ツララ×ボンバダアグアより実に三年振りに、待望の新作ロッドがリリースされました!!
ボンバダプロデュースのウルトラショートロッド愛用者として、これは見逃せない…
ということで、初期ロットをしっかり入手しておきましたので、インプレいたします。
ピカパウ57の後継機、その名は「タマンドア 56」
そんなわけでボンバダアグア×ツララ発、待望のウルトラショートロッドの新作が到着です!
その名は「タマンドア 56(Tamandua56)」!!
カヤックフィッシングにおけるメインロッドをツララ×ボンバダシリーズで揃えている自分として、これは見逃すわけにはいかないと思いまして、しっかり入手しましたよ。
なにせこのタマンドア56は、廃盤となった名竿「ツララ ボンバダセレクション ピカパウ57」の後継機としてボンバダ・テルさんが開発されたロッドですから…
【緊急告知】
お待たせ致しました。
3年ぶりのNEWロッドが出来ました!
デリバリーは近日8月初旬予定!Tamandua56 (タマンドア56)
高弾性高感度、ファーストテーパー、ウルトラショート。
詳細は後ほど。 pic.twitter.com/wfoGtdKQlX
— BOMBADATERU (@BOMBADATERU) July 17, 2020
ピカパウ57に関しては既に廃盤モデルとなっているために「どんな竿?」と思われる方もいるかもしれませんが、中高弾性カーボン+ファーストテーパー+オールチタントルザイドの組み合わせで仕上げられた「アマゾンフィネス」の異名を持つショートロッドで、「キツツキ(picapau)のように目にも止まらぬ音速ジャークを可能にする」という意味で名付けられたように、本当に軽くて他のボンバダロッドとは一線を画すシャープなロッドとなっています。
詳細に関しては過去のインプレ記事を覗いてみてください。(自分はもちろん今なお愛用中)
今回のツララロッドインプレ記事は、アマゾンフィネスの異名を持つ、ピカパウ57についてです。 ピカパウ57購入のきっかけ 先に使い始めていたツララ モレーナ53ですが、当初はカヤックフィッシングをこのベイト1本でほとんどの釣りをやっていく[…]
タマンドア56のスペックと特徴
話をタマンドア56に戻しまして、まずスペックに関しては以下のとおりです。
レングス | 5フィート6インチ |
仕舞寸法 | 132cm |
自重 | 133g |
アクション | ファーストテーパー |
キャストウエイト | 7~60g |
価格 | 42,800円(税抜) |
主な特徴としては「中高弾性カーボンを採用し、バッド部分を最新の8軸カーボンで強化していること」、「オールダブルフットでSICガイドを採用していること」、「リールシートに新型ACSを採用していること」あたりでしょうか。
ピカパウ57のガイドセッティングは#1、#2のみダブルフットガイドで、#3以上はシングルフットのチタントルザイドガイドが採用されており、タマンドア56のガイドセッティングはタフなセッティングに変更されています。


ガイドのブランクスだけに焦点を当てたときにどの程度の差があるかは中々評価が難しいところですが、このガイドセッティングの変更もかなり効いているからか、ピカパウよりも粘り強く、全体的なパワーが上がっているような印象を受けます。
なお、ボンバダアマゾンショートロッドの基本である「ヤジロベエ理論」はもちろんタマンドアにも採用されています。
リールシートをセンターに、重心が5:5となっているため、いわゆる「持ち重り」は驚くほど感じません。
【タマンドア56】
シリーズを一貫してヤジロベエ理論によるリール下重心のバランスを最重要視し、軽い入力でハードなアクションを可能にするデザインです。マスコットはレッドアロワナ。
リールシートはACS
ダブルフットチタンSic#1〜6
バット部は最新8軸カーボンで強化致しました。 pic.twitter.com/VAuWwnWfsc— BOMBADATERU (@BOMBADATERU) July 18, 2020
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タマンドア56で実釣
卓上のお話はこれくらいにして、実際の使用感についてまとめていきます。
あくまで主観ですが、ルアーカテゴリ別に具体的な製品名も出しながら書きます。
ジャークベイト・ペンシル等
まずはボンバダロッドを語る上で外せない、操作系ルアーであるジャークベイト(ミノー)やペンシル、ポッパーなどの扱いについて。
当然ですが5ft台の取り回しの良さは抜群で、ジャークやトゥイッチなどをものすごく快速に行えます。
対応するルアーサイズとしては、ジャークベイトだと100mm前後10~15gクラス(エリー95SDやヴァルナ、ワンテンなど)、ペンシルやポッパーも同様で15g前後クラスが一番気持ち良く扱えるイメージです。
※あまりに小さく、細身なルアーはオーバーパワーなので、ツララロッドの現行モデルだとロイラ52やコローナ58のようなライトよりのロッドに分があるかと思います。
タマンドアは中高弾性ゆえにキレよくはっきりとダート・ダイブ・ドックウォークさせられるので、ルアー操作が本当に楽しいです。笑
S字ビッグベイト
次にビッグベイトですが、ずばり1oz前後の操作が抜群に気持ちよいです。
愛しているジョイクロ148(1.2oz)はこれまで使ってきたロッドの中で、どれよりも気持ちよく扱えると感じています。
ちなみにジョイクロ178など、2ozクラスのビッグベイトとなるとピメンタ55やモレーナ53扱う領域になるので、タマンドア56では流石にパワー不足です。(実際のところキャスト自体は可能ですが…)
フロッグ
高い操作性とタフなオールダブルフットガイド+高弾性性ブランクスは、何気にフロッグゲームにもかなりマッチすると感じるのは自分だけでしょうか…
フロッグは自分の場合、そこまで使用頻度は高くありませんが、タマンドア56で小~中型フロッグを扱うとめちゃめちゃ楽しいです!(ちなみにピカパウ57の場合だと、フロッグゲームは流石にちょっと頼りない感あります。)

スピナーベイト・バズベイト等
ワイヤーベイトは元々ピカパウ57のメインルアーだったのですが、後継機のタマンドアもやはりスピナベやバズベイトを気持ちよく扱えます。
個人的にワイヤーベイトの釣りは、ある程度高い弾性を持つロッドの方がキャストとフッキングの面でメリットがあると考えているので、ボンバダアマゾンシリーズでみるとタマンドア56がマッチします。
ただし、ピカパウ57ほどのシャープさはないため、軽めのワイヤーベイト(3/8oz未満)はやや苦手な印象で、ある程度重量のある 3/8~1/2ozクラスの方がしっくりくる感じです。

ハネモノ・クランクベイト等
ファーストムービング系ルアーについては、自分の場合はハネモノ(クローラーベイト)やクランクベイトも多用しますが、流石にこれらを巻くとなると多少違和感があるのは否めません。
ただ、市場のバスロッドでいう特性とツララロッドの特性はちょっとテイストが異なるので、使い方によっては普通に「あり」ではあると思っています。
とはいっても、一般的に見たらやはりこの手のルアーは中低弾性のモレーナ53やロイラ52に分があると思うので、複数本持ち歩いて使い分けができる状況なら、そちらを使うのがベストかなと感じます。
ワーム類全般
最後にワーミングについて。
シャッドテール系のスイミングやスティックベイト系のジャーキングなんかは、ハードルアーの釣りと大差ないので違和感はなしです。
3/8oz以上のジグ撃ちなんかは流石にちょっとイマイチですが、1本の竿で何でもやる自分としては重めのネコリグや1/4oz前後のジグなんかは普通に扱える印象です。
あくまで「一本で何でもやる」という視点から言えば、タマンドア56はボンバダロッドの中ではワーミングも十分対応できるロッドと言っていいと思います👌
モレーナ53、ピカパウ57と何が違う?
ここまで端々で同メーカーのモレーナ53とピカパウ57を引き合いに出して説明してきましたが、これら3本の違いについて表にまとめると以下のとおりとなります。
モレーナ53 | タマンドア56 | ピカパウ57 | |
レングス | 5ft-3inch | 5ft-6inch | 5ft-7inch |
アクション | レギュラーテーパー | ファーストテーパー | ファーストテーパー |
弾性 | 中低弾性 | 中高弾性 | 中高弾性 |
ガイドセッティング | #1〜2ステンレス、#3〜7チタンフレームSICガイド
※オールダブルフット |
#1〜6チタン、#7〜8ステンレスフレームSICガイド
※オールダブルフット |
チタンフレームトルザイドガイド
※#1~2ダブル、#3~8シングル |
重量 | 135g | 133g | 120g |
ボンバダロッドは何かに特化した専用設計ではなく、幅広い釣りに対応可能ですが、向き・不向きを踏まえて3本を使い分けるとするならば、自分は以下のように使い分けします。
- モレーナ53: 1~2ozクラスのビッグベイト、ハネモノ、巻物、ペンシルベイト、ジャークベイトなど
- タマンドア56: 1ozクラスのビッグベイト、10~20gのペンシルベイトやジャークベイト、3/8~1ozクラスのハネモノ、巻物
- ピカパウ57: 10g前後のシャッド・ペンシルベイト・ジャークベイト、3/8oz以下のワイヤーベイト・スイムジグ。
また、魚とのファイト面に関しては、タマンドア56はモレーナ53に近いパワーを感じています。
ピカパウはかなりシャープなセッティングになっている故、あまり無理は効かせられない印象があるのですが、タマンドアはシーバスや雷魚でもかなり余裕を感じました。
自分の場合、不安定なカヤックの上でファイトすることが大半なので、これはかなり大きなメリットです!
インプレまとめ
まとめます👇
ショートロッド教への入門を考えている人へ:
バスロッドを使用している人でも比較的違和感なく使い始められると思うので、自分だったら初めての1本にはタマンドア56をオススメします♪
すでにボンバダショートロッドを愛用している人へ:
ピカパウ57を所有している方はそれで事足りる部分はあるでしょうが、ロッドパワーはタマンドア56が一枚上なので、大きい魚を掛けたときの安心感は結構差があります。
「1本で何でもやる」という視点で見てもタマンドア 56の方が向いている仕上がりになっているので、結局やはりオススメですよ~!笑
というわけで、長くなりましたがボンバダアグア×ツララのウルトラショートロッド「タマンドア56」のインプレでした。
色々書いてみましたが、使い込みはまだまだこれからです。
今後気がついたことがあれば追記していきます♪
これまで所有した全てのツララロッドに関するインプレ記事はコチラから👇
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