釣りフェスティバル2020にて各社の2020年新モデルのタックルに触れてきました!
早速ですが、まずは当ブログの読者さん的には最も注目度が高いであろうシマノ社の新作ベイトリールについてレポートしていきます。
2020年シマノ新作ベイトリールは4機種
2020年、シマノ社の新作ベイトリールは現時点で以下4機種の発表がありました。(今回はオフショアリールなどは除いています。オフショアリールを含めると11種類です。)
- 20メタニウム
- 20SLX DC
- 20カルカッタコンクエストDC100/101
- 20エクスセンスDCSS
1月14日0時にシマノプロスタッフである黒田健史プロの「Youtube:KURO Channel」と「ブログ:黒田健史のいろはにほへと」や秦拓馬プロの「Youtube:秦拓馬☆俺達。チャンネル」で一部の新製品(20メタニウムや20SLXDC、20ツインパワーや新ゾディアスなど)について情報解禁となったことを皮切りに、同日中にはシマノ公式HPにも新製品情報が一気に公開となり、例年通りサーバーがダウン寸前となったり、SNSでは大騒ぎとなったりでお祭り状態。笑
先出し戦略のダイワに対して、情報管理を徹底して一気に公式やプロスタッフから情報出しをしてきたあたりはシマノらしいというか何というか…という感じですね。
昨年の19ストラディックやSLXMGL71(左ハンドル)のような後出しも今後あるかもしれませんが、ベイトリールについては4機種ということで出揃ったわけです。
新作ベイトリール4機種をレポートする
ということで前置きはこの辺にしておいて、早速それぞれの機種についてレポートしていきます。
20メタニウム
まずはバサー的には最注目株であろう「20メタニウム」。
発売日 | 2020年3月(右ハンドル) 2020年5月(左ハンドル) |
ギア比 | 6.2、7.1、8.1 |
リール重量 | 175g |
スプールサイズ | φ34mmー幅19mm |
ラインキャパシティ | 12lb-100m |
価格(定価) | 44,100円 |
20メタニウムに関してはフライングして妄想記事【シマノ】20メタニウムが「買い」な理由と懸念している2つのことを先日書いていて、そこと重複してしまいますが、改めておさらいをすると特徴は以下4点。
- ドライブギア素材がブラス製に(旧メタはジュラルミン)
- マグネシウム合金によるコアソリッドボディ(旧メタはHAGANEボディ)
- φ34mmのナロースプール(旧メタから3mmのナロー化)
- ギア変更に伴う重量増を各部の設計や素材を見直すことで相殺(旧メタと重量は同じ)
とまぁここまではネット情報の寄せ集めなので、ここからが現物を見て触って回しての話をしていきます。
外観・構造
まずは外観と構造を細かいところまでどうぞ。
ボディは見ての通りバンタムMGLを少しだけナロー化しているような形状ですが、バンタムの感覚で持ってみると本当にその軽さに驚きます。
スタードラグは軽量化のために樹脂化されていますが、一切安っぽさを感じない作りだし、むしろかっけぇ…
ハンドルノブは軽量化のために16メタニウムなど多くの機種に採用されているものよりも若干肉薄となっていますが、握り感としての物足りなさみたいなものはありません。(そこがシマノ技術者さんのこだわりポイントという話も聞いてきました)
クラッチレバーは19アンタレスとも18バンタムとも微妙に違うような形状でしたが、ラインをマックスに巻けばそんなに違和感なく使えそうな印象を受けました。
質感・使用感
次に最も皆さんが気になっているであろう使用感・質感の部分です。
この投稿をInstagramで見る
もちろん実際にキャストして使って…ということはできないのでハンドルの巻き感だけしか言及することはできませんが、正直言って、「嘘、こんな雑味ない巻き心地か…」と驚かされました…
自分が懸念していたギアノイズとか、華奢な感じ、安っぽい感じというのは本当に感じません。
ここ何代かの旧メタニウムについてはどうも自分は苦手だったんですが、フルマグネシウムモノコックボディにMM真鍮ギア+MGLスプールⅢ、いいじゃないか…と感じさせれらます!
※ちなみにドライブギアのモジュール値はやはり「バンタムMGLと同等」とのことでしたので、そこが19アンタレスとの大きな違いになるわけですが、展示品は自分所有のバンタムMGLとは比べ物にならないくらい良いフィーリングでした…この辺の内部構造の違いは、購入後に中を開けてしっかり見ていきたいと思います。
カスタマイズ性
最後にカスタマイズ性についてですが、夢屋シャロースプールの展示もありましたのでチェックしてきました。
いや、これはやっぱりほしくなるに違いない…という印象。(そして20メタニウム2台持ちになるという未来しか見えない)
発売は5月なので、右ハンドルユーザーとしては少し先になりますが、とても楽しみなアイテムです!
まとめ
もう一言でいいますが、勢いですでに予約入れてしまっている方々、大丈夫、予約取り消す必要は全くありません。
これは「買い」です。発売まで首を長くして待つべし!
[itemlink post_id=”8877″] [itemlink post_id=”8878″]20SLX DC
続いてこちらもバサーの注目度が高いリール、「SLX DC」です。
USシマノで2019年に先行でSLXDCがリリースされていたため、多くの人が国内でのリリースを予想していましたが、やっぱりきましたね!
発売日 | 2020年2月(右ハンドル) 2020年4月(左ハンドル) |
ギア比 | 6.3、7.2、8.2 |
リール重量 | 210g |
スプールサイズ | φ34mmー幅22mm |
ラインキャパシティ | 12lb-100m |
価格(定価) | 27,500円 |
驚きなのはやはり価格ですね…スコーピオンDCが定価37,500円ですから、そこから1万落ちて、最安DC機となるわけです。
スペック面で個人的に気になっていたのはリール重量とスプール径でしたが、SLXMGLが190gのφ32mmスプールだったのに対して20gの重量増とバーサタイル向きな34mmスプールに変更されました。
DCユニットはIDC-4です・・・と聞くと、おいおい随分古臭いDCユニット持ってきたなって思う方もいるかもしれませんが、今回搭載していうのはあくまで「NEW IDC-4」。
シンプルな4段階調整ですが、ブレーキ制御システムを新たに独自開発して、生まれ変わったIDC-4となっているとのことです。
外観・構造
では早速外観と構造の詳細からどうぞ。
ボディ形状としては19SLXMGLと全く一緒なのかと思いきや、若干幅広になっているようなボディ形状です。
スプールについては、サイズがφ34mm-幅22mmに対してラインキャパを調節する目的などからスプールエッジに厚みを持たせて、実質のナロー化をさせている形となっています。
その他の部分については、外見的にはSLXMGLと大差ないと思っていただければ良いかと思います。
質感・使用感
次に質感・使用感についてですが、雑な表現をすれば「ちょっと幅広になって重たくなったSLXMGLで、巻き感はやはりSLXMGLと近い感じ」といったところでしょうか。
この投稿をInstagramで見る
もちろんスプール径がSLXMGLとは異なるので、実際にルアーを巻いたときの抵抗感は別物になるかと思いますが、やはり非X-shipであることが巻き感の粗さのようなものに繋がっている感じを受けます。
キャスト性能
シマノ開発者さんと今回のIDC-4についてがっつり話を聞いてきましたが、一番書いておきたいのは「本当に以前のIDC-4とは全くの別物で、4つそれぞれブレーキモードで対応できる幅が相当広くなっている」とのことでした。
なのでキャスト性能については安かろう悪かろうなんてことは一切なく、むしろ昔のDC機よりもトラブルレス性能は上がっているようなので、その辺の心配は全く必要ないのかな…という感じでした。
まとめ
SLXDCですが、DC機入門リールとしてはやはり「あり」な気はします。
SLXMGLユーザーとしてはSLXMGLはベイトフィネス寄りのロッドにのせて、SLXDCはML~MHクラスのバーサタイルロッドにのせて併用するようなイメージでしょうか。
[itemlink post_id=”8875″] [itemlink post_id=”8876″]20カルカッタコンクエストDC100/101
お次は予想通りに追加ラインナップとなった20カルカッタコンクエストDC100/101(HG)です。
発売日 | 2020年3月(右ハンドル) 2020年5月(左ハンドル) |
ギア比 | 5.6、6.8 |
リール重量 | 240g |
スプールサイズ | φ33mmー幅21mm |
ラインキャパシティ | 12lb-100m |
価格(定価) | 67,000円 |
14カルカッタコンクエスト200/201のスプール径が40mmに対して19カルカッタコンクエストDC200/201が36mmと小口径化してきたので、100番に関しても36mmから34mmくらいに落としてくるだろうと予測はしていましたが、旧カルカッタコンクエストDC100/101と同一の33mm径でしたね…やはりここは旧カルカッタコンクエストDC溺愛者である田辺プロのこだわりだったんですね。
外観・構造
カルカッタコンクエストDCの外観と構造に関しては、基本的に200番と同様ですから、簡単に画像を載せていきます。
遠心モデルやFTBモデルとの棲み分け
質感や使用感については、すでにお店でも並んでいる19カルカッタコンクエストDC200/201と同一なので省略しまして、遠心ブレーキモデル(14カルカッタコンクエスト100/101)やマグネットブレーキ【FTB】モデル(17カルカッタコンクエストBFS)との棲み分けについて考えてみます。
発売以降、現在も私がメイン機として溺愛している14カルカッタコンクエスト100/101のタックルインプレッションです。 今更?と思われるかもしれませんが、発売以降、メイン機として今まで酷使し続けたユーザーだから書ける内容もあるかなと・[…]
自分はこれまで14カルコン100も17カルコンBFSも散々使ってきた人間ですが、そこにさらに同一ボディ形状のφ33mmスプールのDC機を入れる必要はあるのか・・・?と正直迷っているところです。
しかし一個ヤラれたのは、ふと歩いていたら田辺プロと伊藤巧プロとのトークショー、話題がまさに「カルカッタコンクエストDC100の必要性」についてで。笑
田辺プロが語られていたことを全ては書けませんが、とにかく「関東のリザーバーとかでシビアなスポットにライトプラグを正確に入れていかないと釣れないし、それができるのはコンクエストDCだけなんだよ」とのこと…
もちろん一般アングラーと田辺プロとでは求められるものが大きく違いますが、そんな話を聞いてしまうと…です。汗
まとめ
20カルカッタコンクエストDC100/101、正直まだ購入するかは悩んでいるところですが、性能の高さとコンクエスト独自の質感には、やはりヤラれます…ほしいね…(^_^;)
[itemlink post_id=”8881″] [itemlink post_id=”8882″]20エクスセンスDCSS
最後はソルト対応の20エクスセンスDCSSです。
発売日 | 2020年3月(右ハンドル) 2020年5月(左ハンドル) |
ギア比 | 7.4、8.5 |
リール重量 | 220g |
スプールサイズ | φ34mmー幅25mm |
ラインキャパシティ | 12lb-130m |
価格(定価) | 39,500円 |
スコーピオンMGLボディベースのDC機…つまりはUSシマノで2018年にリリースされている18クラドDCの国内アレンジ版といったところですね。
ただしDCプログラムはソルト対応ということでPEラインを巻いた状態でのキャスト時を想定して組まれており、ただ単にコスメとかが違うよというのではないのでご注意を…
外観・構造
外観と構造については基本的にスコーピオンMGLベースとなっているので、簡単に確認していきます。
エクスセンスDCSSの使いどころ
このエクスセンスDCSS、今自分がやる釣りには正直出番がないので縁遠いリールにはなるのですが、シマノ開発者さんのお話を伺っていると、琵琶湖おかっぱりなどでオープンウォーターへ思いっきり遠投するのならかなり使えるのでは?と感じました。
ハンドルノブも純正でかなりストロングな雰囲気に作られているし、ギア比も高め、マイクロモジュールギアで巻き感としても十分良いフィーリングです。
まとめ
20エクスセンスDCSS、ソルトはもちろんのことおかっぱり遠投スタイルにはいいな…ハンドルをスタジオコンポジットにしたら合うしカッコイイな…なんてことが頭をよぎりました。笑
[itemlink post_id=”8883″]シマノ2020年新作ベイトリールまとめ
というわけで釣りフェスティバル初日でしたが、気になっている方が多いであろうシマノ新作ベイトリールについてまとめました。
この4つのリールだけでも、もっと詳細に書きたいことはかなりあるのですが、それはまた追々公開していけたらなと思います。
釣りフェスティバル2020ネタ第一弾、最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんお待ちかねのシマノ2020年新製品情報が解禁されました。 ベイトリールファンからすると最注目株は間違いなく20メタニウムですよね。 ということで、シマノHPと、詳細情報を先出ししてくれているシマノプロスタッフである黒田健史[…]