最終更新日:2021年4月2日
※最後にリンクを貼りました。購入後に早速分解して内部構造を解説した記事と実釣性能を徹底的にインプレした記事です。購入に迷われている方には多少参考になるかと思うので、気になる方は是非そちらのページを覗いてみてください。
以下、発売前の2021年1月に投稿した記事になります☟
釣りフェスティバル2021のスタートと同時に、これまで一切漏れることなく隠されてきたシマノ2021年新作モデルも公開されました。
驚いたのは丸型のフラッグシップ機『カルカッタコンクエスト』のモデルチェンジが発表されたこと!
カルカッタコンクエストには強い思い入れがあるので、新モデルの特徴からその必要性について考えてみました。
21カルカッタコンクエストが登場!
というわけで、2021年、すでに多くの方がご存知のとおり、カルカッタコンクエストがまさかの新モデルにリニューアルされます!!
現行モデルのカルカッタコンクエストが登場したのは2014年ですが、その前は2001年…
01モデルから14モデルまでは13年もの間モデルチェンジはされなかった上に、昨年には20カルカッタコンクエストDC100/101も登場していますから、正直意外なところが出てきたな…という感じでした。(アルデバランのフルモデルチェンジは2022年か…)
とはいえ、14カルカッタコンクエストに関しては、正直現行のシマノ製ベイトリールと比較すると、劣る点もいくつかあるなという印象は強く、道具好きの方たちはそれを指摘していたかと思います。

なので、自分含めて、丸型リールを愛する人たちには朗報ですね。
カルカッタコンクエスト新旧スペック比較
といっても、14カルカッタコンクエスト(15カルカッタコンクエストHG)と比較すると、発表された21カルカッタコンクエストは見た目のリニューアル感はかなり薄いものの、スペックとしては大幅に変更がされています。
カルカッタコンクエストについて、旧モデルと新モデルの100/101と、旧モデルと新モデルの200/201のスペックを対比させると以下のとおりになります。

カルカッタコンクエスト100/101のスペック新旧比較
14カルカッタコンクエスト100/101 | 21カルカッタコンクエスト100/101 | |
ギア比 | 5.2、6.8 | 5.6、7.4 |
スプールサイズ | Φ36mm、幅21mm | Φ33mm、幅19mm |
糸巻量 | 16LB-80m | 16LB-80m |
最大巻上長 | ノーマルギア59cm、77cm | ノーマルギア58cm、ハイギア77cm |
ハンドル長 | ノーマルギア38mm、ハイギア42mm | 42mm |
ベアリング数 | 12 | 13 |
自重 | ノーマルギア215g、ハイギア220g | 220g |
カルカッタコンクエスト200/201のスペック新旧比較
14カルカッタコンクエスト200/201 | 21カルカッタコンクエスト200/201 | |
ギア比 | 4.8、6.2 | 4.8、6.5 |
スプールサイズ | Φ40mm、幅22mm | Φ38mm、幅21mm |
糸巻量 | 16LB-130m | 16LB-120m |
最大巻上長 | ノーマルギア60cm、78cm | ノーマルギア57cm、ハイギア78cm |
ハンドル長 | 42mm | 42mm |
ベアリング数 | 12 | 13 |
自重 | ノーマルギア240g、ハイギア265g | ノーマルギア235g、ハイギア240g |
もっとも大きな変更点は、やはりスプール径ですね。
100/101モデルは36mmから33mmに、200/201モデルは40mmから38mmにと、どちらも小口径化されています。
黒田健史プロのブログでは「新型のカルカッタコンクエスト100/101はカルカッタコンクエスト70くらいな感じ」と表現されているとおり、まさに01カルカッタコンクエスト50/51と14カルカッタコンクエスト100/101の間にくるようなスペックとなっています。

一方、200/201に関しては糸巻量はそこまで落とさずに、一般的なアングラーでも扱いやすいようなスプール径と自重に変更されています。
バス釣り視点で考えると、14カルカッタコンクエスト200/201はだいぶストロングな釣りをする人や、手が大きく腕力もある程度ある人が使うイメージが強かったのですが、旧モデルでいうところの「150くらいの感じになっている」と言えます。
新モデルと旧モデルはかぶらない
新旧モデルの同じ番手を比較して色々書きましたが、簡単にいうと…
14カルカッタコンクエスト100/101と21カルカッタコンクエスト100/101は別物です。
14カルカッタコンクエスト200/201と21カルカッタコンクエスト200/201も別物です。
というか、むしろスペックが近くて使い分けが悩ましく感じるのは旧100/101と新200/201だと思っています。
なので、旧100/101を所有しているから新100/101は不要だな…というのは違うかな?と感じます。
じゃあ新100/101と現行モデルで被ってくるところは…というと、17カルカッタコンクエストBFS HGや19アンタレス、20メタニウムあたりだと思っています。
17カルカッタコンクエストBFS HGはFTBブレーキ(マグネットブレーキシステム)にΦ32mmスプールで糸巻量8LB-45mと、スペック面ではカルカッタコンクエスト100/101とはだいぶ異なるように見えますが、これまでのシマノ現行丸形リールで言えば、これをPEラインシステムで使用するか、アベイル製の深溝スプールを入れて使用するかのどちらかがライトプラッキングにはベストだったと感じます。(実際マキモノ好きなアングラーさんでBFS深溝化を愛用している方は結構見かけます)
ハイクラスなベイトフィネス機などを中心に搭載されているシマノ製マグネットブレーキシステムであるFTB(フィネスチューンブレーキシステム)。 評価に関しては色々と賛否両論あったりしますが、今回はラインシステムで使用感が全然変わるので要注[…]
またナロー化されたMGLスプールⅢが組み込まれた20メタニウムや19アンタレスは、Φ34mmのバーサタイル向けスプールにも関わらず、かなり軽いルアーもトラブルなく投げられるため、こちらもライトプラッキングにも普通に使えるリールです。
というわけで、17カルコンBFSも20メタニウムも愛用している自分としては、使い分けが色々と悩ましくなるなぁというのが正直なところです…笑
さらなるボディのコンパクト化は歓迎
21カルカッタコンクエストの話に戻ると、01コンクエストから14コンクエストのモデルチェンジでSコンパクトボディ化によってパーミング性は劇的に向上しましたが、今回のモデルチェンジでさらなるコンパクト化がされています。

近年コンパクト化が進むベイトリールですが、「そんなにボディをちっちゃくしなくてもいいよ(呆れ気味)」という声もあるかと思います。
ですが、個人的にここは歓迎です。
14カルカッタコンクエスト100/101やBFSのボディが「デカくて持ちにくい」とまでは思いませんが、ロープロリールと併用したときの違和感は正直結構あります。
20メタニウムや18バンタムMGLなどのロープロリールからカルコンに持ち替えたとき、少しでも違和感なく快適に使えるのは嬉しいことです。

新型カルコン、結局は「買い」です
あれこれ書いてみました、結局は新型カルカッタコンクエスト、買うの?買わないの?って…
そりゃ買いますよ、だってカルコンかっこいいもん。

100に関してはギア比をどちらにしようか迷い中です…
200に関しては、正直14カルカッタコンクエスト100を所有していることを考えるとちょっと悩ましいところですが…1oz超えの羽根モノとかやるときにやっぱり新型200は使ってみたいよなぁ…と。
まぁリリースが100、100HGが2021年3月、200、200HGが2021年4月ということなので、まずは100を入手してから200のことを考えたいと思います。
まとめ
最後に一応まとめておくと…
- 14カルカッタコンクエスト100/101を愛用中の方は安心してください、新型の100/101は別物です。
- 小型~中型のハードベイトを太糸で扱いたい方はドンピシャすぎるスペックだと思います、買いましょう。
- 20カルカッタコンクエストDC100/101を愛用中の方は21カルカッタコンクエスト100/101を買う必要はかなり低い思います。(パーミング性やDCブレーキによっぽど不満があれば別ですが。)
というわけで、とにかく発売が待ち遠しいですね!!
田辺プロの21カルカッタコンクエスト紹介動画はコチラ👇(こんなん見たら欲しくないわけない。笑)
追記:分解記事と実釣インプレ記事を投稿しました。
購入後に分解し、内部構造を徹底解説した記事はコチラ☟
2021年のシマノ新型ベイトリールの目玉ともいえる「21カルカッタコンクエスト」ですが、予約していたものがようやく届きました。 早速ですが、毎年恒例?期待の新モデルを中身までしっかりファーストレビューしていきたいと思います。 21カ[…]
実釣性能について、旧モデル(14カルカッタコンクエスト100)や19アンタレスと比較した記事はコチラ☟
21カルカッタコンクエスト100/101の実釣インプレです。 外観やメディアで取り沙汰されていることだけでなく、内部構造の変化や14カルカッタコンクエスト100/101、19アンタレスと比較した観点も含めて洗いざらい書いていきます。 […]
結論としては、丸型・ロープロの垣根を超えて「巻きのハイエンド」として至高のリールに仕上がっていますよ!!
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 両軸リール バス カルカッタコンクエスト 2021 100HG RIGHT バス釣り