【オススメ】DIYアングラーに薦めたい「サイクロンスプレー」という金属プライマー

DIYで自分がよく使用している「サイクロンスプレー」というエアゾール塗料についてご紹介です。

釣り関連では金属製の道具も多いので、それらを塗装するのに大活躍してくれています!

斎藤塗料「サイクロンスプレー」とは?

以前にも当ブログでは何度か登場しているので、よくブログを読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、昨年あたりから金属塗装の下地にはサイクロンスプレーというものを使用しています。

サイクロンスプレーの活用

このサイクロンスプレーというもの、大阪市にある斎藤塗料株式会社という企業さんが開発したもので、中身は「一液型変性エポキシ樹脂塗料」というものになります。

この塗料をエアゾール化(缶スプレー化)するのは技術的に難しいらしいのですが、それを実現して商品化したという代物です。

サイクロンスプレーの特設サイトまで作っておられるので、斎藤塗料さん的にはかなり力を入れている一般ユーザー向け製品なのだと思われます…

実際市場の評価もかなり高いようで、Amazonの塗料用プライマー部門でランキング1位になったこともあるようです。(一般的にはかなりニッチなランキングですが。笑)

自分もこのサイクロンスプレーを知ったのは、正にリール塗装をするのにAmazonで金属プライマーを探していたときに出くわしたという感じでした。

適応素材としては以下の通り金属全般。(斎藤塗料公式HPより)

サイクロンスプレーの適合素材

主な特徴は以下の通りです。(同じく公式HPより)

サイクロンスプレーの特徴

焼付塗装を行う場合には、自然乾燥(1~2時間ほど)後、焼付温度140℃ ~、焼付時間は20分間というのが通常の条件とのことです…(wet on wet 可)

サイクロンスプレーの密着性
▲ちなみに金属への塗装を全くやったことない人に向けて斎藤塗料さんの試験結果を載せておきます。こんな感じで、アルミ板を普通の塗料で塗装しようとしても、速攻で剥がれます。ペリペリ剥がれます。つまり一般人が金属面へちゃんと塗装するというのは、全くもって簡単なことではありません。

サイクロンスプレーの実使用例

ここからは実際に自分が行ったサイクロンスプレーを使った塗装の実例についてご紹介します。

釣り具用品やアウトドア用品は金属製のものも多いため、それらを上手く塗装するのに活躍してくれています!

リール塗装の下地として

まずはリールの塗装(リペイント)において、金属ボディへの塗装下地として活用しています。

リールペイントの下塗り

リールリペイントしたアルデバラン

カルカッタコンクエストのパーミングプレート交換

リールのボディはジュラルミン(アルミ合金)製やマグネシウム製のものが多くありますが、これらをリペイントする際は、既存の塗装を剥離したのちに、脱脂し、サイクロンスプレーで下塗り、その後は2液型ウレタン塗料で仕上げる…という感じで行っています。

塗装の仕上がりと強度は今のところ満足!

っていうか全く問題ないと思います。

ただ、当然塗料の扱い方とか、焼付の仕方とかで強度面は結構変わってくることがわかってきたので、実際に使ってみて自分なりの検討みたいなのはやっぱり大事だなと思います。

ルアーパーツ塗装の下地として

続いてルアーパーツへの塗装について。

簡単に言うと、自分はクローラーベイトのアルミウイングの黒塗り塗装に、このサイクロンスプレーを使ってみています。

ルアー用のアルミパーツを塗装する
▲塗装前のアルミウイング。下処理は極細目のサンドペーパーで軽く表面を荒らすだけです。

ブラック塗装したクローラーベイトのアルミウイング

さすがは専用開発された塗料という感じで、はっきり言ってラッカー塗料なんかと比較したら、塗装の強度と密着性は段違いです。

自分の印象だと、市販のブラック塗装済みアルミウイングと比較しても遜色ないレベルでは?と…(ちなみに塗装後の処理はちゃんとした焼き付けではなく60℃くらいの強制乾燥だけ)

参考に、以前に普通の金属プライマー+ラッカー塗料で塗装したものも載せておくとこんな感じです👇

クローラーベイトのアルミウイング塗装は難しい

1シーズン軽く使っただけでハゲハゲですね。汗

ルアー用の金属パーツを塗装したいと思うのはマニアックな一部の方くらいかと思いますが、サイクロンスプレー1本でマット調のブラック塗装が手軽にできますよ👌

ボート関連用品塗装の下地として

最後はボート関連用品の塗装、これも金属製のものが多いのでサイクロンスプレーの出番です。笑

といっても自分はボートトレーラーとかそういうのまでは所有していないので、大したものは塗っていませんが(^_^;)

具体的にはカヤックをカートップするのに車に取り付けている、ルーフキャリアの固定金具を塗装しました。

元々中古パーツ屋で買ってきたものですが、5年ほどで塗装が脱皮(笑)、からのサビサビ状態となっていました。

ルーフキャリアの留め具がサビたので塗装する

これを以下の手順で塗装して、復活させました。

ちなみに今のところカヤックは吹っ飛ばず、事故なく暮らせています。笑

ボートキャリアの塗装
▲気がつけば4ヶ月ほど経過したわけですが、全く塗装が浮いてきたり、サビが出てきたりということもないですね…素晴らし。

今後は時間を作って、頂きもののエレキマウント(ミンコタのツイストブラケット)を塗装してみようかなぁと思っているところです。

こいつも塗装がペリペリ剥がれてきているような状況なので…汗

フットコンマウントの塗装
▲主にフロートボートで使っているエレキマウント。頂き物ということもありだいぶ傷んではいる…近々キレイにしてあげたい。

サイクロンスプレー使用上の注意

こんな感じに、屋外で使用する金属製の道具を塗装するには大活躍のサイクロンスプレーなのですが、使う上で2つほど注意点を挙げておきます。

臭いはかなり出る

まず臭いに関してですが、ラッカースプレーとはまた異なる、独特の臭いがあります。

リールやルアーパーツなど、小さなものに関しては塗装ブースでサッと吹くだけなので、家の中に臭いが漏れてくることはないし、近所迷惑にもそんなならないかと思うのですが、大きなものを塗るときはちょっと注意です。

たとえば庭で新聞紙を敷いて割と大きなものにサイクロンスプレーを吹きまくると、結構臭いが充満するかもしれません…(風がある日ならあまり気にならないと思いますが)

住居環境にもよりけりですが、大物を塗るときはあまり一気に塗り切ろうとせず、臭いの発生を気にしながら少しずつ進める方が良いかもしれません。

細かな吹き付けが難しい

サイクロンスプレーはエアゾールで吐出量が多いため、細かな部分への吹き付けが結構難しいです。

慣れれば吐出量を調整しながら吹き付けられますが、特にリールのような小さくて複雑な形状のものには、軽く吹き付けて自然乾燥させつつ重ね塗りをしていく方が良いです。

いきなり厚く吹き付けてしまうと、液ダレや硬化不良に繋がります。

まとめ:DIYアングラーにはオススメ

というわけで齋藤塗料さんの「サイクロンスプレー」についてのご紹介でした。

金属製の道具を塗装したいと思い立つのは一部のマニアックな人かと思いますが、何かの参考になれば幸いです🙏

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