【92メタニウムXT】通称「赤メタ」ってどんなリール?分解して解説

ベイトリールの技術革新が目覚ましいこのご時世に、初代メタニウム「赤メタ」を入手!

第二次バス釣りブーム時代に想いをはせつつ、1992年モデルのシマノ製ベイトリールを分解・解説します。

92メタニウムXTってどんなリール?

こんにちは、バス釣りを始めたきっかけは「グランダー武蔵」のみかん🍊です。

唐突ですが通称「赤メタ」、メタニウムシリーズの初代であるバンタム スコーピオン メタニウム XTを入手しました。

92メタニウムXTはどんなリール?

92メタニウムXTとか赤メタとかと呼ばれる初代メタニウム

入手のきっかけは、釣りブログ仲間のツリラクさんがバンタムクロナーク100(メタニウム XT の海外モデル)をカスタムしていて、うらやましくなったためです。汗

TsuriLuck

目次 1 銀メタ、赤メタにも01カルコン用オフセットクラッチが付く!?という話2 分解しよう3 01カルカッタコンクエス…

それに加えて、自分が SNS で相互フォローさせてもらっている方って、「赤メタLOVE」な人が今も結構いるんですよ…

地味に手にしたことなかった赤メタ、今手にしたらどんな風に感じるのかが気になって、中古購入してしまいました。汗

92メタニウムXTはどんなリール?
▲お値段は4,500円っす(爆)安いぜ…
1991年に初代バンタムスコーピオン1000/2000が登場していますが、これのエクストラチューンモデルとしてSVSの6点式への改良やブランキングスプールの採用などされたモデルが92バンタム スコーピオン メタニウムXTみたいですね。(当時まだ幼稚園児なのでネット情報だけど。笑)

97メタニウムXT は愛用していた

最近改めて古いシマノリールとかをまた中古で見たりしているのですが、実はつい最近まで 97 メタニウムXT、通称「銀メタ」は愛用していたんです。

しかもカスタムもかなり施していました。

その当時の画像が全然残っていないのがぴえんなんですけどね…

97メタニウムXT、銀メタは今も現役だった?
▲2014年に雄蛇ヶ池で釣ったバス。ダイワのハートランドZに銀メタをのせるメーカーミックススタイル。

5、6年前の使っていない釣り具整理により手放してしまいましたが、銀メタに00カルコンクラッチやらロングハンドルやらカラーパーツ装着していて、今見てもカッケーなぁなんて思います…(自画自賛)

92メタニウムXTを分解してみた

前置きはこれくらいにしておいて、早速メンテナンスがてら分解して中身のチェックをしてみることにしました。

前オーナーさんから送っていただいた状態そのままで、ハンドルやスプールを回転させた感じだとスプールからシャーシャー音が結構あって、いわゆるシャリ感は結構出ている感じ。

しかし変なゴリ感とかは別にないので、ベアリング交換やグリスアップで改善するかな?ということで分解スタート。

ハンドル・ドラグを外す

92メタニウムXTのリテーナー

92メタニウムXTのハンドルナット

92メタニウムXTのドラグ板

まずはハンドル取り外し、今はドラグ内に音出しピンが入っている構造となっていますが、リテーナに音出し用の爪があり、ハンドルの内側に音出し板が挟まれているという構造です。

ドラグを回すと最近のリールとはまた異なる中々いい音が出ます♪

スプール取り外してサイドボディを開ける

92メタニウムXTのサイドカバー

メタニウムXTを分解するために外すビス

スプールを抜くとビスが二本出てくるのでそこを外します。

しかしボディが浮いてくる様子がないので???と思ったら…

92メタニウムXTの分解方法

92メタニウムXTのレベルワインド分解

なるほどレベルワインドガイドがボディ固定用ビスを兼ねていたのですね。

ここを外すとボディを開けられます。

92メタニウムXT、赤メタを分解

ドライブギア周りとレベルワインドの分解

92メタニウムXTのドライブギア

92メタニウムXTのギア分解

サイドボディが開いて中身御開帳。え、ドライブギアちっちゃ!ってなります。笑

あとこの時代はまだX-Shipなるものがないので、ピニオンギアも短いですね。

レベルワインド周辺は…

92メタニウムレベルワインド分解方法

メタニウムXTのレベルワインドを分解する

赤メタの分解方法

レベルワインドシャフトなどをズラした状態でEリングを外すという中々の難易度。

これバラすのも組み上げるのも慣れが必要です…レベルワインドはやっぱそこそこ汚れておりますね(^_^;)

クラッチ周りの分解

赤メタのクラッチ分解

クラッチ周りも最近のベイトリールとはまぁまぁ構造が違います。

クラッチツメバネとクラッチカムを戻すバネがそれぞれ設置されています。

組み上げるときは上記の画像そのままに組めばいいだけですが、意外と厄介で手こずりました。笑

赤メタクラッチ周りの分解方法

92メタニウムXTのクラッチパーツ

クラッチはEリングで止められているので、これを外すとバラバラとパーツが出てきます。

今のリールと比べるとパーツ多いなぁって感じですよね(^_^;)

クラッチを交換するだけでも結構一苦労ですね。(自分、銀メタで昔コレやってたんだと思うとややびっくり。笑)

全バラして洗浄・グリスアップ・BB交換

92メタニウムXTのオーバーホール

はい、ということでようやく全バラできました。

あとはパーツクリーナーで洗浄、現代の高級グリスをぬりぬりしたりベアリングを交換したりして組み上げてあげます。

92メタニウムXTの洗浄

92メタニウムXTのピニオンギア

92メタニウムXTのベアリング取り外し方法

92メタニウムXTのベアリングカスタム

92メタニウムXTのベアリング交換

結局ベアリングは全体的に傷み少なく、洗浄と注油でほぼ問題なし。

スプールシャフトを受ける部分だけオープンタイプのミネベアベアリングにしてみました。

全体的に工程は省略していますが、こんな感じで組み上げたら完成です!!

92 メタニウムXT メンテナンス前後

というわけで、完成した92メタニウムXT、シャリ感やハンドル回転時のノイズなどを比較してみました。

 

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一つ目の動画がメンテナンス前、二つ目の動画がメンテナンス後です。

28年前のリールですから、流石に「やっべー超シルキー!!」とまではいかないものの、シャリ感は完全になくなり、ハンドル回してもまぁまぁヌメヌメ。

たぶんキャストしてみても結構飛ぶのでなかろうかな?と。

ハンドルやクラッチのカスタムが完了したら、実践投入します♡(楽しみ)

92メタニウムXTのスペック

92メタニウムXT、分解してスペックをチェックしてみたら以下のような感じにまとまりました。(実測)

リール重量 227g
スプール径 φ34mm-幅26mm
スプール重量 18.5g
ラインキャパシティ 16lb-100m
ハンドル長さ 68mm
ベアリング数 5BB
ボディ素材 メインフレーム、サイドボディともにアルミ合金
ドライブギア 真鍮製

ベアリングに関してはレベルワインドシャフトに1つ、ドライブギアシャフトに1つ、スプール周りに3つという形で、ピニオンギア周りには一切ベアリング受けがない形ですね。

ハンドルについては樹脂カラーではなく、もはやそれすらも省いている構造。

92メタニウムXTハンドルノブ交換

故にハンドルノブにベアリングを入れたいのであれば、ハンドルごと交換するしかありませんし、現行リールのハンドルノブと互換性はありません。汗

まぁ色々と時代を感じられて面白いですわ/(^o^)\

まとめ

92 メタニウム XT について、分解してどんなリールかを改めてチェックしてみました。

子どもの頃に憧れだったけど手が届かなくて、大人になってからその頃の釣り具を買い集めるっていうパターン…結構こういう人って多いように感じます。笑

自分は 92年じゃまだ釣りを始めていませんが、97年の銀メタや初期のハートランドZなんてまさにそれだもんなぁ…と。

そういうのも釣りの1つの楽しみですよね。

さて、このリールを今度どう調理して遊びに使っていくか、これから楽しみです♪

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