【インプレ】待望の新作!タマンドア56はピカパウ57やモレーナ53とどう違う?[ツララ×ボンバダアグア]

ツララ×ボンバダアグアより実に三年振りに、待望の新作ロッドがリリースされました!!

ボンバダプロデュースのウルトラショートロッド愛用者として、これは見逃せない…

ということで、初期ロットをしっかり入手しておきましたので、インプレいたします。

ピカパウ57の後継機、その名は「タマンドア 56」

そんなわけでボンバダアグア×ツララ発、待望のウルトラショートロッドの新作が到着です!

ボンバダアグア×ツララの新作「タマンドア56」を購入!

その名は「タマンドア 56(Tamandua56)」!!

カヤックフィッシングにおけるメインロッドをツララ×ボンバダシリーズで揃えている自分として、これは見逃すわけにはいかないと思いまして、しっかり入手しましたよ。

なにせこのタマンドア56は、廃盤となった名竿「ツララ ボンバダセレクション ピカパウ57」の後継機としてボンバダ・テルさんが開発されたロッドですから…

ピカパウ57に関しては既に廃盤モデルとなっているために「どんな竿?」と思われる方もいるかもしれませんが、中高弾性カーボン+ファーストテーパー+オールチタントルザイドの組み合わせで仕上げられた「アマゾンフィネス」の異名を持つショートロッドで、「キツツキ(picapau)のように目にも止まらぬ音速ジャークを可能にする」という意味で名付けられたように、本当に軽くて他のボンバダロッドとは一線を画すシャープなロッドとなっています。

詳細に関しては過去のインプレ記事を覗いてみてください。(自分はもちろん今なお愛用中)

ピカパウ57で釣ったデカバス

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ツララのピカパウ57、タックルインプレッション

タマンドア56のスペックと特徴

話をタマンドア56に戻しまして、まずスペックに関しては以下のとおりです。

レングス 5フィート6インチ
仕舞寸法 132cm
自重 133g
アクション ファーストテーパー
キャストウエイト 7~60g
価格 42,800円(税抜)

主な特徴としては「中高弾性カーボンを採用し、バッド部分を最新の8軸カーボンで強化していること」、「オールダブルフットでSICガイドを採用していること」、「リールシートに新型ACSを採用していること」あたりでしょうか。

ピカパウ57のガイドセッティングは#1、#2のみダブルフットガイドで、#3以上はシングルフットのチタントルザイドガイドが採用されており、タマンドア56のガイドセッティングはタフなセッティングに変更されています。

ピカパウ57とタマンドア56の比較
▲わかりにくいと思いますが、上がタマンドア56、下がピカパウ57です。
タマンドア56のグリップは最新のASC
▲ついでに参考でグリップの違いも載せておきます。(上がタマンドア、下がピカパウ)

ガイドのブランクスだけに焦点を当てたときにどの程度の差があるかは中々評価が難しいところですが、このガイドセッティングの変更もかなり効いているからか、ピカパウよりも粘り強く、全体的なパワーが上がっているような印象を受けます。

なお、ボンバダアマゾンショートロッドの基本である「ヤジロベエ理論」はもちろんタマンドアにも採用されています。

タマンドア56もヤジロベエ理論を採用

リールシートをセンターに、重心が5:5となっているため、いわゆる「持ち重り」は驚くほど感じません。

ハードなロッドワークを続けても疲れない→集中力が持続するというメリットは一度体験すると他のロッドを使うのがしんどくなります…

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タマンドア56で実釣

卓上のお話はこれくらいにして、実際の使用感についてまとめていきます。

あくまで主観ですが、ルアーカテゴリ別に具体的な製品名も出しながら書きます。

ジャークベイト・ペンシル等

まずはボンバダロッドを語る上で外せない、操作系ルアーであるジャークベイト(ミノー)やペンシル、ポッパーなどの扱いについて。

当然ですが5ft台の取り回しの良さは抜群で、ジャークやトゥイッチなどをものすごく快速に行えます。

対応するルアーサイズとしては、ジャークベイトだと100mm前後10~15gクラス(エリー95SDやヴァルナ、ワンテンなど)、ペンシルやポッパーも同様で15g前後クラスが一番気持ち良く扱えるイメージです。

※あまりに小さく、細身なルアーはオーバーパワーなので、ツララロッドの現行モデルだとロイラ52やコローナ58のようなライトよりのロッドに分があるかと思います。

タマンドアは中高弾性ゆえにキレよくはっきりとダート・ダイブ・ドックウォークさせられるので、ルアー操作が本当に楽しいです。笑

S字ビッグベイト

次にビッグベイトですが、ずばり1oz前後の操作が抜群に気持ちよいです。

タマンドア56でビッグベイトは使える?

愛しているジョイクロ148(1.2oz)はこれまで使ってきたロッドの中で、どれよりも気持ちよく扱えると感じています。

ちなみにジョイクロ178など、2ozクラスのビッグベイトとなるとピメンタ55やモレーナ53扱う領域になるので、タマンドア56では流石にパワー不足です。(実際のところキャスト自体は可能ですが…)

フロッグ

高い操作性とタフなオールダブルフットガイド+高弾性性ブランクスは、何気にフロッグゲームにもかなりマッチすると感じるのは自分だけでしょうか…

フロッグは自分の場合、そこまで使用頻度は高くありませんが、タマンドア56で小~中型フロッグを扱うとめちゃめちゃ楽しいです!(ちなみにピカパウ57の場合だと、フロッグゲームは流石にちょっと頼りない感あります。)

タマンドア56でフロッグを使って釣った雷魚

タマンドア56でフロッグゲーム
▲このクラスの雷魚でも極端なカバー絡みでなければ、余裕のファイトです♪

スピナーベイト・バズベイト等

ワイヤーベイトは元々ピカパウ57のメインルアーだったのですが、後継機のタマンドアもやはりスピナベやバズベイトを気持ちよく扱えます。

タマンドア56でスピナーベイトを使う

個人的にワイヤーベイトの釣りは、ある程度高い弾性を持つロッドの方がキャストとフッキングの面でメリットがあると考えているので、ボンバダアマゾンシリーズでみるとタマンドア56がマッチします。

ただし、ピカパウ57ほどのシャープさはないため、軽めのワイヤーベイト(3/8oz未満)はやや苦手な印象で、ある程度重量のある 3/8~1/2ozクラスの方がしっくりくる感じです。

タマンドア56でグラスピースを使って釣ったバス
▲ちょっと変則的なワイヤーベイトですが、先日グラスピース3/8oz×タマンドア56で釣れたバスくんです。

ハネモノ・クランクベイト等

ファーストムービング系ルアーについては、自分の場合はハネモノ(クローラーベイト)やクランクベイトも多用しますが、流石にこれらを巻くとなると多少違和感があるのは否めません。

ただ、市場のバスロッドでいう特性とツララロッドの特性はちょっとテイストが異なるので、使い方によっては普通に「あり」ではあると思っています。

とはいっても、一般的に見たらやはりこの手のルアーは中低弾性のモレーナ53やロイラ52に分があると思うので、複数本持ち歩いて使い分けができる状況なら、そちらを使うのがベストかなと感じます。

ワーム類全般

最後にワーミングについて。

シャッドテール系のスイミングやスティックベイト系のジャーキングなんかは、ハードルアーの釣りと大差ないので違和感はなしです。

3/8oz以上のジグ撃ちなんかは流石にちょっとイマイチですが、1本の竿で何でもやる自分としては重めのネコリグや1/4oz前後のジグなんかは普通に扱える印象です。

タマンドア56はベイトフィネスのようにワームを使えるか?

あくまで「一本で何でもやる」という視点から言えば、タマンドア56はボンバダロッドの中ではワーミングも十分対応できるロッドと言っていいと思います👌

モレーナ53、ピカパウ57と何が違う?

ここまで端々で同メーカーのモレーナ53とピカパウ57を引き合いに出して説明してきましたが、これら3本の違いについて表にまとめると以下のとおりとなります。

ボンバダアグアのショートロッド比較

モレーナ53 タマンドア56 ピカパウ57
レングス 5ft-3inch 5ft-6inch 5ft-7inch
アクション レギュラーテーパー ファーストテーパー ファーストテーパー
弾性 中低弾性 中高弾性 中高弾性
ガイドセッティング #1〜2ステンレス、#3〜7チタンフレームSICガイド

※オールダブルフット

#1〜6チタン、#7〜8ステンレスフレームSICガイド

※オールダブルフット

チタンフレームトルザイドガイド

※#1~2ダブル、#3~8シングル

重量 135g 133g 120g

ボンバダロッドは何かに特化した専用設計ではなく、幅広い釣りに対応可能ですが、向き・不向きを踏まえて3本を使い分けるとするならば、自分は以下のように使い分けします。

  • モレーナ53: 1~2ozクラスのビッグベイト、ハネモノ、巻物、ペンシルベイト、ジャークベイトなど
  • タマンドア56: 1ozクラスのビッグベイト、10~20gのペンシルベイトやジャークベイト、3/8~1ozクラスのハネモノ、巻物
  • ピカパウ57: 10g前後のシャッド・ペンシルベイト・ジャークベイト、3/8oz以下のワイヤーベイト・スイムジグ。

また、魚とのファイト面に関しては、タマンドア56はモレーナ53に近いパワーを感じています。

ピカパウはかなりシャープなセッティングになっている故、あまり無理は効かせられない印象があるのですが、タマンドアはシーバスや雷魚でもかなり余裕を感じました。

タマンドア56のベントカーブ

タマンドア56で釣ったシーバス

自分の場合、不安定なカヤックの上でファイトすることが大半なので、これはかなり大きなメリットです!

インプレまとめ

まとめます👇

ショートロッド教への入門を考えている人へ:

現行モデルで考えれば、レングス・パワーバンド・操作性、どれをとってもショートロッド入門には一番良いロッドです。
バスロッドを使用している人でも比較的違和感なく使い始められると思うので、自分だったら初めての1本にはタマンドア56をオススメします♪

すでにボンバダショートロッドを愛用している人へ:

タマンドア56はモレーナ53と比較するとテイストの違いがはっきりしています。
ピカパウ57を所有している方はそれで事足りる部分はあるでしょうが、ロッドパワーはタマンドア56が一枚上なので、大きい魚を掛けたときの安心感は結構差があります。
「1本で何でもやる」という視点で見てもタマンドア 56の方が向いている仕上がりになっているので、結局やはりオススメですよ~!笑

というわけで、長くなりましたがボンバダアグア×ツララのウルトラショートロッド「タマンドア56」のインプレでした。

色々書いてみましたが、使い込みはまだまだこれからです。

今後気がついたことがあれば追記していきます♪

これまで所有した全てのツララロッドに関するインプレ記事はコチラから👇

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