【実録】二級小型船舶免許、河口湖での筆記試験・実技試験当日から合格までの記録

二級小型船舶免許の取得、今回はボートスクール教習当日の実技講習及び身体検査・学科試験・実技試験編です。

体験してきたことをなるべくそのまま伝えたいと思いますので、長文となりますが興味ある方はお付き合いください🙏

二級小型船舶免許取得までの道のり

というわけで、実録!二級小型船舶免許取得までの道のり!第二弾です👐

前回記事では、各教習所のプランを比較したり、当日までにやっておくべき事前学習の内容などをまとめたりしました。

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この記事はブログ管理人が2021年に河口湖で二級小型船舶免許(二級小型船舶操縦士資格)を取得した記録です。 自分は趣味の釣りでの使用目的で免許取得をしましたが、現地でお会いした方々は、釣り目的ではないその他のレジャーやお仕事で使用する[…]

2級小型船舶免許の取得記録(2021年最新版)

▲まだお読み頂いていない方は、先にコチラの記事をどうぞ。

そして、今回記事は実際の実技講習と、国家試験(身体検査・学科試験・実技試験)について振り返っていきます。

一日目:実技講習

まずは一日目、実技講習に関してです。

集合時間は朝8:30、場所は河口湖のベルソンボートスクール桟橋前です。

ベルソンボートスクール実技講習

事前に送られてくる書類の中に、集合場所や時間等が書いてありますので、それに従って現地入りしましょう。

自分は早めに着いて湖畔を散歩したりしていましたが、8:30前くらいになると、ボートスクールのスタッフさんがくるので、出席確認的なものが行われます。

当日の流れは以下のとおりでした。

  1. 出席確認と実技講習の内容説明
  2. 班ごとに分かれて実技講習開始
  3. 出航前点検とロープワーク(AM9:00-11:30頃まで)
  4. 操船、人命救助、係留・解らん、トラブルシューティングなど(12:30-16:00頃まで)

この日の参加者は12人と、想像以上の大人数でして、若い子たちの3人グループが2つ、二級小型船舶+水上バイクプランの子たちが計3名、その他おじさん3名(自分含む)という感じでした。

二級小型船舶免許だと、ほとんど釣りでの使用目的なのかな〜と勝手に想像していましたが、現実はそうでもなくて、お仕事目的や他のレジャー目的の方も数名いらっしゃいました。

実技講習全体の雰囲気は、スタッフの方々はもちろん丁寧に一つ一つ教えてくださるので安心感ありますし、ロープワークや点検などは受講者同士で教え合ったりすることもあって、普通に楽しく学べましたよ☝️

実技講習の難易度としては、正直受ける人によって感じ方がまちまちかと思いますが、個人的に思ったことを以下にまとめます。

(1)ロープワーク

ロープワークは実技試験で出題される上に、係留(桟橋に船を着けて、ロープで固定すること)のときにも必要になります。

必要なロープワークは全てスタッフさんがわかりやすく教えてくれるし、上手く結べない人は個別に指導してくれます…が、やはり事前にある程度結べるようになっておく方が、当日余裕がありましたね。(受講者の方で「ヤバイ全然覚えられない…」と焦ってる方もいましたし)

YouTubeで「もやい結び」などと検索すればいくらでも結び方のコツを含めた解説動画が出てきますので、それらを見ながら送付されてきた練習用ロープで実際に結んでみておくことをおすすめします。

時間にして30分〜1時間も練習すれば、ほとんどの結び方をマスターできるかと思います。

二級小型船舶免許の実技講習でロープワーク
▲ちなみに送られてきたロープは、実技講習の中でも練習で使いますので、忘れることのないのように!

(2)出航前点検・トラブルシューティング

出航前点検やトラブルシューティングについても、各項目についてスタッフさんが一つ一つ教えてくれますので、その場で覚えれば問題なし

…ですが、車やボートの知識が全くない人だと、中々すんなり入ってこないことも結構あるかもしれません…たとえば「キャブレーターってどこだっけ?バッテリーの役目ってなんだっけ?」という感じだと、ちとキツイかなと…

この辺りの知識については学科の三科目に含まれる内容でもありますし、やはり最低限、各部の名称と役割くらいは頭に入ってる方がベターですね。

二級小型船舶免許実技試験教材
▲ちなみに私は車やバイクに関する一般常識的なことがあまり頭に入っていない人なので、割と必死にメモとりました。笑

(3)操船(基本操作・人命救助・係留・解らん)

午後は操船となりますが、これに関しては、小型船舶を思いっきり乗り回す貴重な機会です。

スタッフさんから言われたことを守りつつ、思いっきり楽しみましょう👍

特に基本操作や蛇行走行なんかは「こんなスピード出していいんか!?」みたいなスピード感で走ります、ドキドキしますがめちゃくちゃ楽しかったです。笑

安全確認で色々と声を出す場面が多くありますが、ボートの走行音が結構大きいので、はっきり元気よく声出ししましょう。

船舶免許講習の安全確認
▲「右舷側に避航します!右ヨシ!右後方ヨシ!」みたいな操船をたくさんやります。
メモ:普段車などを運転していれば、操船自体そんなに難易度は高くありません。人命救助と係留がやや難しく感じる人もいるかもしれませんが、正直操船を多少ヘマしても、手順や安全確認がちゃんとしていれば無問題です。

実技講習を終えて

実技講習を終えた全体の感想に関してですが…

思っていた以上に疲れた!!というのが率直な感想です。汗

ボートライセンススクールの教習風景

丸一日桟橋の上、または船の上なわけですし、明日が試験と思うと、やはり必死こいて覚えようともしますからね、疲労感は中々のものでした。(充実感もありますがね)

一日目終了後:学科模擬試験

実技講習後、本来ならば試験会場(?)の一室で、学科の模擬試験を行うのですが、私のときはコロナ感染対策ということで、これはありませんでした。

なので、模擬試験が配布され、それを当日中に必ず一度は解いて、答え合わせも行うように…とアナウンスされました。

二級小型船舶免許の模擬試験

結論から言うと、本番の国家試験でも、模擬試験の中から何問か似たような問題が出題されましたが、本番の試験がほぼ模擬試験と同じ…なんてことはありませんでした。

でも当然ながら、この模擬試験はやっておくべきです。自分はそこそこ勉強してきているので、模擬試験は正答率9割超えでした。

ただし「あれ?これどうだったっけ?」と迷った箇所については、念のため、教本の見直しを軽く行いました。

学科試験問題の最終チェックは、これにて終了です。

二日目:国家試験

一日目だけでずいぶん長文になってしまいましたが、いよいよ本番です!!笑

アホなので、以前記事にあげたとおり、朝は早起きしてサクッと河口湖での釣りを楽しみ、集合時間が近くなってきたら余裕を持って試験会場である「勝山ふれあいセンター」に到着しました。

二級小型船舶免許の試験会場

集合時間はAM8:30、間違っても寝坊などで遅刻しないようにしましょう。

試験当日の流れとしては、以下のとおりでした。

  1. 集合、出席確認、受験票配布
  2. 身体検査(5分程度)
  3. 学科試験(1時間10分)
  4. 実技試験(1時間程度)
  5. 解散
メモ:実技試験に関しては、受験者によって開始時間が異なります。学科試験開始前に、アナウンスがありますので、自分が何時から実技試験になるのかをよく確認しましょう。

各試験に関して、内容を振り返ります。

(1)身体検査

あっという間に終わる、視覚と聴力の検査です。

特筆することはありませんが、「色覚」に関しては、男性だと識別できない人が割と多いそうです(日本人男性の20人に1人は色弱だそう)。

灯光の色を識別できない場合は、夜間の航行はできないといった限定条件がつきます。(ちなみに自分は特に問題なしという判定でした。)

(2)学科試験

続いて学科試験。

きちんと対策をしていれば、やはり余裕でパスできる内容でした。

試験時間は70分間ですが、一定時間を過ぎれば途中退出可です。

試験を実施する教室から少し歩いた廊下に、回答が掲示されていますので、それですぐに自己採点をすることができます。

二級小型船舶免許学科試験の解答

自分は50問中48問正当でした。(1問よくわからなくて不正解、1問はほぼ捨てていた灯台の記号問題だったので不正解、という感じ)

まずは一安心!という感じですね。

メモ:これから受験する人を脅すわけではありませんが、私の前の受験番号の方は、正当数1問足らずで学科試験を落ちていました。自己採点する場所で「2日前から軽く勉強しただけだった」と言っておられましたが、まぁやはりそれくらいだと普通に受かるかは微妙な試験だということですね…

(3)実技試験

最後に実技試験!

一艇に3名の受験者が乗り込み、各項目について、順番に実技を行います。

二級小型船舶免許の実技試験内容
▲こちらが実技試験の実施概要

ただ、項目によって順番はわざと変えられるので、自分が1番目に人命救助をやらなくてはならないときもあれば、3番目に係留・解らんをすることもある…という感じでした。(順番があとの人は、他の受講生の操作を見ながら復習できるので有利になりますからね)

学科試験もそうですが、実技試験の試験官は、前日に実技講習をしてくれたボートスクールスタッフではなく、㈶日本海洋レジャー安全・振興協会の方です。

なので、【国家試験といえど、結局はボートスクールの人が甘く採点してくれる】といったことはありませんので気を引き締めて頑張りましょう。笑

実際の試験に関しては、どの項目も概ね問題なく、上手くできたように思えます。

同船した他の受講者の方も概ね問題なしで、特に配点が高いらしい「人命救助」も上手く出来ていました。

最後に着岸で、同船していた受験者の方が桟橋の角に突っ込みそうになり、慌てて試験官が後進をかけて「着岸は一度だけしか取り組めないので、係留から始めてください。」と指導されていましたが、結論としてはその方もちゃんと合格されていました。

とにかく、別に100点じゃなきゃいけない試験ではないので、実技講習で学んだ内容をきちんと一つずつこなせば問題なくパスできます。

多少抜け漏れがあったとしても、それで不合格!とはなりませんので、落ち着いて試験に臨みましょう。

国家試験、無事終了!

そんなわけで、全ての試験が終了したのは13時前くらいでした。

実技試験が終わった人から解散、という感じなので、終わったら桟橋付近にいるボートスクールのスタッフさんや他の受講者さんに挨拶して、車に戻りました。(その後、夕方の河口湖フィッシングと帰路に備えて爆睡)

合格発表と免許受理

日曜日に国家試験を受け、合格発表は4日後の木曜日。

㈶日本海洋レジャー安全・振興協会のホームページで合格者の受験番号が掲載されているので、チェックしてみると…

二級小型船舶免許の合格発表

はい、10番!無事に受かっていました!!

…そしてやはり、前の子(9番の受験生)は落ちていたようですね。汗

ただ実技試験の方を見てみると合格していたので、この場合は、一定期間内に学科試験のみ受験し、合格すれば免許取得できるようですよ。(ファイトだ9番)

実際に免許が届いたのは、国家試験から丸一週間経過した日曜日。

免許に関しては個人情報満載なので、流石に画像を載せられませんが、間違いなく手元には二級船舶操縦免許証が!!!

いや~免許の取得方法(各教習所のプラン比較)から事前学習、そして当日の実技講習&国家試験と、なんだかんだ結構な労力を要しましたが、無事に取得出来て良かったです♪

これで今後のフィッシングライフを、より充実させられると確信しております!!

二級小型船舶免許取得まとめ

というわけで、二部制となった長文記事、ようやく完結です。汗

最後に書きそびれていることをいくつか書いておくと…

  • ボート実習・実技試験の前には必ずトイレに行っておきましょう!一度出船したら1~2時間は戻ってこれません。同船している受講生もいるので、迷惑をかけぬよう留意しましょう。(自分はどうにか持ちこたえた…)
  • 免許取得を費用面で悩んでいる方は、なるべく安いプランで取ってしまうが良し!自分が正にそうでしたが、勢いも大事です。あとは独身の方は、絶対に独身のうちに取ってしまうのが良いかと…妻子持ちになると、資金繰りも時間の確保も、一気にハードルが上がりますよ。泣
  • ボートスクールは色々ありますが、個人的にベルソンボートスクールは価格面・内容面ともに満足でした!(スタッフさんの対応も◎)自宅からの近さで考えれば、東京湾のボートスクールの方がメリットあるのですが、低価格+ついでに河口湖フィッシングができるという点では最高でしたし。笑

ニ級小型船舶免許の取得については、取得されている方も比較的多いだろうし、ネット上でも色々な情報はあるかと思いますが、折角なので自分が体験してきたことを記事にまとめました。

免許取得を検討されている、誰かの何かに参考となれば幸いです\(^^)/

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