【名機】09アルデバランMgを買い戻す。今なお上級者たちに愛用される理由

今回は多くの方がご存知であろう09アルデバランMgというリールにスポットを当てます。

このリール、実は以前も所有していたのですが、数年前に新しいリールとの入れ替えで一度手放しています…が、何故か再びまた我が家に戻ってくることに。笑

10年以上経っても、いまだ現役で使用している方も多い「初代アルデバラン」の魅力を考えます。

09アルデバランMgを買い戻した

というわけで冒頭に書いたとおり、新しい…でも新しくないリールが我が家に到着しました。笑

はい、皆さんご存知、シマノ社アルデバランシリーズの初代モデルである09アルデバランMgです。

3、4年ほど前に17カルカッタコンクエストBFSを購入したあたりで「もう使うこともないか…」と思い、手放してしまったこのリールなのですが…

前々から期待していた「21アルデバラン」がリリースされないという由々しき事態が勃発してしまい、これを機に突発性09アルデバランMg買い戻したい病を発症。

ふと気が付くとベリーネットやフリマアプリで目ぼしい09アルデバランMgを探している状態に…

そして遂に先日、買い戻してしまったというわけです。(負けた)

購入する条件としては「夢屋スプールがセットであること」で探していたのですが、箱なしだけど夢屋スプール付きで12Kほどのものを発見。

これはもう…買うしかないと判断しました。笑

09アルデバランMgとは?

09アルデバランMgは、今ではシマノのベイトフィネスモデルとして定着したアルデバランシリーズの初代モデルとしてリリースされました。

2009年というと、自分はもちろんバス釣り自体はやっていましたが、道具へのこだわりとかほとんどなかった頃…(というかお金もほとんどなかった頃)

加えて仕事の都合で静岡に住んでいたこともあり、淡水よりも海で釣りすることの方が多かった状況でしたので、新型のベイトリールなんて全く興味なく、当時どれくらい話題になったとかはよく知りません(^_^;)

シマノ公式HPからは情報がもう消えているので、とりあえずスペックだけおさらいしておくと、以下のとおりでした。

ギア比 5.8または7.0
スプールサイズ Φ32mm、幅22mm
自重 155g
ボールベアリング数 8個
ラインキャパシティ 3号-100m、4号-80m、5号-65m(※)

※夢屋スプールの場合は、フロロ8lb-75m。

一番の特徴は、軽量マグネシウム合金をメインフレームに、小口径な32mmスプールを組み込んでいるという点。

このボディベースはその後、10スコーピオン、12アルデバランBFS、14ブレニウス、あとはUSシマノモデルではクラド50E/51Eというモデルにも採用されています。

09アルデバランの派生モデル
▲もちろん細かい部分見ていくと違いはあるようですが、ベースは同一かと。

上級者の皆様が現役で愛用

この09アルデバランMg、SNSでフォローさせていただいてる上級アングラーの皆様が現役で使われてるのをいまだに良く見かけるんですよね。

正直なところ、今回買い戻しをしたのはその方々の影響も結構大きいです。笑

09アルデバランMg7のブレーキシステム
▲ブレーキシステムはこの頃の標準仕様だった6点式のSVS。

メインギアはジュラルミン製ギアですが、もちろんこの時代のモデルは非マイクロモジュールギアです。

ここは上級者の皆様が好んで使う理由の一つかと思います。

ジュラルミン製マイクロモジュールギアは長期使用の場合、強度面で課題があることは、以前記事にしたとおりですから。

09アルデバランMgはジュラルミンギア

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ジュラルミン製マイクロモジュールギアのデメリット

あとはラインキャパシティが多いというのも好まれている理由の一つかと思います。

シマノの現行ベイトフィネスモデルとなると、FTBブレーキシステムを搭載していますが、これだとラインキャパシティは8lb-45mとなるため、10lb以上の太糸を使うのは現実的ではありません。

標準スプールなら太糸でもがっつり巻けますし、夢屋スプールでも10lb前後のラインなら十分量を巻くことができます。

現行モデルでも同じようなスペックのリールが無いわけではないですが、ある程度までの軽量ルアーを太糸で使いたい、という場合にはかなり適しているモデルと言えます。

久し振りに使ってみて

机上論の前置きはこれくらいにして、先日の釣行で久しぶりに実践投入してみた印象…

09アルデバランMgでタイニークランクを投げる

一言でいえば「…あれ?なんかこれで全然事足りるんだけど?笑」という感じでした…汗

09アルデバランMgは現役で使える

MLクラスのショートロッドにのせて、シャッドや小型クランクを投げる・巻く動作を繰り返しましたが、想像していた使用感よりも遥かに良い…09アルデバランってこんなに良かったんだっけか…?と。汗(使うのは数年振りだった上に、当時は他機種との比較してどうかという視点はなかったので。)

もう少し具体的に言うと、まずキャスタビリティ

もちろん最新リールと比較すると「トラブルレス」という感じではないですが、ブレーキ設定をきちんとすれば多少風があってもバックラッシュなんかしないし、何より遠心ブレーキ特有の伸び感が気持ちいい。7g程度のシャッドや10g程度のクランクを投げるには飛距離もしっかり出て、快適そのものでした。

それと巻き心地

09アルデバランって、非X-Ship(ピニオンギアが片側しかベアリング支持になっていない)だし、ジュラルミンギアだし、非マイクロモジュールだし…という感じで、現行モデルから考えると「巻き心地が良くする機構」が搭載されていないわけです。

しかし巻き心地はかなり良い…(^_^;)

中古購入なので、もちろん全分解してフルオーバーホールしてから実践投入しています。その直後だから、というのもあるかとは思いますが、それにしてもノイズがほとんどない。笑

前オーナーがあまり使っていなくて各所に痛みが出ていないのかもしれませんが、ボディ剛性が高くて歪みが出ていないことと、非マイクロモジュールギアのタフさが相まって、トータル的に良いまとまりとなっているのでしょうか…

現行リールと組み合わせて使っても、何ら遜色ないことには驚きました。汗

09アルデバランMgの性能
▲20メタニウムとかと並行して使っても、特に違和感ないっていう…
09アルデバランMgのメンテナンス
▲分解してみるとわかりますが、構造はかなりシンプルでパーツ数も少なめ。逆にそれが良いのかもなぁ…
09アルデバランの高剛性ボディ
▲ちなみに09アルデバランMgのボディはメインフレームだけでなく、ハンドル側のサイドボディ(ギアボックスカバー)もマグネシウム製。(パーミング側のサイドボディは樹脂製)
細かい話をちょっと付け加えると、フルモデルチェンジした15アルデバラン以降は、メインフレームのみがマグネシウム製で、その他の部分は樹脂製(CI4+)となっています。また、09アルデバランMgはリールフットが非セパレート式になっているのに対して、12アルデバランBFSのメインフレームはリールフットがセパレート式となっています。何が言いたいかというと、結局09アルデバランMgは他のアルデバランよりも重い反面、恐らくボディ剛性は最も高いと思われます。

今後はカスタムベースとして楽しむ

というわけで、すっかり09アルデバランMgに再び惚れたみかんさん。こりゃあ現役復活させるしかないなと思っています。

そのまま使うのでも十分な性能でしょうが、コスメ部分含め、せっかくなんで色々といじっていきたいと思います。

09アルデバランMgのカスタム
▲とりあえずハンドルだけはアベイルさんのオフセットハンドルLT85mmに変えました。

09アルデバランMgはカスタムリールブームの火付け役的な部分もあったので、各社から様々なカスタムパーツが出ているのも、個人的に凄く魅力な部分なのです。

さすがに発売からだいぶ経過しているために、欠品してしまっているカスタムパーツも結構ありますが、そこは在庫品をどうにか色々探してかき集めていきたいと思います。

まとめ

買い戻した09アルデバランMgにすっかり惚れ直してしまったというお話でした。

早速ですが、現在色々とカスタムパーツやら外装チェンジの準備やらを進めています。

しっかり自分好みに仕上げて、現役リールとして愛用したいと思います♪

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