【実際使える?】アンバサダー2500Cを使った率直な感想。例えばカルカッタコンクエストと比較して。

実は今年の初め頃には入手していたアンバサダー2500C IARなのですが、どうもオールドリールを使う心の余裕がなく、、、気がつけば半年ほど放置していました。汗

しかし、重い腰を上げてようやく分解・メンテナンスしてしっかり使える状態となったので、先日初めてカヤック釣行で使用してきたのです。

比較的若い世代でも「アンバサダーって実際のとこ使える(扱える)ような代物なんだろうか?それともあくまでスタイル重視のアソビ道具?」と多少なりとも興味を持ったことがある方、最近は割と多いんじゃないかなと思います。

なので、現代リール…例えば自分が普段使用しているようなカルカッタコンクエスト100/101なんかと比べたらどういう使用感なのか、自分なりにフレッシュな気持ちのうちにまとめました。

Abuアンバサダー2500Cとは?

Abu初心者な上にアンバサダーのこともかなり浅い知識しか持っていない私ですが、ネットで集めたアンバサダー知識を簡単にまとめておきます。

アンバサダー2500Cが発売されたのは1975年5月、なんと今から約50年前です。震

アンバサダーのモデルと品番について簡単にまとめると、以下のとおりかと思われます。

  • 4桁の数字の千の位:リールのサイズ(スプールのサイズ)を表す。
  • 4桁の数字の百の位:0=スタンダードギアモデル5=ハイスピードギアモデル6=サムバー式モデル
  • 4桁の数字の一の位:0=右ハンドル、1=左ハンドル
  • 4桁の数字の後の英文字:C=ボールベアリング搭載モデル、A=アルミ製パーミングカップモデル(その他にもありますが、キリがないのでとりあえずCAだけで。)

こんな感じかと…(もしも間違っていたら誰か教えてな。汗)

あとは「IARモデル」というのがありまして、IARは「インスタントアンチリバース」の略。

逆転防止ストッパー(ワンウェイクラッチ)が入っているため、ハンドルの逆転方向に遊びが出ない機構となっています。

2500Cは約50年も前のリール!と最初に騒ぎましたが、実は2500C IARに関しては、発売されたのは1994年。

この頃にはシマノがバンタムスコーピオンメタニウムXT(通称赤メタ)を既にリリースしてることを考えたら、2500C IARは「オールドリール」と表現して良いのもなのか悩ましいですね。汗

まぁでも2500Cであることに違いはありませんからね、アンバサダー初心者としては、まずはこいつを使いこなしていきたいと思います。

スペックとフットナンバー

本題に入る前にもう少しだけ基本情報のまとめを。

まず2500C IARのスペックですが、ネットで調べた情報も含めてまとめますと以下のとおりとなります。

ギア比 5.3:1
自重 255 g
スプールサイズ Φ30mm×幅28mm
糸巻量 3.5号-100m
定価 34,000円

また、アンバサダーにはリールフットにナンバーが打ってありまして、私のフットナンバーは「070007」

アンバサダーのフットナンバーの読み方は、年代によって異なるようですが、90年代に関しては以下のとおりのようです。

  • 左から2ケタの数字:このリールが最初に製造された年を表していて、07は97年のこと。
  • 真ん中の数字:マイナーチェンジの回数で、例えば01は一度マイナーチェンジがあったことを示している。
  • 末尾2ケタの数字:このリールが実際に製造された年で、0797年製という意味。

2500C  IARの発売は1994年なので、「あれ?なんで頭が07?」と思って調べたのですが…結論から言うとわかりませんでした。爆

もしかしたらどこかでボディとフレームが違うものに入れ替わってたりする可能性もなくはないかな?と思い、深く考えるのはやめました。笑

アンバサダー2500Cを使ってみて

前置きだけでだいぶ文字数いってしまいましたが、ここからが本題です。汗

実際に2500C IARを使ってみた率直な感想をまとめていきます。

パーミング性

まずパーミング性ですが、確かにそりゃ現行のカルカッタコンクエスト100番サイズと比較したら大きいのですが、そんなに違和感のあるレベルでは決してありません。

ちなみに装着しているグリップは、トッパースタイルのど定番?なスミスのスーパーストライクマグネシウムグリップです。

この手のグリップはリールシートがオフセットされているので、自分のような手が小さくて非力な人間でも、高さや重さ(リールの重心の高さ)が気にならなくなるので、効果は大きいなと感じました。

操作性

初めて使用するクラッチボタン式のリールでしたが、使い始めたら程なくして違和感なく使えました。

もちろん、サムバー(クラッチレバー)方式と比較したら、右手親指でスプールを抑えて、左手親指でクラッチを切る流れなので煩雑さはあります。

※自分は右ハンドルで右投げ右巻きの人です。

でもまぁ自分がやってるような巻きの釣りならば、そんな支障を感じる場面はないかな?という印象です。

巻き感と巻取り速度

巻き感については…

はっきり言って、現行リールとは比較にならないレベルでノイジーです。

しかし、まぁ単純に「これはこういうもの、この巻き感こそ、味があってヨシ」と思えばそこまで気になるものではありません。

逆に気にしてしまったら負けだという精神ですね。謎

巻取り速度については…

はっきり言って「ちょっと遅すぎる!」という言葉に尽きます。

巻物=ローギアという通説はよく聞く話ですが、遅すぎるとこうなるのかと…(巻き速度が安定しないし回収も遅すぎてダルい)

※ギア比5.3って数字だけ見たらそんな超ローギアって印象受けないかもですが、スプールがΦ30mmですからね。汗

アンバサダーのハイギア化キットなるものがサードパーティから出ていたりするようですが、確かにカスタムしたくなる気持ちはわかるなぁと…

もちろんうまいこと使いこなしてあげれば、釣りすること自体は全然可能ですけどね。

キャスト性能

アンバサダーを入手する以前、一番心配していたのはキャスト性能でした。

全然飛距離出ず、バックラッシュも多発するとか?みたいな想像をしていました。

なんせ遠心ブレーキがコレですから…

え、2点ブレーキ?しかも何だこの胡麻みたいなブレーキシュー…こんなんでブレーキなんてかかるのか?と。汗

しかし、いざ使ってみたら良い意味で期待を裏切られました。

あれ、思ったより全然飛ぶし、バックラッシュも全然しないじゃん…と。

▲ちなみにラインはPE50lbほどで、1/2oz以上のトップを主に使用していました。

ブレーキに関しては、スプールがライン放出時もレベルワインダーと連動している、いわゆる「シンクロレベルワインダー方式」となっているので、スプールの回転がレベルワインドの抵抗によって抑制されるんですね。

なるほどそれであんな胡麻みたいな2点ブレーキシューでも制御可能なんだ、と。

飛距離に関しても、そりゃ現行リールと同等の飛距離とまではいきませんが、ボートで釣りする分には普通に十分な距離が出る印象でした。

※もちろんベアリングやギアなどは全て徹底洗浄して、注油済みです。オーバーホールはまた別記事で。

総じてアンバサダーって…

色々と細かい話を書いてきましたが、総じてアンバサダー、いや、純正でも全然使えるじゃん…!!というのが私の正直な感想です。

ちなみに今のところカスタムパーツは一切手を出していません。

当初は「スプールとハンドルくらいはアベイル製のものを入れようかな」と思ってましたが、自分が使う分には機能的にそんな必要ない気もしてしまうし、あえて純正のままを楽しむというのも全然ありなのでは?と感じたりもします。

(まぁ暫くしたらもしかすると、アベイルスプールくらいは入れてるかもしれませんけどね)

そんなわけで引き続き、にかわトッパータックルとして一本カヤックに忍ばせておき、トッパースタイルフィッシュを目論んでいきたいと思います。

まとめ

そんなわけでアンバサダー2500C IARのインプレ?的な記事でした。

アンバサダーシリーズの1500、2500、5500あたりはカスタムパーツも多種多様なものが販売されていますが、純正状態でも全然使えるんだ…ということが個人的には一番驚いたところです。

オールドリールは球数が限られているので、中古市場で程度よく・それなりの価格で販売されているものを根気強く探すくらいしかないのが難点ですが、使ってみると新たな発見があるかも?

自分は今の時点では色々手を出すつもりはありませんが、いつの日かダイレクトリールなんかにも挑戦してみたい…かも。笑

ではでは。

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