一応リバーカヤック歴も7年?8年?くらいなるわたし。
ちょっと偉そうで恐縮ですが、今回はHOW TO リバーカヤックフィッシング的な内容を書いていきたいと思います。
お題はズバリ【川の流れの中で、どうカヤックから釣りをするか】というものです👐
流れの中でカヤックからどう釣る?
というわけで、今回はカヤックフィッシングのハウツー的な内容。
お題は冒頭に書いたとおりですが、なんでこんなことを急に書こうかと思ったかと申すと、読者さんから「流れのある川で、カヤックでのバス釣りをどんな工夫をしてこなしているか」といったご質問をいただきまして…
DMで回答させていただこうかなと思ったんですが、文字数的にもう記事一本分くらいに余裕でなっちゃうな…と思いまして、記事投稿という形でお答えすることとしました。笑
ご質問いただきました読者様以外にも、入門したてのカヤッカーさんに、なんかしら参考になれば幸いです🙏
リバーカヤックフィッシングは難しい
ご質問していただいた読者さん、メインフィールドはタイダルの影響を受ける河川で、流れは強め、風の影響もあるとカヤックで釣りを成立させるのに中々苦戦している…とのことです。
カヤックという乗り物自体は、走破性が高いので、多少流れがあったとしてもパドリングで上流方向へ難なく登っていけます。
しかしひとたびパドリングをやめると、カヤックは水面に浮く葉っぱのようなもので、流れや風があれば、あっという間に意図せぬ方向に動かされてしまいます。
タックルを握っている間、当然パドルを握ることはできませんので、河川でのカヤックフィッシングは流れや風が強くなるほど、釣りをするということ自体の難易度は高まると思います。

パドルでカヤックを操作しつつ、その合間合間にキャストとルアー操作を行うのは、カヤックに乗り始めたばかりだと中々思うようにいかないことが多いと思います。
とはいえ、水中アンカーに頼ってしまうと、釣りの効率は著しく落ちてしまうので、自分はあまりオススメしません。
※以前、ドラッグアンカーについて紹介しましたが、もうここ2年くらい全く使っていません…
というわけで、流れの中で釣りを成立させるため、自分が実践している工夫(?)について7つほど紹介したいと思います。
1.流れのヨレを釣る
まずポイント選びの観点でいうと、「流れのヨレを中心に釣りする」というのは非常に重要だと思います。
川バス自体、流れのヨレに付くことが多いですし、流れが止まっていたり、反転流が起きている場所はカヤックでも留まりやすくて釣りもしやすいので、必ずチェックしておきたいスポットです。
カヤックに乗って川を漕いでいると、大規模なワンドなんかでなくても、岸辺の1mくらいのでっぱりや引っ込み、水中の鉄塔、テトラの切れ目などなど、小さな地形変化でも流れが複雑に変化していることがよく感じられると思います。

こういったスポットは釣りもしやすいし魚も付きやすいので、粘ったり何度か入り直したりする価値がありますね。
2.上りはフォワードストロークの惰性を利用する
次に流れに逆らって(下流から上流に向かいながら)釣りするときの話。
この場合は当然ですが、フォワードストローク(パドルで漕いで前身すること)をしつつ、その惰性でカヤックが進んでいるときにキャストをして釣りをする形となります。
まぁこれ、はっきり言って流れが速いところほど忙しくて、1キャストしたらすぐパドリング、1キャストしたらまたすぐパドリング…みたいなのを繰り返すことになるので大変です。汗
ただ、川バスってやっぱりアップクロスでのアプローチ(川上に投げて、川下に巻いてくる)の方が圧倒的にバイトしてくることが多いんですよね。
なのでもうこれに関しては、1キャスト毎にパドリングしなきゃいけないような流れの強さだったとしても、おいしそうなポイントは無理にでも攻めるのが自分の手法です。(あまりにも速い流れに向かっては危ないので諦めますが)
3.下りはリバースストロークを入れる
今度は逆に川を下りながら釣りをするとき。
リバーカヤックフィッシングというと、「のんびり川を下りながら釣りをする」みたいイメージを持っている方が多いかもしれませんが、現実はそうでもありません。笑
釣りするテンポに合わせてカヤックを流してくれるちょうど良い流速ってほぼほぼ出会うことはないし、カヤックって手放しでいると川の流れに乗ってどんどん速度が速まってしまうんですよ。汗
なので、下りで重要なのはリバースストロークを要所要所に入れること。
リバースストロークというのはカタカナで書くと「何それ?」ってなるかもしれませんが、要はただの後進です、通常だと水を後ろに掻くのを、反対に前へ押し出すようなパドリングのことですね。
これによって川の流れに乗ってスピードが上がってしまうのを防ぐことができますし、良いポイントに差し掛かる前にカヤックの動きを遅くすれば、そこをじっくり丁寧に攻めることができます👍
4.ロッドとルアーの抵抗で旋回する
1~3に関しては超基本的な話でしたが、ここからは少し独自路線?な手法です。
カヤックで釣りをしていると、釣りの最中にほんのちょっとカヤックの向きを変えたい!でもタックルから手を放したくない…という状況って結構あります。
そんなときにやるのが、ロッドとルアーの抵抗でカヤックを旋回させるというもの。
これを読んで「え?大事なタックルで何やってんの?汗」と思う人もいるかもしれませんが、本人至って大真面目です。笑
ただこれ決してロッドとルアーで水を搔いているのではなく、水中に竿先を刺しているだけです。
使っているルアーや流れの強さにもよりますが、竿先とルアーを水中に刺すだけでも、流れに対してそれが抵抗になって、カヤックの向きを変えることができます。(もちろん大きく旋回できるわけではなく、軽く向きを変えられる程度ではありますが)
パドリングばかりに手を奪われているとキャスト数は減るばかりなので、自分は結構頻繁にこれでポジションの微調整を行っています。
5.クランプ係留でステイする
先に書いたとおり水中アンカーは推奨しませんが、クランプを使って一時的に係留するのは推奨します、むしろ個人的にこれなしは考えられないくらいです。
クランプ係留というのは自分が勝手に名付けたものですが、ミニクランプ(100均の工具コーナーとかに置いてある)をロープでカヤックと繋いで、そのクランプでちょっとしたものを掴んでカヤックを係留するというものです。

クランプ係留システムで抑えておきたい点としては、カヤックの船首から船尾にかけてロープを通して、そこにクランプを繋ぐと、係留時の安定感がかなり増します。
カヤックを船首と船尾の二点で支持することになるので、これはほんとにオススメ。

クランプで掴むのはなんでも良いです、意外とちょっとした草でも十分だったりします。笑
美味しそうなポイントをじっくりアプローチしたいときや回遊待ちをしたいとき、その他にも魚が釣れたあとにフックを外したり写真を撮ったりしているときは、流されていかないようにサッとクランプで係留してしまうのが便利です。
6.テンポの早いルアーをメインにする
使うルアーについては、皆さんそれぞれ趣味趣向・スタイル的なものがあるでしょうから、各々好きなものを使えばいいと思っていますが、個人的にはリバーカヤックだとテンポの早いルアーをオススメします。
理由は単純で、ルアーを操作している間に流れでカヤックのポジションがどんどん変わってしまうためです。
初心者カヤッカーさんにおすすめしたいルアーカテゴリに関しては、後日また別記事で書こうかなと思っているところなので、詳しくはそちらに書きたいと思います。
7.リグらない
最後はちょっと極論ですが、ずばり「リグらない」ということです。笑
というのも、これまで書いてきたとおり、カヤックって漕いでいないときはあっという間に流されてしまうので、ほんとにラインを結んでいる時間すら惜しくなってくるんですよ。
そんなわけで、自分は極力「リグらないで釣りをする」ということをしています。
具体的には過去にも書いてきたとおり、ルアー用スナップのフル活用です。
ハードルルアーはもちろん、ワイヤーベイトもワーミングも全てスナップで使用しています。
ルアー交換を素早く行えるルアー用スナップですが、ワームに付けてると「えっ、正気?」みたいに見られることも…? ワームをスナップで使うのは、邪道でバイトを遠のかせる負の要素なのでしょうか? ワームにスナップ歴かなり長いです。汗 こん[…]
もちろんデメリットがないわけではないですが、それ以上にカヤックフィッシングだとメリットが大きいと思っています。
魚から見てワームにスナップとかってどうなのよ?というのは私にはわからないので魚に聞いてみてください。笑
まとめ
というわけでリバーカヤックフィッシングを効率よくこなすテクニック?ヒント?について色々と持論をまとめてみました。
リバーカヤックは釣りで魚と対峙する以前に、流れとの戦いになります。
カヤックが流されて釣りにならない!カヤックは釣りに向かない!と諦めてしまう前に、タックルを握っていられる時間をどうやって確保するか、色々と考えてみると良いかと思います👍
※過去に色々書いたカヤックフィッシング関連の記事はこちらにまとめています👇
このページではカヤックバスフィッシング(カヤックを使ったバス釣り)について、これまで私が得てきたノウハウを記した記事をまとめています。 カヤックでバスフィッシングを始めてみたい! カヤックを買ったけれど、どうも上手く扱えない… […]