【コラム】24カルカッタコンクエストシャローエディション30/31HGと歴代モデルの話

情報公開後、「ブラックのカルコンかっこよすぎ!」「シャロースプール商法か…」「なんでハイギアだけよ…」などなど、良くも悪くも?話題となっている24カルカッタコンクエスト30/31HGシャローエディション。(2024年1〜2月頃発売)

24カルカッタコンクエスト30/31HG(以下、24カルコン30/31)は買いか否か…とかそういう話はどうでもよくて(私はどうせ買うので)、それよりも歴代モデルとの棲み分けなどについて、改めて自分の中で整理しようと思ってこの記事を書きました。

24カルコン30/31HG出るってさ

そんなわけで、24カルコンシャローエディション30/31HGの登場ですってよ、奥さん。

▲皆さん既にご存知のとおり、スペックは21カルコン100/101HGのシャロースプール版。

個人的には結構まさかの展開でした。

21カルコン100/101の夢屋シャロースプールは出さんのかい…?とは前から思っていたのですが、そういうことですかシマノさん、20メタ→22メタシャロエディ好評で味をしめちゃいましたか…っていうね。(性格悪)

とはいえユーザーとしてはもちろん嬉しいですけどね、単純に選択肢が増えることは良いことです。

ゴールドのカルコンこそ真のカルコンなんよ!!という意見もあるかと思いますが、今回のブラックアルマイト的なカラー、シンプルで洗練されたデザインとカラーリングは最近のトレンドだと思うので、刺さる人は多いんじゃないですかね。

カルコン好きの私としては、もちろんあれですよ、ブスブスに突き刺さっています。笑

歴代カルコンおさらいしてみよう

とはいえ、新しいモデルが出たら旧モデルはもうお祓い箱なのか?

中価格帯のリールだとそうなってしまう傾向は結構あるかと思いますが、カルコンに関しては全くそんなことはなく、むしろ01カルコン50/51なんか美品だともはやプレ値だし、01カルコン100/101や14カルコン100/101も自分のSNSのタイムラインでは現役で使っている方がかなりいます。

つまりとにかく、新しいモデルが何よりも最上というわけじゃないよねって話です。

01カルコン以降のモデル(200番以下)について、改めて自分の中で整理するため、スペックや使い所をまとめてみましたので、お付き合いください↓

※なお、DCモデルは自分あまり興味がなく使ってきていないので登場しません、ゴメンナサイ。

01カルカッタコンクエスト50/51、100/101

2000年に初めて登場したカルカッタコンクエスト200/201、その翌年には50/51、100/101が登場しました。

当時はさぞ話題になったのでしょうが、そのときのことは自分よく覚えていません。汗

バス釣りはもう始めていた頃ですが、当時自分は中学生で、高級タックルとは無縁でしたからね。

後述する2014年モデル以降は、Sコンパクトボディの採用でギアボックスが飛び出した形となったことで、逆に「01モデルこそちゃんとした丸型でいいんだよ!」という人もいたりしますよね。

スペックは以下の通り。(主要項目のみ)

01カルコン50/51 01カルコン100/101
自重 205g 225g
スプールサイズ φ30mm-幅21mm φ33mm-幅22mm
ラインキャパ 16lb-60m 16lb-80m
ギア比 6.2:1 5.8:1
最大巻取長 58cm 59cm
ハンドル長 70mm 76mm

01カルコン100/101はφ33mmスプールと、21カルコン100/101と同様なんですねぇ。

もちろん現行モデルよりもキャスト性能は劣りますが、そこそこ重量のあるルアーなら十分だったりしますよね。

一方01カルコン50、自分は管釣りで現役使用中。

φ30mmスプールですから、カスタムスプールを入れればエリアトラウトで使用するようなプラグも余裕で投げられますね。

▲アベイルスプールトラウトスペシャルを入れると、ぶっちゃけ純正の17カルコンBFSよりも全然キャスト性能高いんだよな…あとギア径が大きすぎないのもエリアトラウトだとプラスなんだと思います。

かなり余談ですけど、個人的に01カルコンで好きな点はこのスプールのフタ部分。

14モデル以降は樹脂製になっていきますから、寸分の狂いもなく収まるこのアルミ製パーツ、ときめきませんか?謎

14カルカッタコンクエスト100/101、17カルカッタコンクエスト BFS HG

2003〜2011年はDCモデルが多数登場しましたが、フルモデルチェンジとなったのは2014年、14カルカッタコンクエスト100/101及び200/201がここで登場ですね。

スペックは以下の通り。(参考に200番も載せておく)

17カルコンBFS 14カルコン100/101 14カルコン200/201
自重 200g 215g 240g
スプールサイズ φ32mm-幅21mm φ36mm-幅21mm φ40mm-幅21mm
ラインキャパ 8lb-45m 16lb-80m 16lb-130m
ギア比 6.8:1 5.2:1、HG6.8:1 4.8:1、HG6.2:1
最大巻取長 68cm 59cm、HG77cm 60cm、HG78cm
ハンドル長 84mm 76mm 84mm

この頃には私も大人になったので、がっつり買いに走りました。

100番台、今は1台に減らしましたが、当時は15年に登場したHGモデルと合わせて2台所有していましたね。

大口径MM真鍮ギア搭載+Sコンパクトボディで見た目も大きく変わりましたが、同じ100番台でも、スプール径が旧モデルの33mmから36mmに大口径化されたのが特徴的でした。

その後、2017年にはFTBブレーキ搭載のBFSモデルが登場しましたが…言ってしまうとスペックや使い勝手としては正直だいぶ微妙な感じ。笑

しかしね、とにかく見た目がカッコよくてね…その頃にはがっつりカルコン好きになっていた自分にとって、それだけで購入・使用するには十分な理由になりました。

21カルカッタコンクエスト100/101、23カルカッタコンクエスト BFS HG

ここでようやく現行モデルです。

21カルカッタコンクエスト100/101の使用感は結構衝撃でした。

14カルコン100は純正状態だとお世辞でも軽いルアーは投げやすいと言えるものではありませんでしたが、21カルコンは01モデルと同じφ33mmスプールとなり、それがナロー化されたり新SVSインフィニティになったりで、中型ルアー全般を中心にとにかく投げやすくなりましたからね。

見た的にはギアボックスの形は賛否両論ありましたが、まぁこれはこれで良いのではないかなと思います。

▲左が14カルコン、右が21カルコン。

BFSモデルは、旧カルコン50よりも更に小口径化されたφ28mmスプールを搭載した点、カルコン史上初となるジュラルミン製ギアを搭載した点が特徴です。

この辺は過去に書いたインプレ的な記事があるので興味あればどうぞ↓

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スペックを改めてまとめると以下の通りですね。(こちらも参考に200番も掲載)

23カルコンBFS 21カルコン100/101 21カルコン200/201
自重 195g 215g 235g
スプールサイズ φ28mm-幅19mm φ33mm-幅19mm φ38mm-幅19mm
ラインキャパ 8lb-45m 16lb-80m 16lb-120m
ギア比 7.8:1 5.6:1、HG7.4:1 4.8:1、HG6.5:1
最大巻取長 77cm 58cm、HG77cm 57cm、HG78cm
ハンドル長 80mm 84mm 84mm

どれもカッケーが腕は2本しかないの

そんなわけで来年新発売となる24カルカッタコンクエスト30HGの話から始まり、カルカッタコンクエストの過去モデルについて振り返ってみました。

どれもカッケーし、言わずもがな剛性はピカイチなので、使おうと思えばあと10年?20年くらい余裕で使えてしまいそうです。

しかし腕は2本しかないことを考えると、使用にあたってはある程度優先順位を決めなくてはなりません。。。

そんなわけで自分の中で推したいモデルをピックアップしました。

 

まずは14カルカッタコンクエスト100/101。

21カルコン200/201は重量g、スプール径40mmであることを考えると、やっぱバス釣りで大型ルアーメインに扱うなら14カルコン100/101はドンピシャなんですよね。

キャスタビリティがちょっとイマイチなところは、アベイルスプール+現行SVSインフィニティ化で解消しちゃっています。(魔改造的な感じでスンマセン)

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続いて24カルカッタコンクエスト30/31HG、21カルカッタコンクエスト100/101HG。

これはもう間違いなく、以降5〜10年は巻物タックルのメインリールとなるでしょう。

自分のフィールドだとラインキャパ的には24カルコンのシャロースプールで十分なので、将来的には21カルコンにもシャロースプールを入れる可能性大、、、でもまぁその辺は24カルコンを使ってから考えるかなって感じですね。

手元にモノがない段階でアレコレ言っても仕方ないのでこの辺にしますが、とにかく30HGが手元にくるのが待ち遠しいですね〜♫

 

最後は23カルカッタコンクエストBFS HG。

ラインキャパ的に、バス釣りで使えなくない?って思う人が多いと思いますが、10lbライン程度ならそこそこの量を巻けるし、それこそPE+ロングリーダーシステムなら、ラインキャパはそんな気にすることじゃないかと思います。

17カルコンはさっきもチラッと触れましたが、BFSって冠が付いてながら小型ルアーを投げるとピーキーすぎて正直あまり使い物にならなかったんですよね…

しかし23カルコンBFSは、投げにくい軽いシャッドやミノーなんかもトラブルレスに投げられて、ライトプラッキングをやるには割と至高のリールだと思っております。

まぁ「小型ルアー扱うにはリール自体が重すぎる、アルデとかロープロでええやん」という意見は否定しませんけどね…カルコン好きの人にだけ伝わればそれでいいです。笑

 

最後は番外編ですが、01カルカッタコンクエスト50/51。

φ30mmスプールでありながら、純正スプールなら太糸がっつり巻けるし、アベイル製浅溝スプールを入れればエリアトラウトでも難なく使えるし、自重やパーミング性も現行カルコンと比較しても気にならないし、まぁやっぱ超名機ですよね。

5年前くらいは中古でも普通に見つかるリールでしたが、今はもうほとんど見かけなくなってきていますね…生涯大事にしたいと思います。笑

まとめ

そんなわけで歴代カルカッタコンクエスト+最新カルカッタコンクエスト30/31HGに対する独り言でした。

24カルカッタコンクエスト30HGは1〜2月頃入荷、31HGは3〜4月頃入荷予定みたいですね。

例年通り左ハンドルユーザーさんオコかと思いますが、右ハンドルユーザーとしてちょっとだけお先に使わせていただきます。笑

あ、あとは1/19-21の釣りフェスティバルでは現物を拝めると思いますので、まずはそこですね。

ではでは。