今期導入した新作リール「シマノ 20メタニウム」を使い始めて、早半年が経過しました。
使い込んでからこそ書けることが色々とあると思うので、半年インプレとして再度まとめておきたいと思います。
20メタニウムは結局「買い」なのか?
というわけで20メタニウムの半年インプレです。
過去にまとめたとおり、20メタニウムは18 バンタムMGLのコアソリッドボディ構造を引き継ぎながら、19アンタレスと同様のMGLスプールⅢを搭載しているという2020年の新作らしいハイブリットなモデル…
というだけではなく、内部構造のかなり細かなパーツまで改良を施し、真鍮ギアに回帰したにも関わらず、ジュラルミンギアの旧モデル「16メタニウムMGL」と同じ165gを実現しています。
みなさんお待ちかね、20メタニウム着弾です!! 早速ですが、分解して内部構造公開しちゃいますよ。笑 20メタニウム(右ハンドル)着弾 はい、というわけで皆さん首を長く長くして待っていたであろう、シマノ2020 年モデルの最注目株「[…]
▲この記事を読んでもらえると内部のディティールをかなり改良していることがわかるかと思います。
もうこれだけでも「買いでしょ」と声を大にして言いたいところですが、こんなことは買ってもいない・大して使ってもいないエアプブログでも書けることなので、今回はもう少し突っ込んだ部分について言及していきたいと思います。
20メタニウムを半年使い込んでみた
3月下旬に20 メタニウムを導入して以降、週に一度程度の釣行ではありますが、釣行時はほぼ毎回このリールを登板させていました。
自分の場合、一回の釣行時間は短いですが、もともと釣行時に持っていくタックル数は多くて2〜3本ですから、20メタニウムを使用していた時間は累計だとかなりあったかと思います。
2020年上半期はカヤックでもフロートボートでもオカッパリでも、かなり多くの場面で20メタニウムに活躍してもらったので、4割くらい?はこのリールを使っての釣果だったかと…(お前大して約ってないじゃないというツッコミはやめてくだせい。汗)
そんな中で、いくつか感じたことをまとめていきます。
半年使ってみて感じたネガ
先に半年使って感じたネガティブポイントについて触れておきます。
端的に言えば、自分の場合、正直このリールに対してネガはほとんど感じませんでした。
ただし、一点書くとすれば、それは「巻き心地の劣化」です。
まぁこれは予想していたとおりなのですが、コンクエストシリーズや19アンタレスに用されているメインギアと 20メタニウムのメインギアは、モジュール値が異なります…

誰がどう巻いたってコンクエスト系のリールの方がシルキーに感じますし、ノイズを感じるようになるのは20メタ系の方がやはり明らかに早いです。
こればっかりは感覚の話なので伝わりにくいと思いますが、半年酷使して「3/8〜1/2ozクラスのハードベイトを巻いているとまぁまぁ気になるレベル」のノイズです。
ちなみにですがこ期間、カスタムするために分解することは1、2回ありましたが、あえてオーバーホール的なことは行わず使いました。(ベアリングへの注油くらいはしましたが)
撃ちモノメインで使用されている方なんかだとあまり気にならない部分かもしれませんが、自分の使い方だとコンクエストやアンタレスと比較した場合だとネガとして挙げるべき部分だと思っています。

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半年使ってみて感じた良さ
続いて半年使ってみて感じた「やっばいいわ…」と思った部分についてまとめていきます。
「軽さ」というメリット
ここ数年はカルカッタコンクエスト100、BFS HGや18バンタムMGLをメイン機として使ってきた自分としては、20メタを使って「やっぱり軽さは大事」と感じた次第です。
先に挙げたリールたちと20メタニウムを比較すると、重量差はおよそ50gですからはっきりと体感できるほど差があります。
ショートロッドでロッドワークを入れた釣りをする場合には、操作感がかなり違います…特にペンシルやジャークベイト、フロッグなどを扱う際、非常に軽快だなぁと。
もちろんキャスト時にもこの軽さは活きてきますが、個人的には高剛性なコンパクトボディと相まって、ロットワークの軽快さを特筆したいと思いました。

塗装は十分強い
16メタニウムMGLに関しては「塗装が弱い」という方も多かったようですが、20メタニウムに関しては塗装が弱いと感じることは今のところありません。
自分の場合、オカッパリではもちろんタックルのコンクリ直置きをしないよう心がけていますが、カヤックの場合だとどうしても扱いがラフになります。
ロッドホルダーも使わないため(ロッドを立てていると木に引っかかったりして危険)、自分が座っているシートの脇に2~3タックルを転がしておくようなスタイルになっていますが、これが結構リールが傷つく原因になっています。汗
しかし20メタニウムに対しては今のところ目立つ傷もなく、ちゃんときれいな状態を保っています。
もちろん限度はありますが、自分は今のところ「塗装が弱い」とは全く感じませんよ♪(カラーがカラーだけに傷が目立ちにくい…というのもあります♪)
キャスト性能は最高
最後はキャスト性能について。
20メタニウムを使っての初回インプレでも書いていますが、やはりMGLスプールⅢのキャスト性能は最高です。
旧MGLスプールの18バンタムMGLと比較してもその差は歴然、非MGLスプール+旧SVSインフィニティのカルコン100と比較したらもう別格と言わざるを得ません…汗
何がそんなにいいと感じるかって、自分の場合だと飛距離云々よりも、やはり「軽い力でしっかり飛ぶ」という部分なんですよ。
カルコン100だったら10の力でロッドを振らないと入っていかないスポットに、20メタだと6の力で入っていく…そんなイメージです。
力まなくても距離が十分出ることで、中〜近距離のキャスト精度があがります。
これは明らかに釣果へ直結してくる話ですよね…
結論:買って後悔なし
結論、「20メタニウムは買って後悔なし」でした。
もちろん19 アンタレスはこれ以上に素晴らしいかもしれませんが、価格面や自重の軽さ、ギア比展開の幅広さなど、20メタニウムが勝っている部分って結構あると思います。
また、おかっぱりからタックル1本で様々な釣りをする場合、20メタニウムのスペックはドンピシャにハマります。
シマノ社のラインナップを見ると18バンタムMGL、19アンタレス、20メタニウムとφ34mmスプール搭載のバーサタイル機が3年連続でリリースされていますから、2021年モデルでこの範囲をカバーする新作ハイエンド機は出てこないと予想しています。
20 メタニウムには当面活躍してもらうことになりそうです。
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