シャンパンゴールドのカルカッタコンクエストをガンメタカラーにチェンジ!?
禁断の(?)リール塗装にチャレンジしてみましたので、試行錯誤した過程をまとめておきます。
おさらい:リール塗装の剥離
まずはおさらいですが、リールの塗装を行うにあたり、最初に既存の塗装を剥がすということをしなければなりません。
これに関しては前回の記事でまとめたとおりですので、まだ目を通していない方は下記の記事からどうぞ…↓
リールカスタムにどっぷり浸かってしまった人が行き着く先、「リールペイント」…の前に、とても重要な下処理である「塗装剥がし」。 素人なりに試行錯誤してみたのですが、その結果は…(゜_゜) リールの塗装を剥がしたい はい、ということで[…]
リール塗装について考察
続いてリール塗装に関して、事前にアレコレ自分なりに考察した話…
まず前提として、リールのボディというのは大別して樹脂ボディと金属ボディの二種類が存在するかと思います。
前者は炭素繊維などを練る込んだ強化樹脂、シマノで言うところの CI4+、ダイワでいうところのザイオンやDS5などです。
これらに関しての塗装は、なんてことはないかと思います。
ようはルアー塗装などと同様で、塗装剥離が完了した後はサフ・塗料・2液ウレタントップコートといった感じでやれば、問題なく塗装を施せるかと思います。
昔エアブラシなんか一切持っていなかったときに当時使っていたベイトリールの樹脂製パーツを塗装しましたが、自動車塗装などで使われる2液性のウレタンコートを使って普通に上手く塗装できましたよ。(かなり昔なので画像が残っていませんが…)
しかし問題は後者、金属ボディの方です。
リールボディに使用されている金属といえばアルミ合金またはマグネシウム合金かと思いますが、これらは「樹脂塗料の食いつきが非常に悪い」という難点があります。
通常のアクリル塗料なんかを単純に塗装したところで、何かで引っかくだけで容易に塗装が剥げてしまう、という残念な結果が待っています…

焼付塗装って何だ?
そこで色々と調べていくと、金属製ボディには「焼付塗装」というものが施されていることがわかってきます。
いや、焼付塗装という言葉自体は以前からも知していましたが、具体的にどんな塗料を使ってどう行っているのかは知らなかったんですよね…
焼付塗装に使用されるのは「耐熱性塗料」というもので、それを吹き付けた後に、高温(150〜180℃程度)で焼くことで、より強い食いつきと強固な被膜を作る塗装方法とのことです。
焼付塗装を素人が行うことについて色々調べましたが、質問サイト等だと大抵は「素人では無理だよ」という意見が書かれています。笑
素人がリールの焼付塗装に挑戦!?
しかしながらここで諦めたらそれまでよ…
というわけで素人なりに「焼付塗装」を試みました。爆
いやぁ、探せば先駆者っているもので、「焼付塗装 誰でも出来る」で検索したら、とあるブログ記事を見つけましてね…(釣りブログではありません)
その方の記事を参考に、以下の塗装フローを考えました。
- 既存の塗装膜の除去
- 足付け(サンドペーバーで塗装面を荒らす)
- 脱脂
- 耐熱塗料による塗装
- 常温硬化
- 上塗り塗装
- オーブンレンジによる焼き付け
というものです。
・・・オーブンレンジによる焼き付け\(^o^)/爆
なるほどそうきたかって感じでしたよ…これなら我が家の設備でもイケる気がする!!
既存の塗装膜の除去と足付けについては、前回記事までで完了しています。
脱脂は今回エアブラシの洗浄に使っているアセトンを使用しましたが、まぁ中性洗剤による洗浄でも問題ないかとは思います。
重要なのは洗浄後に直接手で触れないこと。
塗装が完了するまではディスポ手袋越しにしか触れないようにします。
そして最も重要になる塗料はこちら…
斎藤塗料さんの「サイクロンスプレー」です。
通常ですと、金属プライマー+ベース塗装+上塗り塗装となるとこが、これの場合ですとベース塗装(白・グレー・黒)であればこれ一本で完成するという代物!
中身は一液性変性エポキシ樹脂で、加熱硬化の特性はあるものの、常温硬化でも十分硬化するとのこと…(つまり焼付は必須ではないということ)
詳細は斎藤塗料さんのサイトを参考にしてください。
色々と参考になることが多く書かれていましたよ♪(塗装もまた沼ですね…)
で、超前置きが長くなりましたが、こいつをアルミ製リールボディに吹き付けます。
一時間ほどの常温放置で触れるくらいに硬化しますが、ぐっと我慢して触れないのが正解です。
その後、普段ルアー塗装で使用しているエアブラシで、ガンメタ塗料を薄く吹き付けました。(写真撮り忘れ…)
そして、キッチンのオーブンレンジへぶち込む!!!笑
通常の焼付塗装だと、ベーク条件は150℃-20 分程とかのようなのですが、なんとなくびびってしまい140℃-10分で終了させました。笑
オーブンの扉を開いてしばらく放冷したのちに軽く触れてみると…
塗装面はかなりカリカリで、しっかりとボディに食いついています!!
これは成功したのか…!?
その後はトップコートをエアブラシで施して、完成としました。
上塗り塗装とトップコートの部分については、正直どれが正解なのか自分でもまだよくわかっていないので、詳細割愛しますが、上塗りに使用したのはアクリル樹脂系塗料で、トップコートは2液ウレタン吹き付け×2回といった形で仕上げました。
※あくまで私の一例ですので、こうやるといいよというものではないのでご注意を。
なお、サイクロンスプレーの上塗りはニトロセルロース系塗料だけはNGみたいなので、そこだけは避けましょう。(公式HPに注意書きがありました)
完成したペイントボディ
そんなわけで完成したガンメタカラーのカルカッタコンクエストのボディがこちら。
うーんどうでしょうか!?
個人的には素人なりによく頑張ったのではないか!?…と。笑
そんなこんなで分解・洗浄・アルマイト剥離からここに至るまで、かなり長い道のりでしたが、いよいよあとは組み立てるだけとなりました!!
リールリペイントまとめ
リールのリペイント塗装ということで、素人による焼付塗装への挑戦でした。
これでようやく01カルカッタコンクエスト50BFSの完成が見えてきましたよ…
いよいよ次は組み上げです!
続きは01カルカッタコンクエスト50/51フルカスタム記事で…m(__)m(近日公開予定)
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