最終更新日:2019年6月15日
Tulalaのアマゾンジャーキングロッド三兄弟の末っ子、モレーナ53についてインプレします。
末っ子、というのは、ロッドの長さ的にもルアーウエイトの守備範囲的にも一番下の子となるためです。
アマゾンジャーキングロッドシリーズは現在3種類あり、上からアベントゥーラ59、ピメンタ55、モレーナ53となりますが今回は私がカヤックバスフィッシングで愛用しているモレーナ53について解説します。
モレーナ53を購入したきっかけ
カヤックでのバス釣りを始めた当初、2oz以下のビッグベイトやデカ羽根モノ・バド系などのデカトップを快適に扱えるロッドをずっと探していましたが、『コレ!』というものには出会ったことがありませんでした。
しかしモレーナ53は、お店で初めて触ったときに「この欲求を絶対に満たしてくれる…」、そう直感できたロッドでした。
即買いでした。笑
購入以降、これまで長期に渡り使い込みましたが、結果、その直感は間違っていませんでした(^^)
モレーナ53のスペックは
公式スペックとしては以下の通りです。
- ロッド長 5フィート3インチ
- ロッドウエイト 125g
- 推奨ルアーウエイト 5〜45g
- オールダブルフットガイド
また、ツララHPなどの説明としては…
- 中程弾性ブランクのミディアムクラスロッドであり、5フィート3インチという長さは、中低弾性ブランクでキャスト性能を殺さない限界の短さのなのである。
- ミディアムクラスといっても、ビッグピーコックも耐えられるトルクと頑丈さを持っている。
- アマゾンジャーキングロッド3機種の中で、バス用トップウォータープラグをアクションさせるのに最も適している。
↑勝手に私が要約したものですので、詳細は公式ページを参照。
ツララロッドに対して、ガチムチロッドというイメージが強いかもしれませんが、メーカーの説明のとおり、モレーナは適度にいい意味でダルさがあり、よく曲がるロッドです。
しかし、ビッグベイドを扱え、尚且つ50クラス程度のバスなら容易にいなせるパワーを持っています。
言葉で全てを表すのは難しいですが、とにかく『ショート&トルクフル』、そんな印象のロッドです。
モレーナ53で守備範囲となるルアー
ツララロッド購入前、私も良くインプレ記事を探したりしましたが、ツララロッドは、専用設計のような謳い文句をあまりしないため、『扱えるルアー』がいまいち良くわからないと感じる人が多いようです。
なので、具体的に私が使うルアーと、その使用感をまとめたいと思います。
それが一番イメージつきやすく、手っ取り早いかなと(´・ω・)
※◎はバッチリ、◯はまぁ使える、△はギリギリ、×はやめといた方が良いです。
大まかに重いものから羅列します…
- 2oz以上のビッグベイド △〜×
- ジョイクロ178 ◯
- ジョイクロ148、チビタレル ◎
- ハイフィンクリーパー、ダッジ、マグナムバッド ◎
- ルドラ130 ◎
- 110サイズのジャークベイト◯
- 1oz前後のクランクベイト(デカビーツァとか) ◎
- ospヤマト ◎
- ospヤマトjr、スーパーチナイ ◯
- ポンパドール等の中型羽根モノ ◯
- 1/2〜3/4ozのワイヤーベイト ◯
- 3/8ozクラスのワイヤーベイト △
- デビルスイマー、ドライブシャッド4.5&6(NS) ◯
- その他、△〜×なもの→ジグ、テキサス、ライトリグ等のワーム全般、1/2oz以下の巻物、空気抵抗の大きいルアーなど。
こう羅列してみると、つまりは1〜1.5oz前後のハードプラグが最も扱いやすいという感じですかね。
よく基準として挙げられるジョイクロ178の扱いですが、個人的には◎です。
しかし、一般的に見たらややオーバースペック気味な使用感でありまして、オーバーヘッドでのフルキャストとキレのあるジャークアクションまではできません。
個人的にはビッグベイドは近距離アプローチなのでショートキャストしかしませんし、アクションもヌメヌメ系の方が好きなので、自分はモレーナで十分事足ります(^^)
キレのあるアクションなどを求めるのであれば、アベントゥーラやピメンタを検討された方が良いと思います。
一方で、他の2機種ではまず難しいだろうなぁというデカトップウォーターの釣り。
モレーナの中低弾性が非常にマッチしていて、相性はバッチリ!!たまりません。
ビッグベイドとデカトップウォーターを一本のロッドで扱える、まさに求めていたロッドです。
カヤック以外の用途ではどうだ?
はっきり言って、最初数回オカッパリで使用してみたときには、オカッパリ向きのロッドではないなぁと感じました。
オカッパリの場合、53というレングスは、足場の高さや立ち位置周辺の障害物により、ラインメンディングがどうしても思うようにいかない場面が多かったからです。
ただ、小規模フィールドや近距離のアプローチで魚を狙っていく釣りならばそこまで支障はないかなと思います。
最近はSNSなどで、モレーナをナマズゲームで使ってる人もよく見かけますし…
ちなみにロッドが短い故に『ルアーが飛ばない』と思う方もいるかもしれませんが、最近の中〜高価格帯のリールをのせれば、キャスト性能は全然問題ないと思いますよ。
また、53という短さはカヤックに限らずボートフィッシングでは大きなメリットが感じられると思います。
当然ながらピンスポットにハードルアーを打ち込むのは、慣れると6フィート又は7フィートクラスのロッドよりも、遥かに精度が上がります。『投げる』というよりも『打ち込む』という感覚です。
※ワーム&ジグの釣りであれば、近距離でピッチングをすればロングロッドでも精度が高いアプローチができると思いますが、私が想定しているのは、ハードルアーのアプローチなので、ある程度ディスタンスをとった状態でのサイドまたはバックハンドキャストです。
モレーナ53に合わせるリールは
重量級ルアーを扱うことを考慮して、購入当初からこれまでずっと14カルカッタコンクエスト100をのせています。
ショートロッドなのでロッド自体の軽さはかなりのものですが、あまりに軽いリールだとバランス的に少し違和感あると思います。
かといってシマノでいう200番クラスをのせると、それはそれでバランスが悪いし、100番クラスがしっくりくる雰囲気があります。
ちなみに使用しているラインは20〜16lbナイロンです。
まとめ
最近になり、ごく一部ではショートロッドの優位性について口にするメーカーも出てきましたが、今尚、多くのメーカーはロングロッド至上主義かと思います。
その証拠に、モレーナと同等ののスペックをもつロッドは、他の国産メーカーじゃまず目にしません・・・
ショートロッドの取り回しの良さ、そして何より軽く短いことによるロッドワークのしやすさは、ロングロッドでは絶対に代えることのできない性能です。
モレーナ53は使い始めて5年が経つロッドですが、今なお自分にとって唯一無二のロッドであり、カヤックフィッシングで絶対に手離せない1本であります。



全てのツララロッドのインプレ記事はコチラ↓にまとめております★
最終更新日:2022年7月3日 愛するツララロッドたちに関して、所有するもの・していたもののタックルインプレッション記事を、ここに全てまとめます。 TULALAは自分たちが作る竿を「ルアー範囲は○~○g」、「テーパーは○○」、「[…]