最終更新日:2020年6月18日(追記あり)
おかっぱりやカヤックでかなり使い込んできたカルカッタコンクエストBFS HG・・・
フィッシングショーで触ってみた、ネット情報集めてみた!系のインプレじゃなく、がっつり自腹切って今も使ってる人のタックルインプレッションです!
インプレをはじめる前に…
ネットでチラホラ見かける『カルコンBFSのインプレ記事』ですが、面白い傾向があって…
- 実際に買った人 → 良いことばかり書いてる
- 買ってない人 → 酷評してる
なんですよね。笑
私の場合、実際に買った人だけど、以下に書いてあるのはちょっと辛口なインプレッションです。
こだわりを感じられないカルコンBFS
発売前から『カルコンでベイトフィネス機を作る意味はあるのか?』と物議を醸し出していたカルカッタコンクエストBFS HGですが、多くのユーザーが期待していたのは、カルコンの剛性・シルキーな巻き心地を生かした『スモールプラグを巻くことに特化したリール』かと思います。(少なくとも私はそうでした)
シマノのホームページでも、田辺さんがスモールプラグの使用について言及していますから、シマノさん的にもそういうところを狙ったんでしょう。(シマノ公式HP)
…しかし実際使ってみて、違和感が半端ないのは私だけでしょうか?
何故ボディが14カルカッタコンクエスト100/101の転用?
カルコンBFSのボディベースはカルコン100です。他のパーツ類で15gの軽量化が図られているとはいえ200g、他のBFS機と比較したらそりゃ重いです。(アルデバランBFSは130g、スコーピオンBFSは165g)
巻き心地の良さ=ノイズの少なさと考えるならば、ある程度のリール重量はプラスと考えた方が良いとは思います。
ただ、スモールプラグをメインにするにはオーバーパワーに感じます。
実際、巻き抵抗が比較的小さいルアーであれば、1ozクラスでも難なく扱えます(^_^;)

…大体、ハイエンドモデルですよ?
旧カルカッタコンクエストのような50/51クラスのボディサイズをちゃんと設計して作って欲しかった…
少なすぎるラインキャパシティ(8lb-45m)
スモールプラグの使用をメインとするなら、メインとなる動作は当然キャスト&リトリーブ。
ベイトフィネスな撃ちモノ、底モノをメインにするならこのラインキャパで問題ないかもしれませんが、このリールでやりたいのは巻きの釣り。
そうなれば、ある程度の飛距離は必要となりますし、カバーに絡めた巻きをするのであれば、8lbでは物足りません。
自分は10lbをキャパ超え気味で45mくらい巻いている状況です…
さらに言えば、そもそもオカッパリでこのラインキャパ(8lb-45m)はキツイですよ。
オカッパリの場合、飛距離を出したいのもありすが、根擦れで傷ついたラインを切って結び直すことも多いですし、根掛かりでラインを短くしてしまうこともあります(もちろん本来そのようなことは起こさない方がよいのですが)。
これを考えるともう少し余裕のあるキャパシティがほしいところなんです。
FTBのキャストフィールは別に特筆する部分ではない
カルカルカッタコンクエストBFSのキャストフィールの良さを評価されている方も多いですが、別にこれはカルコンBFSに限った話ではないと思います。
FTBブレーキ(シマノが作ったマグネットブレーキシステム)採用で、スプールスペックがカルコンBFSと同様であるリールは、『16アルデバランBFS(ノーマルギア&XG)』や『17スコーピオンBFS(ノーマルギア&XG)』があります。
各リールで投げ比べはしていませんが、同じスプール径で同じブレーキシステム採用しているのであれば、キャストフィールはどれもほぼ変わらないと想像します。(もちろんベアリングの機構とか若干違うようなので、多少の差はあるかと思いますが)
※スプール重量が全然違うじゃないか!という話はちょっと面倒なので、最後に参考情報を書いておきます。
あ…すみません、でですね、FTBのキャストフィールはまぁ普通に良いです(^_^;)
20年間ほぼSVSしか使ってこなかった私でも、全く違和感なく使えています。たとえ10LBを巻いていたとしても、5gくらいのシャッドまでなら余裕イケますね。
結論、『カルカッタコンクエストLP』が欲しかったよって話
色々書きましたが、結局何が言いたいのかといいますと、わたしは『カルカッタコンクエストLPが欲しかった』のです。
LP=ライトプラッキング、『カルカッタコンクエスト』という名前には『ベイトフィネス』よりも『ライトプラッキング』の方が個人的には凄くしっくりくるんですよね・・・
私は素人なので技術的・コスト的に無理とかは置いておき、カルカッタコンクエスト100を軽量化してスプール外径を36mmから32mmに変更しておきましたよ…だけではなく、ボディサイズはさらに小型化(リール重量180g程度)して、ハンドル長84mm、ギア比6.2、ラインキャパシティ10lb-50m、FTBブレーキシステム搭載…
こんなライトプラッキングにベストマッチするリールが欲しかった…と思うのは私だけでしょうか?
それでも使い続けているカルコンBFS
そんな酷評するならはよ手放せよと言われそうですが、手放す気は全くありませんし、これからも使いまくるリールです、カルコンBFS。笑
なぜなのか・・・?それは『カルコンが好きだから』…もうその言葉につきます。
タフで、モデルチェンジのスパンが圧倒的に長く、使っていて飽きないんですよ。長く愛せるリールなんです。
今回酷評してるのも『愛ゆえに』ということで勘弁してください。笑
追記:カルコンBFS対応深溝スプールを導入!
ここまで書いてきたとおり、不満な点がいくつかあるカルコンBFSではありますが、実釣する上で最も影響が大きいのは、やはりラインキャパシティです。
サードパーティからの発売は一体いつになるのか…と思っていたところ、アベイルさんから待望の深溝スプール【17CNQ29R】が登場!!
これでラインキャパ問題は解決できる…
ということで、アベイル深溝スプール【17CNQ29R】をオンしたインプレ記事はコチラから↓
カルカッタコンクエストBFS最大の弱点「ラインクアパシティ」・・・これを解決すればおかっぱりでも使える最強ライトプラッキング機になる…かも!? ということで、アベイル マイクロキャストスプール【17CNQ29R】を搭載させたカルコンB[…]
カルカッタコンクエストBFSインプレまとめ
スモールプラグを使用したキャスティングゲームで使用することを考えたら、なんだか中途半端なカルカッタコンクエストBFS HG。
しかし、カルコンの剛性+FTBという組み合わせは、使い手によっては大きな武器になるかも…?
自分は発売されて購入後、今なお真冬のメタルバイブゲームや、早春のシャッドゲームに愛用させていただいています(‘ω’)
参考情報:シマノBFSリール三兄弟の比較
機種 | 16アルデバランBFS N/XG | 17カルコンBFS HG | 17スコーピオンBFS N/XG |
ギア比 | 6.5/8.0 | 6.8 | 6.3/8.2 |
リール重量 | 130g | 200g | 165g |
スプール寸法 | 径32mm×幅22mm | 径32mm×幅21mm | 径32mm×幅22mm |
スプール重量 | 7.7g | 7.9g | 8.9g |
スプール幅 | 22mm | 21mm | 25mm |
シャフト形状 | 細い | 細い(アルデより長い) | 太い |
各機種純正スプールの比較画像はコチラ↓
結論 : ハイエンドモデルのアルデバランとカルコンと比較して、スコーピオンBFSはスプール重量が1.0g以上も異なりますが、これは写真の通り、シャフト径・形状による生まれてる差です。(ブランキングが多少異なるようですが、想像するにこの程度の差だと0.3~0.5g程しか軽量化されないと思います)
つまり慣性モーメントとしてはほとんど差が生じてないでしょうから、シマノベイトフィネスリール三兄弟のキャストフィール、レスポンスはほぼ差がないと考えて良いと思います。
※慣性モーメントてなに?5秒で理解したい方はコチラ↓
物理やったことない人でも理解できる慣性モーメント。
・手足広げてる→回転遅い(慣性モーメント大)
・手足を身体に近づける→回転早い(慣性モーメント小)
BFSリールのスプールは、つまりは全体重量ではなく『どこが重いか』の方が遥かに性能を左右させているという話。 pic.twitter.com/JdYzt0M6Ot— みかん@埼玉 (@mikan_saitama) 2018年2月21日
追記:3シーズン目インプレとカスタムについて書きました!
ここまで読んでいただき恐縮ですが、17カルカッタコンクエストBFS HGを3シーズン使い込んで感じることを余すことなく下記リンク先に書きました!
2017年にシマノより発売された17カルカッタコンクエストBFS HGを再度インプレします。 過去にもインプレ記事を書いているため、一部重複する部分もありますが、3シーズン使用でのインプレとして改めてまとめていくとともに、カスタムに関[…]
色々とご質問をいただくことも多いカルコンBFSですが、自分が感じること、活用方法、施しているカスタム内容などを全て書いておりますので、購入で悩まれている方の参考になれば幸いですm(__)m
【関連記事】:カルカッタコンクエスト100/101を徹底的にインプレした記事はコチラ↓
発売以降、現在も私がメイン機として溺愛している14カルカッタコンクエスト100/101のタックルインプレッションです。 今更?と思われるかもしれませんが、発売以降、メイン機として今まで酷使し続けたユーザーだから書ける内容もあるかなと・[…]