【シマノ】1年間酷使した20メタニウムのオーバーホール備忘録。メンテナンス前後の変化は…

購入してから1年間、ほぼほったらかしにしていた20メタニウムのオーバーホールについてまとめます。

20メタニウムを使って1年経過

久しぶりのリールネタですが、まぁそんな目を引く話はなく、ただのオーバーホールしたよ〜という内容です。

といっても、昨年リリースされて初期ロットで買った20メタニウムをほぼほったらかしで使い続けて1年経過でどうなってるとか、どうセルフオーバーホールするとか、その辺のリアルな話なので、実際にこのリールを所有してる方や、気になるけど今もまだ購入せずにいるような方に読んでもらえたら幸いです…🙏

リールのメンテナンスは割とマメにする方だと自負しているのですが、コイツを1年もまともにオーバーホールしなかったのは、深ーい理由が…あるわけもなくて、只々仕事の忙しさにかまけて放置していただけでした💁‍♂️

20メタニウムのメリットはその軽さ。
▲今年ももちろん活躍してくれてる20メタニウムくん。買ってインプレ書いたらすぐ売却…なんてこと、僕はしないよ。

20メタニウムのゴリ?シャリ?は…

20メタニウムの関連記事はこれまで色々書いていますが、それは記事の最後にオマケでリンク貼っておくとして、とりあえず1年ほぼ放ったらかしで使ってて、今現在(オーバーホール前で)どんな状態か?という話を簡単にまとめると…

実釣に支障をきたす不具合は全く起きてません。

キャストフィールは購入当初のままだし、巻き取りに関しても別に不具合はありません。

メモ:極端な話、19アンタレスで内部のビスが抜け落ちてギアを傷つける事例がいくつかあると見聞きしますが、そういうのは全くありませんよ、ということ。あと酷使され続けた16メタニウムみたいにギアが欠けたりもしてません👌
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ジュラルミン製マイクロモジュールギアのデメリット

ただ…

巻きごこちのノイズ感については、まぁ結構あります。笑

簡単に言うと、まぁ18バンタムとやっぱり同じですよね。(基本構造もメインギアも同等なので)

スルスルと巻けていたハンドルが、巻くたびにウィンウィン鳴くような感じ。

この現象に関しては、ラインにほとんどテンションがかからないデッドスローリトリーブメインで使う方や、撃ちモノオンリーに使う方だと大して気にならないかと思います。

一方で、一番「なんか不快だなぁ」と感じるのは、中型のクランクやスピナベといった引き抵抗の強いルアーを普通の速度で巻くような使い方です…そうそう、私の使い方がほとんどコレなわけですが。笑

そんなわけで、もちろんリールそれぞれの個体差もあるのですが、使っていれば巻きごこちは多少劣化しますよ〜というわけです。

19アンタレスと20メタニウムの組み合わせ
▲19アンタレスと20メタニウムの組み合わせがお気に入りすぎる今日この頃…そんなわけで20メタニウムも絶賛酷使中。

20メタニウムをオーバーホールする

というわけで前置きはこれくらいにして、オーバーホール開始。

まずは分解から。

コアソリッドボディの20メタニウム並びに18バンタムMGLは、分解のしやすさ随一です。

18バンタムの内部構造をより軽量化するために、20メタニウムの方が若干パーツ数が増えていますが、それでもD社さんとかと比較したら全然です、全バラも朝飯前という感じですよ。

20メタニウムを分解する。
▲久しぶりに出してきたメンテナンスキット一式。カケヅカデザインワークスのおかげで色々とパワーアップしています。笑
KDWツールスタンド
▲特にこの専用ツールスタンドは素晴らしき。カッコ良さに加えて作業も捗ります。KDWオンラインストアで購入可能でっせ♪

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20メタニウムの分解方法

20メタニウムの分解方法
▲早速どんどんバラしていきます。前々から言ってるけど、こういう仕切りのあるクリアケースを用意しておくとパーツが迷子になりません。まじでオススメ。(100均で買いました)
20メタニウムの分解過程
▲所詮淡水での週一短時間使用なので、内部のは「あからさまに汚い」というわけではありませんが、ギアがグリス切れしてたり、古いグリスが凝り固まっていたり…そこそこメンテナンスしがいのある状態にはなっていました。

さて、どこまでメンテナンスしたいかによって、どこまでバラす必要があるかは変わってきますが、今回は久しぶりのメンテナンスということで完全なる全バラまでいきました。(にほんごおかしい)

スプールベアリングの外し方

スプールベアリングの外し方
▲ここまでやりたいと思う人はごく一部の方かと思いますが、スプールベアリングを外すには専用ツール(スプールベアリングリムーバー)が必須になりますのでご注意を。
20メタニウムを完全に分解
▲はい、そんなこんなで完全に分解が完了しました。

つづいてメンテナンス。

分解が完了したので、そのままメンテナンス工程へ。

メンテナンスに使うアイテムは以下のとおり。

リールメンテナンスに必要な道具

  1. パーツクリーナー
  2. エアダスター
  3. キッチンペーパーやウェットシート
  4. グリス&オイル
  5. 歯ブラシ&ナイロン平筆
  6. KDWベアリングチェックツール

まずボディや樹脂パーツについた泥汚れや古いグリスなどは普通に中性洗剤の水洗いで洗い流します。

リールの洗浄方法
▲細かな溝は毛先の細い歯ブラシで綺麗にしてあげます。
リールボディの洗浄方法
▲こんな感じに油汚れゼロへ(洗剤のCMかよ)。ちなみに水とグリスが混ざったものが残っていると最悪ですから、しっかり完全に除去します。
リールのグリスオフ
▲このあたりのパーツも全て、古いグリスはしっかり除去します。
リール用ベアリングの洗浄
▲ギア関連はパーツクリーナーを使いつつ、毛先の柔らかい歯ブラシで歯溝をしっかりキレイにします。ベアリングはベアリングチェックツールに装着してパーツクリーナー噴射→エアダスター噴射でキレイさっぱりに。

慣れれば分解も組み上げも全然時間かからず出来てしまうので、一番大変な(めんどくさい)のはここの工程ですよね。

ただ当然この各パーツのクリーニングが最も大事な部分なので、まぁ色々気を遣いながら、抜かり無く作業します👌

さいごに組み上げ。

組み上げ工程はほぼ省略します。まぁ慣れればチョチョイのチョイですわ。

20メタニウムの組み立て方
▲一応説明しておくと、組み上げる順番はレベルワインド部分→クラッチ部分→メインギア部分…みたいな感じ。あとは順不同。
20メタニウムに合うグリス
▲グリスに関してはいつものボアードさん。レベルワインドやギア関係はデルタ、クラッチやドラグ関係はTHGで。
リールのグリスの塗り方
▲ナイロン平筆で歯溝にしっかり塗布します。

そした完成した20メタニウムくん。

メンテナンス後の20メタニウム

画像からは何も変化は伝わらないだろうし、動画を載せたところで…という感じなのが辛いところ。泣

しかし質感は購入当初に近いところまで戻りました!!

もちろんしばらく使ったらまた巻き感は劣化してくるでしょうが、当面はウィンウィンノイズとはおさらば🙌

メンテナンスは小まめにね

1年間ほぼ放ったらかしだった私が言うのでは全然説得力ないでしょうが、メンテナンスはこまめにやるのが一番です。笑

具体的にはスプールシャフトを支持するベアリングへの注油と、メインギアへのグリス塗布…この2つは怠るとよろしくありません。

グリス塗布はボディを開かないとできないので、経験のない方は抵抗を感じるかもしれませんが、クラッチやレベルワインドをバラさなければ「組み直せない!!」なんてことはます起こらないので、レッツトライです👌

セルフオーバーホールの方法

まとめ

20メタニウムのセルフオーバーホールについてまとめました。

コアソリッドボディ+真鍮ギアで剛性が高い上に、構造がシンプルでメンテナンスしやすいので、個人的にはかなり評価の高いリールです。

引き続き愛用していきたいと思います👌

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