【懐かしの名機】TD-Z 103MLのオーバーホール

お仕事でお世話になってる方から、TD-Zのオーバーホールを承りました。

備忘録として残しておきますが、結論から言うと中々調節が合わず、だいぶ苦戦を強いられました。汗

2000年初頭の名機「TD-Z」

発売時期を間違えていたらすみません、でも多分これくらいの頃。

シマノから初代アンタレスがリリースされたのは1998年のこと。それから程なくしてダイワからリリースされたのがTD-Zだったかと…

この頃、すでにバス釣りをしていたみかんさんですが、ぶっちゃけ多くを語れるほど思い出や知識があるわけではありません。

当時は中学生でしたし、使っていたリールは父親に頼んで買ってもらったトライフォースX。シマノやダイワのハイエンドリールなんて雑誌や釣具店のショーケースの中でしか見たことありませんでしたからね…

▲ツリラックパイセンも初めてのベイトリールはトライフォースXだったみたいで、初めて知ったときは「なにそれ怖っ、ストーカー?」と思ったよね。

そんなこんなでTD-Zですが、お仕事でお世話になっている方が「しばらくバス釣りやってなかったけど、またちょっとやってみようかなぁ…と思って。みかんさん、このリールのオーバーホールできない?」と。

TD-Zは一部の上級アングラーの方が、未だに現役で使用されているのをSNS等で見かけるので、気になっていたリールの一つだったんですよね。

そんなわけで快諾させていただき、オーバーホールに取り掛かったわけです。

TD-Zのスペックやモデル

オバホをするにあたり、一応まずどんなリールかと調べたのでまとめておきます。

モデル TD-Z 103ML
重量 175g
スプール径(ラインキャパ) 34mm(14lb-90m)
ブレーキシステム マグフォースV
ボールベアリング数 11

重量175gで真鍮ギア、スプール径34mmのマグネットブレーキ…

たしかに現行リールのラインナップから見ても非常に「使い勝手の良いリール」ですよね。

今回預かったの103MLですが、105と103とスプールの溝深さが異なるモデルがリリースされていたようですね。(105が浅溝)

ちなみにMLは「ミラーレフト」の略。

レフトハンドルモデルだとグリッピングタイプも出ていましたが、それと判別するためのネーミングでしょうか。(違ったらすみません。爆

あとはその後、USモデルや並木プロ仕様?の「タイプR」や「タイプR+」など、微妙に仕様を変えたモデルがリリースされていったようですね。(タイプRはピーキーすぎて不評だったとか?笑)

TD-Z分解していきます

というわけで、お預かりしたTD-Zを早速分解していきます。

とはいえ最初に言っておきますが、そんな詳細な分解解説はしません、自分目線でざっくり書いていきますのでご容赦ください。

まずはサイドプレートを外します。

外すにはブレーキダイヤルのビス部分を回す必要があるんですね。

はい、回してサイドプレートをひねって取れました。

次に外すのはレベルワインドガードかハンドルかですが、とりあえずハンドルを外します。

固定ナットのカバーを外すと、固定ナットが出てくるので、これをいつもお馴染みのKDW工具で外します。

ドラグの音出しは、なるほどこういう機構なんですね。(ここはシマノの方が好みだなぁ)

ギアボックスを開けるのでボディを固定しているビス3本を外します。

ギアボックスカバー側を上にして引き上げます。

はい!見ての通り…キレイすぎなんですよ。汗

預かったときからわかっていましたが、このリール、そもそも全然オーバーホール必要ないくらいに調子が良いし酷使もされていない…

とはいえ「もう10年以上ほったらかしだったんで」と依頼者さんがおっしゃっていたとおり、確かに所々でグリスが固まっちゃってるとかはありますけれどね…オーバーホールが趣味の一つと化している人には伝わると思いますが、「全然そそられない」ですよね。汗

…話が脱線しましたが、とはいえもちろん預かったからには全バラ、ベアリング・ギア洗浄、オイル・グリス入れ替えです。

クラッチヨークとピニオンギアを退けて、ドライブギア+ドラグワッシャーを外して、ドライブシャフトを抑えているプレートを取り外し、クラッチプレートなんかも全部外して…

クラッチの機構に関しては、「へ〜こういう感じなんだ…」という印象。

クラッチプレートを動作させるためのバネは2つ入ってるんですね。全体的に部品数が多くなる機構なので、この辺もまぁ現行リールと比較すると、なんというか時代を感じます。

あとはレベルワインド周りをバラしたら全バラ終了ですね。

レベルワインドガイドがビス状になっているのは良いですね、これはシマノよりも組みやすい♪

TD-Zの分解展開図

そんなこんなでざっくり分解していきましたが、そうえばネットで分解展開図を探していたら見つけたので、ここに貼り付けておきますね👇

TD-Zの組み上げ

全バラ後はいつもどおり、ベアリングやギア類をパーツクリーナーとエアダスターなど使って脱脂して、ボアード製オイル・グリスを入れていきます。

【BORED】METHOD/DELTA

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※メインのグリスはDELTAで一部OMEGA、オイルはCHIMERA、一部LIGHT DUTYという感じです。

ほい、サクッと組み上げ完了!!

…とまとめたい所なのですが…

冒頭に書いたように、正直今回は組み上げにだいぶ苦戦しました。汗

なんというか、別に何か組み付けを間違えたとかではないのですが…

ハンドルを回すと微妙に何かと干渉している感覚があったり、クラッチは一応ちゃんと動作するんだけれど、恐らくクラッチプレートの部品が完全に戻り切らないときがあって、巻き感が重くなったり…(ハンドルを数回転すると戻るんですが)

後者についてはバネのヘタリも原因の一つだったみたいで、バネの形状をペンチで調節したら改善されました。

結局分解と組み立てを3、4回やったらノイズもなく調子の良い巻き感になったので、完了としました。

ちょっと苦戦して時間がかかってしまったため、サービスでレベルワインドガイドとキャップをベッジホッグスタジオさんのガンメタにしておきました。(勝手にパーツ交換していくスタイル

あとスプールシャフトピンもなんか変形?摩耗?していたので、それも交換です。

依頼者さんに引き渡して、とりあえずハンドルくるくるしてもらったところ、「オッケーです、ありがとうございますー🙏」と言ってもらえたので、ようやく肩の荷が降りましたね…

こちらとしても勉強になりました!!

まとめ

というわけで、2000年代初頭の名機、TD-Z 103MLのオーバーホールに関してでした。

お友達的な方にリールのメンテナンスを頼まれたときは、基本的に無償でやってあげるようにしているのですが、古いモデルは純正パーツの供給も終わっているし、結構プレッシャーありますね。汗

ではでは。

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