怪魚ロッド界隈ではよく知られているパックロッド「レイトブルーミングス510+」の弟分的存在で2019年にデビューした「プルクラ62B」をタックルインプレッションします。
5ピース目を追加することでレングスを変えることができる「トランスシステム」とは?
実釣も交えて紹介していきたいと思います。
トランスセンデンスとは?
怪魚ロッド界隈では知られている「トランスセンデンス(TRANSCENDENCE)」、通称「トラセン」ですが、バス釣り界隈ではあまり知られてないと思うので(自分も今年に入って知りました。汗)、まずはメーカーさんについてご紹介。
以下、トランスセンデンスの自社説明です。
ちなみにgoogle先生に聞いてみたところ、トラセンが生まれた経緯としては、怪魚釣りで著名な沖山朝俊さんらが2014年に㈱キングオクトパスを立ち上げ、BS日テレ『夢釣行 ~一魚一会の旅~』の映像制作など事業を複数手掛けていましたが、2016年に釣り竿事業を㈱トランスヘリテイジジャパン(キングオクトパスとロッドを共同開発していた会社)へ権限移譲し、トランスセンデンスというブランド名で釣り竿事業が再スタート…といった感じのようです。
トランスセンデンスとして現在ラインナップされているパックロッドは2019年現在6モデルとなっていますが、この中でブランドの揺るがないフラッグシップモデルは、冒頭でも触れた「レイトブルーミングス510+(LateBloomings510+)」、通称「レイブル」です。
※レイブルもスペックがかなり面白いパックロッドなのですが、とりあえずここでは説明を割愛します。
そして、そんなレイブルの弟分として2019年5月にデビューしたのが今回紹介する「プルクラ62B」です。
プルクラ62Bとは?スペックや特徴
プルクラのプロデュース及びテストを中心で行ってきたのはビックリマン高田雄介氏(@bikkurimantkd)という青年で、若くして海外を飛び回って経験を積み、海外のフィシングツアーを企画したりしている一方で、関東から琵琶湖に通ってどこまでロクマルをとれるかチャレンジしている、ガチな凄腕バサーでもあります。

そんな高田氏がやり込んでいる遠征おかっぱりスタイルの経験を反映させて完成したのがプルクラ62Bです。
スペックとしては以下の通りです。
- ロッド長:6ft2inまたは7ft3in
- ロッド重量:100gまたは124g
- 仕舞寸法:525mm(MAX)
- 販売価格:¥50,000(税抜)
コンセプトは「操る、感じる、 曲がる、止まる。LateBloomings510+の良いところはそのままに、感度と操作性、キャストフィールをさらにブラッシュアップさせたLB510のライトモデル」…ということなのですが、バスロッドで言えばざっくりMクラスのロッドに仕上がっています。
しかし「止まる」とあるように、バッドパワーは強靭であり、ここ数年ずっとツララを使ってきた自分としては、まさに好みのテーパーデザイン…
さらに、最大の特徴であるトランスシステムに心打たれ、ちょっとお高い竿ではありますが、飛びついてしまったという感じでした。
トランスシステムとは
トランスシステムとは、タイトルに書いているようにロッドピースの組み方を変えることで可変長するということです。
4Pで組んだ場合には取り回しの良い6ft2inロッドに。

5Pで組んだ場合には7ft3inのロングモードに。
このトランスシステム、パックロッド初心者の自分にはめちゃくちゃ新鮮で、感動しました…
パックロッド界隈では結構こういったコンセプトのロッドって以前からあったのでしょうか?
近所のフィールドでおかっぱりやるなら62で十分、でも河口湖おかっぱりやソルトで使用するなら73欲しくなるよ…なんだこれ最高じゃないか…!!!!!と。笑
ちなみに兄貴分のレイブルは全6パーツ、レングスはグリップ+延長グリップ×ブランクレングス2タイプ=全4モードっていう、ワンピースバスロッドがデフォルトの人からすると理解に苦しむ感じです。爆
パックロッドだからこそ成せる業ですね!
プルクラ62Bの実釣インプレ
前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、ようやくプルクラ62Bの実釣インプレです。
▲遠投して広く探りたいときは73モード。
▲川幅が狭くショートキャストや小技を効かせたいときには62モード。
まだまだ使い込み度は低いですが、断言しちゃいますと…
まじで最高に使いやすくワクワクできる釣り道具として間違いなく推せる一品です。
プルクラを使って久しぶりにオカッパリをやってみたけれど、本当に一本でなんでもこなせて楽しいロッドだなぁと…
背負えるルアーウエイトは、公式スペックだと8~28g。
使っている感覚としてはベストは10~20g程度という印象ですが、リールを使い分ければ5~7g程度の軽量ルアーから、1.5oz(42g)程度のちょっとしたビッグベイトやデカ羽根モノまで扱えちゃいます。
※自分的には1.5oz以上はパックロッド故にちょっと怖くて投げていませんが、公式スペックでは「MAX56g」と表記しており、強度的にはそれくらいまでイケちゃうみたいです…
プルクラは高弾性が売りなロッドである故、高田氏としては「巻物の釣りにはそんな適してない」と何処かで言っていましたが、個人的には全然、いや全く問題ないですね…
ティップが超素直に入ってくれる竿なので、「高弾性で巻物バイトを弾く」みたいな感じは全く受けません。

魚を掛けたときにはよく曲がり、それでいてしっかりといなしてくれる安心感がある…そして扱えるルアーの幅が非常に広いあたりが「楽しいロッド」と感じる所以なんだと思います。
プルクラ62Bと合わせるリール
自分は今のところ、比較的ストロングな釣りをしたいときには18バンタムMGLを、ちょっとライト目な釣りをしたいときは19SLX MGLをのせています。
7月に左ハンドルも発売されたことにより、色々と話題になっている19SLX MGL 70/71ですが、自分が以前から所有している18バンタムMGLと併用するリールとして、とても合っているなぁと感じています。 その理由をまとめたいと思いま[…]
※その2機種を併用する理由はコチラ↑にまとめています。
ちなみに高田氏は、琵琶湖などでやり込んでいるスイムジグの釣りにはサイドボディが樹脂製のロープロリールを推奨しており、スコーピオン200などを愛用しているようです。
といっても、ロッドコスメはブラックでシンプルにまとめているし、ロッドスペックとしてはML~MHクラスのバスロッドに近いものがあるので、バスフィッシング用ベイトリールであればどんなリールをのせても違和感なく使用できるとは思います。
ロングモードは持ち重りするが…
べた褒め溺愛のプルクラ62Bですが、唯一違和感的なものを感じたのは、ロングモード(7ft3in)時の「持ち重り」でした。
自分自身が普段5ftクラスのショートロッドに慣れてしまっているということもあり、結構なダルさを感じてしまいます。
…しかし、これはただの自分のセッティングミスが原因でした。汗
プルクラ62Bにはバランサーウエイトシステムが搭載されており、グリップエンドでバランサーの枚数を調節することで、さらに自分にあった使用感に合わせることができるのです。
下に載せているプルクラの解説動画内でも語られていますが、73モードではバランサーはMAXの3枚入れるのがちょうど良い感じ。
バランサーウエイトを追加して再度73モードで使ったら、全然違和感ありませんでした。笑
プルクラ62B解説動画
加えてトランスセンデンスのプルクラ製品ページはコチラ↓
当然ですが、この記事なんかよりも遥かに多くの情報が語られています。
トラセンのロッドはどれも本当にテストにテストを重ねて、こだわりを詰め込んで作り上げた感じを凄い受けるので、好印象しかありません…
※動画は20分程とちょっと長めなので、Wi-Fi環境下でどうぞ。笑
まとめ
プルクラ62Bのタックルインプレッションでした。
このロッド、現状ではこれまで使ってきたパックロッドの中ではナンバーワンのお気に入りです…!!
コスメがシンプルでかっこよく、扱えるルアーの幅が自分の釣りに合っている上に、ギミックも多くて本当に楽しい…
一個難点を挙げるとすればお値段が張るというところですが、お値段相当の素晴らしさはまじであると感じます。
トランスセンデンスのパックロッドについては今後も注目していくので、また面白いものを入手したら、記事にしたいと思います!!