【シグナル】リザードクローラーLOW インプレ。オリジナルを超えるじゃじゃ馬感に焦る。

2020年新作クローラーベイトの中でも特に期待度の高かったシグナルのリザードクローラーLOWを入手。

しかし使ってみたら色々と驚かされる結果となりました…

インプレとチューニングまとめましたので、参考になればと思います。

リザードクローラーLOWを購入

というわけでシグナルの奥田さんが「オリジナルのリザクロとは異なる全速度対応型の新型リザードクローラー!」と銘打ったリザードクローラーLOWが発売されました。

釣りフェスティバル2020で「買う!」と決めていたルアーだけあって、即購入いたしました。

入手したのはルアマガのオリカラ「LMピンク」です。(内外出版さんのオンラインストアで限定販売されたやつ)

さて、入手したまでは良かったのですが…

オリジナルとの比較

まずはオリジナルのリザクロとの比較。

リザクロは発泡樹脂製ボディで、個体差が大きなルアーとよく言われていますが、一先ず自分が所有しているもので実測比較すると以下のとおりとなります。(参考にアベンタのスペックも並列させておきます)

リザードクローラー リザードクローラーLOW アベンタクローラー
全長 110mm 110mm 115mm
重量(実測値) 45g 50g 38g
発売 2016年8月 2020年4月 2014年7月

外見的にはオリジナルのリザクロとは大きく異なります。

扁平ボディが特徴的だったオリジナルに対し、LOWはどちらかと言えばアベンタクローラーのボディ形状に近いです。

シグナルのリザードクローラーVSイマカツのアベンタクローラー
▲リザードクローラーLOWとアベンタの比較その1
リザードクローラーLOWはアベンタクローラーに似ている?
▲リザードクローラーLOWとアベンタの比較その2

さらに浮き姿勢も大きく異なりまして…

オリジナルのリザードクローラーとLOWの浮き姿勢

こんな感じで、オリジナルはほぼ水平浮きなのに対し、LOWは垂直立ち。

水面から上に出ている部分はラインアイのみで、ボディのほぼ全部が水面下に沈んだ状態となっています。

さらにこちらの動画をどうぞ。

 

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おいおいこれどうなんだ…?っていうくらいの超スローフローティング(^_^;)

下手したら水温によってはほぼサスペンドなんんじゃ?っていうレベルで浮力が低いのです…

とはいえ、お風呂だけじゃ流石にクロールアクションの評価はできない…ということで、現場でのスイムテストに続きます。

 

リザードクローラーLOW(チューニングなし)インプレ

というわけでリザクロLOWのノンチューニング状態でのインプレです。

アルミウイングの固定はがっちり締め込まれていて、遊びがない状態。箱から出してほぼそのままでの使用です。

で、キャストからのリトリーブ…

はい、記事タイトルでおおよそ察しがついていたかと思いますが、やばいです。汗

全く泳ぎません(キッパリ)。

着水で大きく沈み込んで、しばらくしないと浮き上がってこないし、普通にリトリーブしたらボディごとローリングしまくり、多少羽根を調節しても、超ローピッチにボヨ〜ンとクロールして、ちょっと速度を変えるだけでアクション破綻

もう動画撮るとかそういうレベルでは全くないのでアクション動画なしですが…すみません、ちょっと怒ってますよ、私。爆

リザードクローラーLOWをチューニング

5,000円近くするルアーがこれって、非常に残念極まりないのですが、ディスってブログネタにして売却しておしまいもどうかと思うので、自分なりのチューニングを施してどうにか使えるようにならないかを検証しました。

ただ言うまでもなく、一番の問題は低浮力すぎるボディ本体なので、どうにかなるのか非常に不安でしたが…

リザードクローラーLOWに装着されているアルミウイング

リザクロLOW(とリザクロ静)に装着されているアルミウイングですが、特別重いというものでもないんですよ。(むしろオリジナルの羽根の方が若干重い)

しかもこのアルミウイングを変えるとなると、LOWのアイデンティティは消滅するようなもんですから、これはどうにかそのままにして使いたいところなんですよね…

というわけで自分が施したチューニングは以下の4つです。

  1. ヒートン・スプリットリング・フックを純正品よりも軽いものに交換
  2. _∩_←この形のアルミパーツを手持ちのものに交換(ボディに空いている穴がズレすきなので穴がなるべく近いものに交換)
  3. ビスをステンレス細ビスに交換
  4. アルミウイングの付け根を曲げて、若干前に閉じる形へ変形
リザードクローラーLOWのチューニング方法
▲これが箱から出した状態。アルミウイングを固定するビスなどは全て締め込んであって遊びがない。
リザードクローラーLOWのチューニング方法解説
▲アルミパーツと本体ボディのビス穴が合っていないので、手持ちのアルミパーツから穴位置が一番近いものを選定。さらにビス穴を少し拡張するなどしてビスが綺麗に穴の中心にくるよう調節しました。
リザードクローラーLOWチューニング
▲アルミ羽根自体も根本を若干曲げて閉じる方向に角度を付けました。
リザードクローラーLOWのフック・ヒートン交換
▲ヒートン、スプリットリング、フックを軽いものに交換。わずかなウエイト差ですが、低浮力ゆえに少しの差が効いてくるはずです。

自分の経験則から思いつくチューニングはこれくらいでした…

これで再度スイムテストに挑みましょう。

リザードクローラーLOW(チューニング済み)インプレ

というわけで、リザクロLOWのチューニング状態でのインプレです。

百聞は一見に如かずということで、スイム動画をどうぞ。

 

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右側の(>)ボタンを押すと動画が変わります。

①早巻き、②レギュラー〜スローリトリーブ、③デッドよりちょい早くらいのスロー、④バズベイト的にガンガン巻いたとき、といった感じです。羽根のチューニングがまだ甘いですが、そこそこ納得できるアクションが出るようにはなりました。

また、浮き姿勢はここまで改善しました。

リザードクローラーLOWの浮き姿勢

ただ気になるのは早巻きすると結構尻上がりになるんですよね(^_^;)

動画を注視してもらえばわかると思います。

というわけで念のためリアフックはヒートンを腹側に曲げてフックポイントを落としてみました。

リザードクローラーLOWのフッキング改善チューニング

現時点での総評としては、アベンタを早巻きチューニングすれば、同じようなアクションが出る気もするので、リザクロLOWだからイイ!凄いぞ!という部分はそこまで見い出せていません。

ただアベンタよりは明らかにめちゃくちゃ飛ぶし、喫水の深さがスロー~デッドスロー時に結構いい感じというのは他のビッグクローラーベイトと比較して優位かも…?

というわけで、しばらくは現場で色々試してみようと思っています。

まとめ

シグナルのビッグクローラーベイト、リザードクローラーLOW のインプレでした。

自分が購入した個体を評価すると、正直デカハネ初心者向けのルアーではありません。

神アクションに化ける可能性はあるかもしれませんが、はっきり言って玄人向けのルアーですね…

発砲樹脂素材ゆえに個体差がかなりあるようなので一概には言えないんでしょうが、箱から出してそのまま投げてもある程度泳いでくれないと、人によってはかなり困惑しますよ…5,000円近いルアーですからね。

自分はメーカーさんやメディアとの繋がりなんてないので、ユーザー視点で感じたことを率直に書かせてもらいました。(気を悪くされたらすみません)

使い込んで印象が変わった場合には、記事の内容は修正させていただきますm(__)m

追記:カラー違いの個体差について

SNSでリザクロLOWの情報を調べてみたら、やはりかなり個体差はあるようですね…

カラーによってはウエイトが実測40g程度のものが出回っているようですし、カラー違いで複数購入された方が浮き姿勢を比較した画像を見ても、相当な差がありました…(その方のLMピンクもやはりかなり喫水が深く垂直姿勢でした)

気になる方は、色々と情報収集してからの購入が良いかもしれませんねm(__)m

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