとめ

高級レインウエアを否定する気は全くありませんが(むしろ羨ましいw)、低価格レインウエアも長期的に見ると色々メリットがあるよ、という話でした。

特に、下に挙げるような人は低価格レインウエアで向いているかもしれません。

  • 雨の中で釣りするとしても、長時間ではない人&必要最低限の機能があれば満足できる人(高性能レインウエアが不要)
  • 着用頻度が高い人&藪漕ぎする等でウエアの使い方がラフな人(レインウエアの痛みが早い)
  • ウエアにまで中々お金を回せないお小遣い制アングラーさんたち

つまりは自分は全てコレに当てはまっているんですよね(恥)

これらに共感した人は、レイントレッカーおすすめなので、是非チェックしてみてください♪

最後に

※1:楽天やアマゾンではモンベルのレインウエアが中々取り扱いないようなので、モンベルWEBショップのリンクを直接貼っておきます。(買っていただいても私には1円も入りませんが。笑)

モンベル レイントレッカーについてはコチラ、モンベル レインダンサーはコチラ

※ 2:ちなみにレイントレッカーもレインダンサーも2重袖口ではないので、レインカフスは必須です。