ソリッドティップ化?意外と簡単だった折れたロッドにソリッドティップを継ぐ方法

以前に折れたロッドを自分で修理したのですが、それがまた折れました。笑

そんなわけで、今回はそのロッドをいわゆる「ソリッドティップ化」と同じ手法で修理してみました!

折れたツララロッドの修理

ということで折れたロッドの修理ネタ、第二弾です。笑

ロッドが折れなければこんな記事は書かないで済むのですが、幸か不幸か折れたロッドの修理記事はかなり多くの方に読んでいただいておりまして…

決してそのために折っているわけではありませんが、需要があるんだなぁと思いまして、その後のお話を書くことにしました。

以前に記事にしたように、愛竿であったツララのグリッサンド56は、自分の不注意により車のドアに挟まれ、折れてしまったのでした(^_^;)

しかし、そのまま破棄するにはあまりに無念すぎる!

というわけで、ソリッドカーボンを芯にして継ぐという方法で修理し、1年ほど使用してきたのでした。

折れたロッドの修理方法その1

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修理後、結構な数の魚を釣りましたが、問題なく使用できておりました👍

折れた部分を修理したロッドでバス釣り

が、折れたところがちょっと微妙な箇所だったため、徐々に内部のソリッドカーボンに亀裂が入ったりしてヘタってきていたようでして…

少し前に行ったエリアトラウトで、嫁にこのロッドを使わせていたところ、ランディング時に継いだ部分がペキッと逝きまして。汗

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ずっとは耐えられないだろうなと予想はしていましたが、ついに再び折れ竿へと戻ってしまったのでした…

廃棄?否、ソリッドティップ化!?

というわけで、いよいよこのロッドともお別れか…と思っていたところだったのですが、ネット検索をしていると、ふとジャストエースさんの「ソリッドティップ化」についての動画が目に留まりました。

「ソリッドティップ化」というロッドカスタマイズについて、耳にしたことはあったけれど具体的にどうやってティップ交換をしているのか?

よくわかっていなかったのですが動画を見る限りだと、え?なんか簡単そう!?と…笑

ロッドをソリッドティップ化する方法
▲動画の内容を一枚の画像にするとこんな感じ。

折角なので…この際やれることは試してみるべし!

というわけで、折れ竿をソリッドティップ化して復活させることを企てました。

ティップセクションの選定

で、早速なのですが、ジャストエースさんが販売しているソリッドティップをリサーチ。

ラインナップとしては表のとおりです。

ジャストエースのソリッドティップ活用方法

そしてロッドの折れた箇所を整えて、ノギスで計測し、適合するサイズを探します…

折れたロッドをソリッドティップ化する

が!しかし!…適合サイズがありません。泣

ジャストエースさんが販売しているソリッドティップですが、恐らく、あくまでチューブラー(中空) ロッドのティップ交換を前提とした設計になっています。

自分の場合ですと、元々ソリッドティップとなっている UL ショートロッドが、ソリッドセクションよりもさらに下の部分で破断している状態なので、要はベースとなる竿がレングス短すぎ状態になっていてジャストエースさんのソリッドティップだと径が細すぎる…というわけなのです。汗

ソリッドティップ、あるじゃない!

そんなこんなでこりゃ流石に諦めるしかなさそうだな…と思ったところでしたが…

いや待てよと。

元々ソリッドティップのロッドなんだから、折れた穂先部分を少し加工すれば、ソリッドティップセクションとして使えちゃうのでは?と頭をよぎりました。(諦めが悪い)

そう思ってソリッドティップ(折れた穂先側)をちょうどよくカットして削って差し込んでみたところ…

折れたロッドにソリッドティップを継ぐ

ソリッドティップを折れた竿につなげる方法

なんか上手いことピッタリ収まるし。笑

当然ながらロッド自体は5ft程まで短くなってしまいますが、ひとまずはこの状態で復活させてることに!

ソリッドティップ継いでみた

というわけで、色々と雑なロッドビルディングですが(汗)折れたロッドを捨ててしまうなんかよりも1000倍マシ!

ということで早速ティップをそのまま継いでみました。

やり方は先に記した図のとおりです。

折れたロッドをソリッドティップ化してみた
▲まずは加工したソリッドティップ部分をそのまま差し込み、エボキシ接着剤で接着しました。
ソリッドティップを継ぐ方法
▲接着が完了したら段差部分に黒いスレッドを巻いて、エポキシで固めました。硬化後にサンドペーパーで整えました。(キレイに整っているかは別問題ということで。汗)
ソリッドティップを継いだ部分にガイドを設置しました。
▲最後に継ぎ目部分を補強するためにガイドを設置しました。
折れたロッドからガイドを取り外します
▲ちなみにガイドは間引いた部分から摘出しました。

あくまで今回は試作的な感じなので、ガイドスレッドは薄めたエポキシを染み込ませるだけの仮止め状態で完了としています。

そしてガイド位置も本来は間隔調整が必要ですが、一先ずそこは今後どうするか考えることとします(^_^;)

折れたロッドを直してみた

こんな感じでひとまず形にはなった!

なんか室内で曲げてみた感触的には、強度も問題なさそうなので上手く修理できた気配がします…!!

実釣でテスト

さぁ最後は実釣テストです。

折れたロッドを直して実釣テスト

結論から言ってしまえば…

フルキャストするのも問題ないし、折れ竿の修理としては成功と判断します!!

ですが…

あまりにロッドが短すぎるせいか、まぁまぁ投げづらい。爆

それもそうですよね…

こんなブランクスを間引きして繋げたようなロッドが、メーカーさんの設計と同等レベルで使いやすかったら事件です。汗

そんなわけで、実用性としてはちょっと低いことは否めませんでした。汗

といっても、折れ竿の修理・修復という視点ではそこそこ成功している気がします!(ここは強調しておきたい)

作業時間もそんなにかかるものでもないし、この手法は覚えておいて損はないかもしれません。

あとは今回継いだところに取り付けたガイドの、上下のガイド位置を調整したらもう少し使用感よくなるのかも…?

そこは近々ロッドビルドアイテムが揃ったら試みてみます♪

まとめ

折れ竿をソリッドティップ化して修理する方法について、アレコレ実験してみました。

今回はきちんとしたソリッドティップカスタムになっていませんが、特にチューブラーロッドの先端10~30センチ程度の破損であれば、ジャストエースさんが販売しているソリッドティップを継ぐので上手くリビルド出来ちゃいそうだなと確信しました!

※もちろん折れないに越したことはないのですが。汗

というわけで折れ竿があるんだけど、どうにか復活させたい…という方は、ソリッドティップ化について検討してみてはいかがでしょうか(^^)/