【検証-前編】ロングハンドル化の代償?クラッチ返りの原因を探る

以前書いたDRTのデカハンドルノブ、バリアルハンドルノブ(+アベイル オフセットハンドル95mm)のインプレ↓

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ここで触れたロングハンドル化によるクラッチ返る問題について、素人感全開ではありますが、検証を行ってみたのでまとめてみたいと思います。

クラッチ返る問題って?

バス釣り用途として販売されているベイトリールの純正ハンドルは通常75~85mm程が一般的ですが、これを95~105mm程のハンドル+サイズが大きく重量もあるハンドルノブに交換するリールカスタムは、現在かなり広まっていると思います。

このカスタムは、デカくて抵抗の強いルアーの扱いを楽にできたり、よりパワフルなファイトができるようになるため、ストロングフィッシングを好むバサーが特にやっている印象です。

バリアルハンドルを装着したカルコン
▲私もアベイルの95mmハンドルを以前から愛用しています。

ただし、この代償(?)としてときどき話題となるのがキャスト時にロッドを振った力でハンドルのロックが解除されてしまってクラッチが返ってしまう「クラッチ返る問題」です。

この現象、私は「オカッパリ時の遠投フルキャスト時」に数回発生したのですが、キャスト時にクラッチが返ってしまうことで、回転しようとするスプールをいきなりピニオンギアが止めにかかるので、ギャギャ!っとものすごい異音が発生します。

正直トラウマになります、コレ。

それ以降暫くは、このバリアルハンドル化したカルコンでキャストするときにビクビクしていました…

クラッチの仕組みをおさらいしてみる

ここでクラッチ返る問題を考えるに辺り、ベイトリールのクラッチ切る・戻るの仕組みをおさらいしてみたいと思います。

(リールの構造に興味がない人は、中を開けてみたことがない、クラッチの仕組み自体よく理解していない…という方も多い気がするので)

ベイトリールは、通常時はハンドルを回転させるとドライブギア・ピニオンギアを介してスプールが巻き取り方向に回転します。

そしてクラッチを切るとピニオンギアとスプールが切り離されて、スプールがフリーな状態になります。

ベイトリールのクラッチの仕組み
▲クラッチを切っていない状態
ベイトリールでクラッチを切ったときの仕組み
▲クラッチを切った状態

さらにクラッチを切る前・後について内部構造を見てみましょう。

クラッチヨークの動き
▲クラッチを切る前、切った後(クラッチヨークの動きに注目)

▲クラッチを切る前、切った後(クラッチヨークの動きに注目)

クラッチヨークが押し上げられることでピニオンギアがスライドしてスプールピンと切り離されます。

さらに、クラッチツメがストッパーギアの凹部分に差し込まれることでロックされていたハンドルを、回転させてクラッチが戻るときの動きも確認しましょう。

ハンドルを回転させると、ストッパーギアがクラッチツメを押し上げます。

これが押されたことによってクラッチツメバネのバネ力でクラッチが戻ります。(クラッチカムが元の位置に戻り、クラッチヨークもクラッチヨークバネの力で元の位置に収まる)

※説明が下手ですみません、誤っている部分があれば是非ご指摘をお願いします。

クラッチ返る問題への2つの対処方法

前置きが長くなりました。

クラッチ返る問題ですが、要はこの現象、キャスト時に強くリールが振られる力によってクラッチが戻ってしまうというものです。

この力は、ハンドルの回転軸であるドライブギアシャフトから離れた位置に、重いモノが付いているほどかかりやすい(力のモーメントが働きやすい)ものです。

故にハンドルが長ければ長いほど、ノブが重ければ重いほどに起こりやすいと言えます。

この現象に対する対処方法は、以下の2つしか考えられません。

  1. ハンドルが回転しないキャストフォームで投げる
  2. リール自体をクラッチが戻りにくいものにする

2つ一気に説明をするとかなりの長文になるため、この記事では前者のキャストフォームについてまず説明します。

キャストフォームを改善すればクラッチは返らない

クラッチ返る問題を、近くの釣具屋店長に相談したところ即返されたのはコレでした。

「みかんさん、村上投げしてませんか?」

要は、自分はハンドルが回転方向に力がかかるようなキャストフォームをしてるのでは、と。

確かに自分の場合、遠投時は村上晴彦さんが遠投時にするようなキャストフォームで投げていました。

村上晴彦のキャスティングフォーム
▲村上晴彦さんの遠投フォームはロッドで弧を描くようにしながらオーバーヘッドとサイドスローの中間のようなフォームで投げますよね(Youtubeより抜粋)

この投げ方だと、ハンドルの回転方向に力がかかる可能が高い、と…

 

極端な例を図解します。

▲リールを横に向けた状態でロッドを垂直に降りおろせば、ハンドルの回転方向に力がかかることはありません。
▲一方、リールを上に向けた状態でロッドを垂直に降りおろせば、ハンドルの回転方向に大きな力がかかります。

つまり、村田基氏が推奨するような、お手本的な?リールを横向きにしたオーバーヘッドキャストであれば、この現象は理論上起きません。

釣具屋店長からこの指摘を受けたあとは、このことを強く意識するようになったせいか(またはトラウマでビビってフルキャストしていないせいか?)、この現象は起こしていません。

やはりロングハンドルを装備したタックルを扱う場合には、キャストフォームに気を使っていくことが一番手っ取り早い対処方法になるかと思います。。。

次回はリール側の原因を考えます

とはいえ、これだけでは納得できないというのが正直なところです。

何故なら、ロングハンドル化していてキャストも村上フォームでフル遠投していそうな方でも、クラッチ返る現象起きてないよって言う声もあるからです。

というわけで、次回記事ではリール側に原因がないかを探っていきます。

中々興味深い結果となっているので、是非ご一読ください(/・ω・)/

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