2019年11月に怪魚系ロッドメーカーの「トランスセンデンス」から発売となったライトスピニングロッド「ボティア62S+」をインプレします。
かなりマルチに使えるロッドなのでまだまだ使い切れてはいませんが、いくつかのシーンで使ってみて、これは愛竿になると確信しました。
使用感や特徴などを紹介できればと思います。
トランスセンデンス「ボティア62S+」を購入
というわけで昨年の11月に発売された怪魚系ロッドメーカー【トランスセンデンス】発のライトスピニングロッド、ボティア62S+を入手して4ヶ月ほどが経過しました。
ボティア62S+は、発売前からリリースを待ちわびていたロッドでして、値は張るけどこれは買って後悔しないはず…そう直感して予約注文した代物でしたが、結論から言うとその直感は間違っていませんでした。
ライトクラスのスピニングロッド…しかも6.2ft?とだけ聞くと、ただの短めなフィネスロッドと思う人も多そうですよね…
しかしトランスセンデンスの中で【ジャイアントキリングロッド】(ジャイアントキリング=番狂わせ)と呼ばれているロッドだけあって、そのポテンシャルはかなり高いように感じています。
ボティア62S+のスペック
まずはボティア62S+のスペックから。
62S+の「+」はトランスセンデンスお得意のトランスシステム搭載であることを意味しています。
ブランクピース#1、#2、#3とグリップピースで6.2ftモード、ブランクピース#1、#2、#3、#4とグリップピースで7.3ftモードとなります。

その他、スペックについて一覧表にすると以下の通りです。
レングス | 6.2ftまはた7.3ft |
仕舞寸法 | 530mm |
重量 | 133gまたは153g |
推奨キャストウエイト | 3~14g(MAX24g) |
価格 | ¥58,300 |
まず目につくのは、はっきり言って値段の高さだと思います(^_^;)
一般人のわたしには正直かなり高い買い物でした…
しかし最大の特徴であるトランスシステムにより、1本でかなり様々なシーンで使用することができるので、ロッド2本買うつもりで考えれば、まぁ手は出なくない…そう言い聞かせて購入しましたよ。笑
しかし実際に使ってみると、それって割とこじつけでもなかったな、と…
付属品は他のトラセンロッドと同様で、厚手の竿袋。
仕舞寸法は530mmということで、個人的にはモバイル性が高いとは言い難いですが(標準サイズのバッグパックでは収まらない)、ピースを増やすことで強度低下するくらいなら、これくらいは許容範囲だと感じます。
ボティア62S+の特徴
ボティア62S+の主な特徴をまとめると以下の通りです。
- トランスシステム搭載(6.2ft⇄7.3ft)
- ティップパーツはハードソリッドティップ
- セカンドパーツ以降は40t薄巻きカーボン
- ティップのみ並み継ぎ、その他は印籠継ぎ
- バランサーウエイト搭載
こんなところでしょうか。
トランスシステムについては先に説明したとおり、バットピースを追加することで6.2ftを7.3ftに延長できるというものです。

ブランク素材はティップのみソリッドとなっていますが、張りのあるハードソリッドとなっています。
その他のブランクパーツは40tカーボンの薄巻き仕様ということで、高反発・高感度設計になっているそうな。
継ぎについては印籠で、ティップセクションのみ並み継ぎとなっています。
ソリッドティップの並み継ぎということで、ティップパーツの破損のリスクはかなり低減されているのではないかと想像します。(実際、巨鯉かけても問題なし)
またグリップエンドにバランサーウエイトも搭載。
3枚のバランサーを調節することで好みのバランスに調節できることができます。
ボティア62S+実釣インプレ
前置きはこれくらいにして、実釣インプレへ。
この4ヶ月間でエリアトラウトからバス、シーバス、マルタウグイなど様々なシーンで使ってみました。
合わせるリールはエリアトラウトでは1000番台(12カーディフ1000Sなど)、バスやシーバス、また先日挑んできたマルタウグイ釣りなどでは2000番台(15ツインパワー2000Sなど)を合わせて使用しました。
一言でいえば自分史上最強のバーサタイルスピン。
まぁ初めてのトランスシステム搭載のスピニングロッドなので当然と言えば当然なのですが。笑
もちろん専用設計されているロッドからしたら足りない部分はあると思いますが、1000番のリールにエステルライン2LBを巻いて0.6gのスプーンも十分キャスト可能。(6.2ftモード)
2000番のリールにPE1号ロングリーダーシステムで10g超えのプラグを使ってシーバス狙うのにも違和感なく…(7.3ftモード)
先日のマルタウグイ釣行では70センチ程の野鯉をスレ掛けしてしまいましたが、バットで支えながらしっかりと曲がり、耐えていました。
ジャイアントキリングの異名をもつだけあって、その強度はかなり安心して使えるレベルのようです。
バランサーのセッティングとしては、当初6.2ftモードではバランサーを2/3枚にして、7.3ftモードでは3/3枚にして…といったことをしていましたが、現在は常に3/3枚で使ってしまっています。
6.2ftモードで1000番台のリールを合わせると、やや手元重心すぎる感じもありますが、最近は慣れてきてしまった&先重りがない感覚が心地よく感じます。
ボティア62S+の難点
おかっぱりスピニングは本当にこれ一本あれば相当なシーンをカバーできるし、完全に溺愛ロッドと化しましたが、あえてひとつだけ難点をあげるとすれば、ライトゲームを行う際にリアグリップが長く感じることです。

不意な大物にも対応できるように、しっかり支えに出来るリアグリップ仕様となっていますが、それ故にエリアトラウトなんかやる際にはやっぱりちょっと長くて操作性が悪いなと…
ただ、やはり大物とのファイトを考えるとリアグリップの長さはメリットになっているんですけとね(^_^;)
一般的なバスロッドなどと比較しても若干長めになっているので、少し気になる人もいるかも?ということで一応難点として書かせていただきました。
インプレまとめ
トランスセンデンスから初めてのリリースとなったライトなスピニングロッド、ボティア62S+のご紹介でした。
恐らく現在はどこも欠品状態かと思いますが、2020年にどこかのタイミングで再生産されるはず?
気になる人はメーカーHPなどチェックしてみてくださいね→トランスセンデンス「ボティア62S+」公式
メーカーHPや下に掲載したトラセンスタッフのビックリマン高田氏の説明だと「玄人向けのロッド」ということなのですが、個人的には普通に扱いやすいロッドかと…自分が玄人なのか何なのかはちょっとわかりませんが(^_^;)
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