【オルカ】ジェイドフェザー54インプレ。名古屋発の唯一無二なショートグラスパックロッド

当ブログでこれまで取り上げてきたタックルの中でも、過去最もマニアックな一本になるかも?

名古屋市にあるショップ「ORCA」がプロデュースするパックロッド「ジェイドフェザー54(JEDEFEATHER54)」についてインプレをまとめます。

ORCA(オルカ)について

インプレに入る前に、まずはこのロッドをプロデュースしているORCA(オルカ)について簡単にご紹介したいと思います。

オルカさんは冒頭で書いたとおり、名古屋市にあるパックロッドやアパレルなどを取り扱うショップさんです。

実際に行ったことがないのであくまでイメージの話ですが、パックロッド「ジェットセッターシリーズ」でお馴染みの「冒険用品の店」をもう少し小規模にしたような感じでしょうか…

パックロッドメーカー「オルカ」とは?

名古屋市にあるオルカのウェブストア

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スタッフの方々が海外遠征釣行などで得た経験を、ショップや製品コンセプトに落とし込んでいるようなあたりも、非常に近いものを感じますね。

取扱いする商品の数はそこまで多くありませんが、色々と魅力的なグッズを取り扱われているので、ツララやジェットセッター、フィンチあたりが好きな方は一度覗いてみてはいかがでしょうか?

※以前は実店舗があったようですが、現在はオンラインショップのみの運用となっております。

ジェイドフェザー54 の特徴とスペックは?

前置きはこれくらいにして、ここからは今回取り上げるジェイドフェザー54をご紹介していきます。

まずは実物がコチラ。

オルカのジェイドフェザー54

ブランクスはチュープラーグラスで、仕舞寸法48cmの4ピースパックロッドです。

継ぎ目に関してはよくある印籠継ぎ。

オルカのジェイドフェザーは印籠継ぎのパックロッド
▲継ぎ部分に角度合わせのためのマーキングがあるのは地味に嬉しいところ。

バッド部分にはグリップ力の高いエイ革を巻いていて、粋なディティールとなっています。

オルカのジェイドフェザー54はエイ皮貼りされている
▲手造り感のある「和」な雰囲気はかなり新鮮です。

採用しているガイドは、ティップセクションがチタンフルームトルザイドということなのですが、それよりも下は通常のステンレスフレームSICかな…?

ティップ側をトルザイトにすることで軽量化と太糸使用時における糸ヌケの良さの両立を狙っているようです。

ここまで紹介したスペックなどをまとめると、こんな感じ。

ブランクス グラスチューブラー(4ピースカット)
全長 / 仕舞寸法 5.6ft / 48cm
ガイド チタントルザイド+ステンレスSIC
価格(税込) ¥50,000

グラスチューブラーのマルチピースロッドというだけでも珍しいスペックかと思いますが、細かい部分も含めて非常に個性的な竿に仕上げられています。

 

ジェイドフェザー54の使用感

見た目やスペックの話はこれくらいにしておいて、実使用面に関する話に入ります。

オルカのジェイドフェザー54で実釣

そもそもジェイドフェザーを購入しようと思った理由は「カヤックでも扱えるような短くて強いグラスロッドを使って、中型~大型のプラグを巻いてみたいから」というものでした。

これに関してはパックロッドにこだわっていたわけでなく、ワンピースロッドも視野に入れて探してきたのですが、市場をみると短いグラスロッド=ショートグリップのトッパーさん向けフルグラスロッドといったものがほとんどでして、中々自分が求めるものは見つかりませんでした…

しかし釣友さんからジェイドフェザーの存在を教えてもらい、自分の求めていたものに近い可能性を感じる!…と思いつつも、全く触ったことのないブランドのロッドを、ハイエンドクラス価格で購入する勇気は中々生まれず数カ月…

ふと中古市場でツララロッドを検索していた際に、たまたま美品のジェイドフェザーが定価よりも若干安く出品されていたため、「今行くしかなし!!」ということで思い切りました(^_^;)

ということで、一言でいえばお金にそんな余裕がある人間ではないので中古品を購入したわけですが、自分のように「気にはなるけど実物触れる機会がないから手を出す勇気が…」という方に向けて、しっかり使用感を書いていきたいと思います。

 

まず、キャストフィールやルアーを巻いたときの感覚は「グラス感がちゃんとあるグラスコンポジット」に近い印象です。

ジェイドフェザー54に合うルアー

怪魚ロッドメーカーによくある「ロッド自体は良く曲がるけどパッド部分が強靭」というフィーリングを感じられます。

バスロッドのスペックからイメージすると、グラスコンポジットのMHクラスという感じでしょうか…

50グラムのルアーをぶら下げた状態はこんな感じ。

ジェイドフェザー54のキャストウエイト

3/8オンスクラスの巻きものだと少し物足りなさを感じますが、使うに支障はない、でも一番気持ちよく使えるのは 1/2~1オンスクラスの印象です。

▲#2/0クラスのラウンドクランクは使っていて気持ちいい、でもそれ以下のサイズになるとややオーバーパワー感あり。

2オンスクラスも投げ方によってはキャスト可能かもしれませんが、パックロッドということを考慮するとあまり投げたくはないですね。汗

1.5オンスまでならゆったり投げるようなモーションでキャストすれば、問題なくキャスト可能でした。(グラスチューブラー+印籠継ぎの強度がどこまで大丈夫なのかは、正直まだ探り探りで使用している状況です)

そして最後に自分にとって重要なポイント…

愛用しているツララショートロッドと併用しても違和感がないか?という部分なのですが、これはハッキリキッパリ違和感なくて、とても良い感触です!!

ツララロッドとも相性の良いジェイドフェザー54

モレーナ53と用途が被るところは正直ありますが、モレーナよりももう少しだけノリの良い低弾性な竿を求める方には、かなり良い位置にある竿じゃないかなぁと…

総評としては、怪魚系(ジャンル横断系)ロッド特有のパワーを持っている4Pショートグラスロッドというスペックはかなり唯一無二感が強く、使っていて楽しい竿…特に「巻く釣り」をメインにしている方にとっては、活躍するシーンが多くありそうな使用感だなと。

自分は今後、クローラーベイトやクランクベイトの釣りなどで積極的に使っていきたいと思っています\(^o^)/

気になるオルカ製ロッドたち

余談ですが、オルカさんプロデュースの竿にはもっと個性的なやつがいます…ANTMARCH8(アントマーチ8)というロッドです。

仕舞寸法20cm(500mLペットボトルとほぼ同寸)、8ピース仕様の4.5ftグラスチューブラーロッドです。

ここまでやりますか…という感じのスペックですよね。笑

しかもこのロッド、基本はベイトモデルとなっていますが、スピニングモデルとして使えるようになるパーツが存在します。(別売りオプション)

自分が愛用しているトランスセンデンスのパックロッドでも、バッド部分のパーツを追加することでレングスが変化する「トランスシステム」を搭載していますが、こういったことができるのは本当にパックロッドならではの良さというか、面白さだなぁと感じます。

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まとめ

オルカのジェイドフェザー54をご紹介しました。

正直中々特殊な竿だし、価格としてはハイエンドクライに近い…にも関わらず、オンラインショップのみでの販売となると購入に中々踏み切れない人は多いと思います。

個人的な感覚だと、やっぱりツララのボンバダショートロッドシリーズを愛用している人だったら良さを感じられる竿に仕上がっているので、そこにはハッキリおすすめできるかなと。

あとはマニアックなパックロッドを偏愛している方には、ぜひ手にとってもらいたいところです。笑

購入検討されている方で、実使用面で気になることがあればSNS等でお問い合わせいただければ、わかる範囲で答えますのでー!!

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