ハンドメイドルアーの製作過程で、トップコーティングされたルアーが、機械でくるくると回されている景色を見たことがある方は割と多いかと思います。
今回は以前製作したロッドフィニッシングモーターを活用して、ルアーのコーティング時に使える「3Dコーター」を自作してみた話です👐
3Dコーターの必要性
というわけでハンドメイドルアーネタ。ついに我が家も「3Dコーター」を導入することとしました、どうもみかん🍊です。
3Dコーター(別名:コーティングドライヤー)という名称は、ハンドメイドルアーを製作しない人からするとあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ルアービルダーさんたちが「トップコーティング中で~す」と、コーティング剤が固まるまでルアーを観覧車のようなものでクルクル回し続けている光景は見た事ある方も結構いるのではないでしょうか?
2液性エポキシ樹脂やウレタン樹脂の場合、完全に硬化するまでに時間を要するものも多いので、塗ったあとに一方向のまま固定していると、重力でどんどんコーティング剤がよってきてしまい、液ダレや色流れが起きたり、コーティングの厚みが不均一になってしまったり…という不具合が生じます。
まぁとどのつまり、ロッド製作におけるガイドスレッドのエポキシコーティング時、フィニッシングモーターでクルクル回し続けるのと同じ原理の話です。
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これがルアーの場合だと、市販品3Dコーターという市販品が存在しますが、お値段は一個4,400円となっています…
うん…中々のお値段ですよね(^^;)
しかもこれをそのまま使うとなると、複数のルアーを同時に回転させることはできません。汗
そんなわけでSNSなんかをみると、やっぱりハンドメイドルアー製作をやられてる皆さんは自作されている方がかなり多い印象ですね…
3Dコーターを自作する
これまで自分がやってきたルアー製作は、エアブラシによる2液ウレタンクリアの吹き付けをメインにしていたので、3Dコーターの必要性はそんなにありませんでした。
しかしちょっとエポキシ厚塗りコーティングをやりたい案件が出てきたので、重い腰をあげて3Dコーターの自作に乗り出したのですが…
構想は一週間ほどかかったものの、材料揃えたら作ってびっくり、ものの5分くらいで完成しました。笑
準備した材料
まず準備した材料はこちら👇
- 直径1~1.5センチ程度の丸棒(ホームセンターで購入)
- ミニクランプ(ダイソー)
- 結束バンド(ダイソー)
- ビニールテープ(自宅にあったもの)
- フィニッシングモーター
⑤のフィニッシングモーターに関しては、冒頭にも書いたとおり、以前自作したものを活用します。
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これの製作費用は大体2,000円程、そして今回準備した材料は、たった500円程です(^_^;)
製作方法
ではでは実際の製作方法について…と言ってもあまりに簡単なのでもう完成図を見るだけで理解できるレベルだと思うのですが、一応解説しておきます。笑
まず丸棒を適度な長さ(20~30センチ程)にカットします。
ミニクランプを結束バンドで丸棒に固定します。画像のようにクロスさせて、最後はペンチを使って締め込むと強く固定することができます。
この要領で、丸棒にミニクランプを計4つ、時計で言うと12時、3時、6時、9時の位置にズラして固定します。
ここで余談ですが、このダイソーミニクランプはそんな品質が良いものではないので、ホームセンターなどでもっと重量が軽くてバネが強く、挟む部分がルアーを固定しやすい形状になっているものがあればそれの方が良いです。
また、フィニッシングモーターのモーター部分の負荷を考えると、クランプの取り付け数は4つが上限、本来だと3つが安全かな…という印象です。まぁこれは回したいルアーの重量にもよるので、作ってみようと思った方はそのあたりはご自身で検討してみてください。
最後に滑り止めのビニールテープを、ラケットのグリップテープを巻く要領で丸棒に巻き付けたら完成です。
完成した3Dコーター
そんなわけで完成した自作3Dコーターがコチラ☟
あはははははははなんて不格好なのでしょうwww
まぁ使えればいんですよ。何より安い。自分の身の丈にあったアイテムです。
最後の「滑り止めのビニールテープ」については、画像で意味がわかってもらえたかと思います。
これビニールテープがないと、丸棒を掴むチャックが滑ってしまい、回転させられないんですよ。最初はビニールテープ巻かずに作ったのですが、ミニクランプの数を3個に減らしても滑ってしまう感じでしたが、ビニールテープ効果で見事に改善しましたね。
で、実際にハンドメイドルアーのエポキシコーティングをやってみた様子がコチラ。
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上手いこと回ってくれています。
あとはルアーの大きさに合わせて、フィニッシングモーターの足部分に高さを出したり、クランプのセット位置を変えたり(結束バンドで固定しているだけなので、力を入れてずらそうとすれば普通に位置を動かせる)、色々その都度必要に合わせて試行錯誤するので良さそうです。
いやーこれでまたハンドメイドルアー製作のレベルが上がってしまいそうです!(たぶん)
まとめ
というわけでハンドメイドルアーのコーティングマシーン、「3Dコーター」の自作方法についてでした。
簡単に作れますし、ルアーがクルクル回っているのを見ているだけでも楽しいので、ハンドメイドルアー製作をやらない人も作ってみてはいかがでしょうか?(作らない)
引き続き、冬の間に来シーズン用ルアーの仕込みを進めていきたいと思います♪
沼過ぎるハンドメイドルアーのトップコートについて考察します。 やり込み度合まだまだ全然なので、的外れなことも書いてしまうかもですが、現状での個人的考察です。 ハンドメイドルアーは沼 こんにちは、ルアー削ってキーボード叩いて腱鞘炎系[…]