【フェルール化】NFCブランクで製作した自作ロッドをグリップジョイント式にする!

初めてのロッドビルディング第三弾、今回はネット情報を調べてみると意外と見つからない(?)グリップジョイント式ロッドを作るためにブランクを「フェルール化する」という内容です。

自分が行った手法が正しいかは正直謎なのですが…「こんな感じで一応形にはなったよー」ということで記事にまとめておきます。

自作グリップジョイントロッド計画

ハイ、ということで自作ロッド製作記事、第三弾は「フェルール化」についてです。

フェルール化というと「?」と思われる方もいるかもしれませんが、ようはグリップジョイント(バッドジョイント)式のロッドを作りたい、というただそれだけのことです。

グリップジョイント式ロッドは自作できる?

ご存知の方も多いでしょうが、自分が愛用しているツララロッドは、すべてグリップ着脱式となっています。

メモ:いわゆる「バスロッド」だと、ほとんどがワンピースのブランクスルー方式(ロッドブランクがそのままグリップエンドまで続いている形)ですが、ソルト用ルアーロッドや渓流用ルアーロッドなんかだとグリップジョイント方式はよく見られます。

そもそもロッドビルディングをスタートさせたキッカケを辿ると、一度折れてしまっている「ツララ グリッサンド56」のグリップをそのまま生かしつつ、別ブランクを差し込めるようにして復活させたいという話でしたね…(忘れてしまった方はコチラの記事をどうぞ)

ツララロッドのグリップを再利用する
▲コレは元竿となるグリッサンド56。

そんなわけでロッドブランクのグリップジョイント化、スタートです!!

フェルール化の方法

さて、グリップジョイント式ロッドの自作方法ですが…結論としては自分が今回行った方法は正解なのか何なのかよくわかりませんでした。汗

ネット情報でもお手本となるようなものも特に見つからず、という感じでして(^_^;)

ですが、ようは市販のロッドのように、印籠芯となるものでカーボンブランクとグリップを橋渡しするようにすればええんやろ?(安易)と考えまして、まずは元竿となっているブランクの印籠部分を測定し、アマゾンでほぼ同一径のソリッドカーボン芯(直径7mm)を注文しました。

Amazonで購入した印籠芯

届いて早速、グリップ側に差し込んでみましたが…

印籠芯(フェルール)を使ってグリップジョイントブランクの製作

入るけどちょっとユルい!!

うーん、やはり寸法がシビアな部分なので、なにかしらで微調整は必須なのね…

まぁ一旦この件は置いておき、このカーボン棒とロッドブランクが連結できないことには完成が見えないので、まずそこから進めていきます。

 

とりあえず…でやっちゃって大丈夫なのか凄く不安に感じながらも、とりあえずブランクの方を狙っているレングスに合わせてバッド部分をカット!

バッドジョイントロッドの作り方1

バッドジョイントロッドの作り方2

ロッドブランクスのカット方法
▲チューブラーブランクは棒ヤスリなどで削りながらカットします。

カットした面は平ヤスリなどで整え、ブランクの方は一旦これで完了。

 

そして、購入したカーボン製の印龍芯の方は10センチほどにカットして…

バッドジョイントロッドの作り方1

バッドジョイントロッドの作り方4

連結したいチューブラーブランクに差し込めるようにするため、ひたすら削る!!

ロッドをフェルール化する方法

カットした印籠芯は電動ドリルのチャックに取り付け、ぐるぐる回しながら均一に表面が削り取れるようにしました。

しかしそれだけでは中々目的の径(ブランク側の内径)にまで到達しないため、ブランク側もハンドルーターなどでチマチマ削っていきました(^_^;)

そして、炭素粉末まみれになりながら格闘すること数時間…

ロッドのジョイント部分の調整

グリップジョイントロッドの作り方

なんとかカーボンチューブラーブランクと印籠芯を接続することに成功!!

当初はもっと奥深くまで印籠芯を入れるイメージだったのですが、差し込んでみるとギチギチでブレる感じもしなかったので、エポキシ接着剤をたっぷり塗りたくって接着しました。

メモ;ぶっちゃけ印籠芯(ソリッドカーボン棒)を削るのはかなり大変でした。旋盤とかあれば楽勝なのかもしれませんが…電動ドリルで回転させながらヤスリを当てれば結構すぐ削れるだろうと踏んでいましたが、そんな簡単なものではなかったです。笑

これで無事に印籠部分が接続されたわけですが、当然このままだと接続部分に段差が激しくある状態で、とても見れたものじゃありません…

というわけで黒いスレッドを段差を埋めるように巻き付けて、その後、その表面にエポキシ接着剤を分厚く塗りたくりました。

バッドジョイントロッドを自作する

エポキシ硬化後、紙やすりで凸凹を整える→もう一回エポキシ接着剤厚塗り→硬化後に紙やすりで凹凸を整える…という感じに進めていくと…

バッドのフェルール化が完成

お…いや、こんなに上手くいくもんなのか???と自分でも驚くほど良い感じに仕上がりました!汗

さらにグリップ側の内径にばっちり合うように、印籠部分にエポキシを薄く塗って表面ヤスリで整えながらクリアランスの微調整を行ったところ、ジョイント部分のユルさも解消されました👌

カーボンをひたすらガリガリガリガリ削っていた時点では「これまじでちゃんと出来るんかな…」と強い不安に駆られましたが、良かった!なんか上手くいったぞ!(たぶん)

フェルール化、何とか完了!

そんなこんなでロッドブランクのフェルール化が完了。

最後に印籠芯を継いだ部分のブランク側に補強用のスレッドを巻いたところで、一旦グリッサンド56のグリップパーツと接続してみる…

自作ロッドをグリップジョイントに。

自作のグリップジョイント式ロッド

おお、なんか完成がついに見えてきた!(興奮)

ジョイント部分のクリアランスは今後もう少しだけ微調整しますが、ロッドを振っても勿論ブレたりしないし、ブランクの抜き差しも「シュポン」と市販品と同レベルの感触です!

あとはガイドスレッドや補強スレッドをコーティングして終了となるわけですが…それはそれでまた長くなるので、この記事はここまでということでm(__)m

まとめ

何度も繰り返しますが、この手法が正しいのか何なのか今だ謎ではあるのですが、自分なりにロッドブランクのフェルール化を試みてみました。

一先ずそれっぽい感じにできているので、きっと実使用も大丈夫…なは…ず…?

もうほとんど形としてはロッドになりましたが、最後にロッドビルディングの鬼門である「スレッドのエポキシコーティング」があります…

そこんところを乗り越えたら、ようやく完成&実釣、ということで頑張りたいと思います\(^o^)/

関連記事

ロッドビルディングに挑戦したい!といっても、あのロッドをクルクル回すやつがないと出来ないのでしょ…それってお高いんでしょ? そうお考えの方も多いのでは!? というわけで、ロッドクルクル回転装置「フィニッシングモーター」をお手頃価[…]

自作フィニッシングモーターの作り方