ビッグクローラーベイト、愛称【デカ羽根モノ】のチューニング方法について改めてまとめます。
ビッグクローラーベイト、チューニングしてる?
こんにちは、絶賛冬のトップ修行真っ最中のみかん🍊です。
先日記事にしたつかじーさん主催の2020年【デカハネGP】ですが、ついに2/1より開幕しました!!
ツイッターではかなり話題となっていますが、つかじーさん主催、そして複数のルアーメーカー様協賛でビッグクローラーベイトで釣るSNS上の大会、【デカハネGP】が開催されます。 これに伴って、自分がデカ羽根モノにハマったきっかけなんかについ[…]
自分も早速開幕二日目に出撃してまいりましたが、まぁ安定の凸(^_^;)
縛っていたわけじゃないけど、ついつい投げちゃうねデカハネ。笑
また来週チャレンジ!!#デカハネGP#本日のルアー pic.twitter.com/8ngALjKn6k— ナナブンノニ:みかん (@mikan_saitama) February 2, 2020
まぁ暖冬いうても冬トップ、そんなに甘いわけありません。笑
といっても、もう気持ちは完全に冬トップ修行モードで、次回も狙っていきたいと思っていますけどね…
と、ここで一つ思ったのが、皆さん、自身のデカハネモノをどれくらいいじったりしてあげているだろうか…ということ。
ツイッターで「#デカハネGP」のタグ付けされたツイートを見ていると、結構「デカハネで釣ったことないけど挑戦します!」という方も多い印象…
なので、今回は改めて知っておきたいデカハネモノのチューニング方法についてまとめてみたいと思います。
ビッグクローラーベイトで釣るための5つのチューン
というわけで、ビッグクローラーベイトで釣るために知っておきたい・実践したいチューニング方法を5つほど紹介していきたいと思います。
フェザーフック・マラブーフックチューン
まずは定番のチューニング、通常のフックをフェザーフックやマラブーフックに変更するというもの。
マラブーフックはダッジ(レイドジャパン)に標準装備されているフワフワフェザーのフックですが、ダッジが出てしばらくは、多くの人が自分でマラブーフックを自作したり、様々なデカ羽根モノに装着してみたりとかなりのブームになっていました。
自分もフェザーフックやらマラブーフックやら色々と装着してみたことがありますが、今定着化したのは上画像の2つで、ヤマトクローラーへのピアストレブルフェザー装着・アベンタクローラーへのマラブーフック(デカダッジ用フック)装着です。
フェザーフックの効果は「バイトを誘発させる」という点に関してはバスのみぞ知ることなので不明ですが、アクション的にはより水をまとうような感じになります。
それ故、アクションの軽快さがなくなるというデメリットもあるので何でもかんでも付ければいいものではないと思っていますが、例えば自分の場合だと低活性時にゆっくり粘るようなアクションでバスにルアーを見せたいときに使います。
ヤマトクローラーで言えば、フェザーフック装着のブラックコーチドックは流れのないところでスロー~デッドスロー使いする用で、標準のピアストレブル装着の逆アミピンクはスロー~レギュラーリトリーブでオールマイティに使う用…といった感じで自分は使い分けています。
フッキング率向上チューン
デカ羽根モノの釣りをやっていて中々苦戦するのが「バイトがあるけどノラない」ということです。
もちろん腕をあげる・タックルを見直す(グラスロッドを使うとか)なども必要なことでしょうが、まずはルアーにフッキング率があがるようなチューニングを施してあげるのが手っ取り早いと思います。
手段としては色々とありますが、例えばよくやられるのが…
- フック自体の変更(刺さり重視のフックにする・クワトロフックにする等)
- スプリットリングを2連付けする
この二つかと思います。
クワトロフックは中々マニアックなものになるかもしれませんが、刺さりの良さに定評があるリューギのピアストレブルやイチカワのRCカマキリトレブルに変えるとかは、クローラーベイト愛好家の中では定番になっていると思います。
スプリットリングに関しては、2連にすることでフックポイントがより水面の中に下がるので、ついばむようなバイトを拾えるようになる印象です。(あと掛けたあとのバラシ軽減にもつながるかも?)
ちなみに余談ですが、自作クローラーベイト「ツインブレードクローラー」は当初お尻の先端にヒートンを刺してリアフックを装着していましたが、激スレフィールド雄蛇ヶ池でテストしてもらった結果、これじゃあイマイチということで最終的にはお腹側からヒートンを刺す形としました。
これも「フックポイントを下げる」という面ではスプリットリング2連付けと同じ効果になっていると思います。

羽根の閉じすぎ防止チューン
羽根(ウイング)はクローラーベイトのキモになる部分ですが、まずそもそも、キャスト後に羽根が開いてくれないことにはアクションもクソもありません。
着水して泳ぎ始める際に「片羽根が開かなくてアクションし始めてくれない」というのは過去にダッジでよく話題にのぼったことがあったかと思います。
後発のクローラーベイトの多くは羽根が閉じ過ぎないような工夫が施されていますが(NZクローラーには羽根の付け根に長いビスのようなものが装着されています)、ダッジにはそういった工夫があまり施されていなかったので、つかじーさんが「ビス上に接着剤を盛る」という工夫を考案されていました。
レイドジャパンのダッジ。インプレで書いた「たまに片羽根だけが開かないことがある」の対処です。写真の通り、ボルトの上に”ウ…
このように、羽根が閉じすぎないようになんらかの突起物があればよいわけで、自分はこんな感じに長いビス+アルミスペーサーを装着しています。
突起が大きすぎると、キャスト時に羽根が閉じないことでキャスタビリティが悪くなることもあるので注意が必要ですが、着水からのレスポンスを重視するなら必須なチューニングだと思います。
羽根のガタツキ増幅チューン
デッドスロー時のレスポンスを高めたり、羽根や金属パーツが擦れ合って発する金属音を増強させるために「羽根をガタつかせる」というチューニングもかなりキモになる部分だと思います。
羽根をガタつかせる方法は、いわゆる「クリーパータイプ」の昔からよく使われているロングアルミウイングでは下記の3つでしょうか。
- 羽根を固定するビス・ヒートンを緩める
- ビスを細いものに替える
- ウイングの取り付け穴部分を広げる
まず①は当然の話ですが、羽根の動きに遊びを多くさせるにはアルミウイングを固定するヒートンやビスを緩めなければなりません。
加えて、②のビス変更、これは純正ビスでは取り付け穴にぴっちりはまって遊びがほとんどない状態になってしまうため、あえてステンレス製の細い木ネジにすることで遊びを大きくして、尚かつネジ山がない分、引っかかりなく動いてくれるという状態が作れます。


また、アルミウイング側の取り付け穴は「使っているうちに削れてきて遊びが大きくなる→羽根がガタついていい動きが出るようになる」ということがよく言われますが、最初から取り付け穴をリューターなどで軽く削ってしまうのもアリです。

ダッジの純正羽根はこのように穴の両端を丸めていて、なおかつ穴の幅も広く取っているので、新品状態でもガタつきが大きくなっています。
ようはこれを真似するように最初から加工を施してしまうということです。

あまりやり過ぎてしまうと強度面でマイナスになりますが、この手のアルミウイングは新品状態だとかなり動きがイマイチなので、ある程度スムーズに動くようになるまでガシャガシャ羽根を動かすとか加工するとかの処理を薦めます。
とはいえ、最近の後発ビッグクローラーベイトはこの辺のネガを全て潰してきているので、新品状態でもベストセッティングになってたりしますけどね(^^;;
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クロールピッチ変更チューン
最後はちょっとマニアックですが、クロールアクションのピッチの話。
昨今市場には色々なデカハネモノが出てきていますが、ボディ形状やウイングの形状・材質を変えることでアクションに個性を出しているかと思います。
クローラーベイトのクロールアクションの質を決める要素は様々かと思いますが、「ウイングの重心・重さ」は慣性モーメント(ボディを軸に回転運動するウイングが同じ運動を保ち続けようとする慣性の大きさ)に直結してきます。
なので、ウイング部分に重りを貼り付ける(またはウイング自体を違うものに交換してしまう)ことでアクションの質は大きく変えることができます。
もちろんどれが正解とかいう話でなく、「より自分好みのアクションに近づけるため」という感じですが、自分はNZクローラーjrに関してはもっとウイングが重くても良いかなと感じたので板重り貼り付けが定着しました。
話題の新作クローラーベイト、デプスのNZクローラーのダウンサイジング版、「NZクローラーjr.(エヌゼットクローラージュニア)」を入手したので、アクション動画を交えて、忖度一切なしでインプレしていきたいと思います。 NZクローラーJr.の[…]
ウイング自体を交換する話を始めると収拾がつかなくなってくるのでやめますが(笑)、ハイフィンタイプの定番ロングアルミウイングからダッジ・デカダッジのウイング、アベンタ系のウイングなど様々あるので、マニアの方々は色んな組み合わせを試して自分の中のベストを見つけているようですよ。
あ、あとウイングの取り付け位置とかもか…(沼)
まとめ
ビッグクローラーベイトのチューンについてまとめてみました。
他のルアーと比較して、クローラーベイトはかなりパーツが多いルアーになるので、いじりがいのあるルアーです。
最近の後発ビッグクローラーベイトはネガをほとんど潰してきている優等生ばかりですが、それでも自分好みにチューニングするとより愛着が増して、釣れるようにもなる…かも?
そしてあとは、羽根が擦り切れるまで投げれば絶対に良い魚と巡り合える…はずですよ…!!👌(ツインブレードクローラーをお渡した何方かはマジで羽根を擦り切らしたとか。汗)
※ちなみにもちろん、この記事で紹介したチューン方法のほとんどは、ビッグクローラーベイトの分野で完全にインフルエンサーとなっているつかじーさんが、過去考案したものだったり、既に記事を書かれているものになります。僭越ながら自分が実践している初心者向けチューニングをまとめた記事を作成させていただきましたm(__)m
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