先日記事をあげた92メタニウムXT、通称「赤メタ」について、早速カスタムに着手です。
まずは先駆者の真似をして、クラッチレバーをオフセットジュラルミンクラッチ化します!
赤メタとカルコンのクラッチが互換性ありだって!?
先日の記事にあげたように、ツリラクさんがメタニウムXTの海外モデル「クロナーク 100」に 01カルカッタコンクエスト用オフセットジュラルミンクラッチ CL-CNQ50を、加工なしでポン付けしているのに感化されて入手してしまった92メタニウムXT…
ベイトリールの技術革新が目覚ましいこのご時世に、初代メタニウム「赤メタ」を入手! 第二次バス釣りブーム時代に想いをはせつつ、1992年モデルのシマノ製ベイトリールを分解・解説します。 92メタニウムXTってどんなリール? こんにち[…]
早速ですが金魚のフンの如く、おれも真似するぜ~!ってことでクラッチレバー交換にトライです。笑
昔、97メタニウムXTに 01カルカッタコンクエスト用の純正クラッチを取り付けていたのですが、そのときは何かと何かが干渉して、微妙に何かを削って少しだけ加工を施したような気がするのですが…(暖味すぎ)
今回は無加工でできるかも!?ということでわくわくしながら作業開始です!
赤メタのクラッチレバー分解方法
…はい、ということで赤メタのクラッチレバー交換にトライしたわけですが!
結論から言うと、このカスタム、赤メタ(92メタニウムXT)に関しては、完全な無加工は無理でした。
これに関しては早急にツリラクさんへ連絡させていただきました。
ただ…まぁ言ってしまえばコレ、かなり微妙なところでして…
ちょっと要加工なんですが、ジュラルミンクラッチの方に関しては無加工のままで取り付け可能なんですよね…(^_^;)
ちょっとこのままお蔵入りさせるのは勿体ない…ということで折角なのでこちらでは取り付け方法について紹介させていただきます。
但しこれに関しては(ていうかカスタムやらDIY全てに関してだけど)、自己責任でお願いをいたしやす。
では気を取り直して、まずはクラッチレバー交換に行き着くまでの分解方法を解説していきます。
この頃(90~00 年位)のシマノ製ベイトリールって、現行リールよりもパーツが多くて、みんな大嫌いなEリングが多用されていることもあって正直簡単な作業ではありません…
ですが、部分的な分解で交換作業は可能ですから、まぁ順を追って間違いなく作業すれば大丈夫です…壊れて動かなくなるなんてことはありませんから、たぶん。笑
クラッチレバー交換までの分解手順としては全4工程となります。
- ハンドル・ドラグ取り外し
- スプール・サイドボデイ取り外し
- ギア類・クラッチカム取り外し
- クラッチレバー取り外し
この時代のリールをカスタムしてやろうなんて思う人は、そこそこモノ好きな人でしょうから、そんなに事細かに解説はしません。
リール分解・解説記事って恐らく最も書くのがしんどいタイプの記事なんですよ…平気で5~10 時間くらいかかったりしますから(苦笑)超事細かに解説している人を見かけると、本当に頭が下がります…
ハンドル・ドラグ取り外し
まず最初はコアラの鼻のようなリテーナーを取るために、ビスを外すことからスタート。
そしてドラグや座金も一気に取り外してしまいます。
こんな感じ。
1つ注意なのが、現行リールと違って、この頃はドラグ自体がドラグナット的な役目を果たしていますから、外すときは反時計回りに回転して外してくださいな。
スプール・サイドボディ取り外し
ハンドル周りが取れたら、次はサイドカバーを開けましょう。
スプールを抜くとビスが2本出てきまして、その他レベルワインド脇にレベルワインドガイドと兼ねているビス1本も取り外してやるとサイドカバーが開けられます。
こんな感じ。
ギア類・クラッチカムの取り外し
クラッチ周りをいじるのに邪魔なので、とりあえずピニオンギア及びドライブギアとドライブギアシャフトは外しておきます。
ここからいよいよクラッチ周りに着手です。
まずはクラッチカムを抑えている銀色の板を外しましょう。
この際、こうやって銀の板を指で抑えつつ、ドライバーでビスを緩めてください、パーツが飛ぶ恐れが無きにしも非ずだからです。
あとは2つのバネを飛ばさないように注意しながら取り外せば、クラッチカム周りを全バラできます。
クラッチレバーの取り外し・交換
はい、あと一息!!
いよいよクラッチレバーの取り外しです…まずはみんなが大嫌いなこのEリングを外しましょう。
Eリングセッターなるものがあると便利らしいんですが、相も変わらず自分は精密マイナスドライバーでやっています…(^_^;)
あとはビス状になっているクラッチレバーガイド(黒いマイナスネジのシャフト)を抜けばクラッチ周り全バラです。
赤メタにオフセットクラッチを取り付ける方法
ではここからようやく本題。笑
赤メタに01カルカッタコンクエスト用オフセットジュラルミンクラッチCL-CNQ50を取り付ける方法ですが、何が原因で無加工ポンつけができないかというと、クラッチレバーガイドがほんのわずかに太くて、干渉するんです。
クラッチレバーガイドのうち、銀色のパイプの方は使わないで、黒い方のシャフトのみを使用するんです。
が、これが微妙に干渉する。
ツリラクさんがクロナーク100に無加工で取り付けられたのは、このシャフトがクロナークは無塗装シルバーだから。92メタは黒い塗装が施されているので径が微妙に太くて干渉してしまう、ということだと思われます。
こんなの普通想定しませんよ…みなさんツリラクさんを責めないであげてね(^_^;)
となれば、このシャフト表面を軽く削ってやればいいだけの話です。
100均のダイヤモンドやすりでシャフトをゾリゾリ~ゾリゾリ~(クラッチの方は無加工よ、削るのはシャフトよ!)
もちろん手作業で全然イケちゃうレベルの加工なのですが、ちょっと思いついて自分はチートな手段使いました、すみません。笑
電動ドライバーがあれば、こんな感じでシャフトを軽く掴んで回して楽できましたわ。笑
はい、クラッチレバーガイドとクラッチガイドレバー穴の干渉ゼロー!
うーん、これ本当に塗装の厚みレベルでの干渉だったので、惜しすぎるよ…
まぁこのパーツ入れたいモノ好きな人なら、これくらいサクッとやってしまいそうですけどね、一応加工作業が入ってしまうのであくまで自己責任ですね…
で、ここまできたらとっとと組み上げていくと。
まずクラッチレバーガイドを取り付けて…
オフセットジュラルミンクラッチの付属パーツに灰色の樹脂パーツ、座金を入れて締めていきます。
この付属パーツの締め具合で、クラッチとボディのクリアランスが変わるので、お好みのクリアランスでどうぞ。(このあたりの詳細はヘッジホッグ商品HPにも記載されています)
よっしゃ、オフセットジュラルミンクラッチ取付完了!あとは一気に組み上げます!
うほークソかっけぇ。
クラッチを切った感じも全く問題なしです!!
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さいごに
92メタニウムXT、通称赤メタのオフセットジュラルミンクラッチ化についてまとめました。
クラッチレバーガイドがわずかに干渉してしまうので、シャフト表面を研磨する必要はありますが、そこだけクリアしちゃえば全くの無問題。
クラッチがローダウン化されて、使用感もよさそうです。
早速現場で実践投入してきます!!
あとはハンドル周りをどう仕上げるかを悩み中ですねぇ。