様々な亜種が存在するイマカツのビッグクローラーベイト「アベンタクローラー」の最新モデルであり究極形態と言われているアベンタクローラーRSRのインプレをまとめます。
といっても、冒頭でこんなこと書くのもなんですが、軽い感じで読み流してくれればと思います。
ビッグクローラーベイトのインプレに関しては、「蛇の道は蛇」でお馴染みのデカハネ伝道師つかじーさんが近日中に特濃な記事を書いてくれるでしょうから、主にそちらを参考にしてください。笑
この記事では、主に自分が使い込んでいるアベンタクローラー(2017以降)との比較や使い分けという視点でまとめていきます。
アベンタクローラーの最終形態「RSR」
というわけで2021年もっとも期待値の高かったデカハネモノ、「アベンタクローラーRSR」のインプレです。
デカハネモノマニアの方はこれまでの流れを全て把握されているかと思いますが、当初は「2020年発売予定」というアナウンスで2019年末にはプロトタイプが公開されていたこのルアーですが、2020年中には発売が叶わず、2021年2月にようやく初回出荷となりました。
アベンタクローラーRSRの「こんなに凄いぞ」という話は、イマカツ大先生のブログをチェックしてみてください☜
まぁ煽りに煽りまくっているのはいつもの調子ですが、正直「オリジナルのアベンタクローラー」は、総合力という視点で見たら市販のビッグクローラーベイトの頂点だと私は思っています。
その「アベンタクローラーシリーズ」の究極形態なんてことを言われたら、入手せざるを得ないでしょう…笑
最大の特徴は後方ウイングアベンタクローラーRSR最大の特徴は、見た目ですぐに分かるとおり、アベンタクローラーRSを彷彿させる後方ウイングです。
ただ、ボディはオリジナルのアベンタとほぼ同一形状ですから(彫ってあるデザインなどはちょっと異なっている)、RSRは「デカハネモノ」と呼ぶに相応しいサイズ感となっています。
後方ウイングにすることで、キャスタビリティの向上とデッドスロー性能が高くなるのは、まぁ多くの人が予想できるかと思います。
問題はアベンタRSのようにスーパーデッドスローに特化しただけではなく、どれくらい汎用性があるかというか、総合力として高いか…というところかなと思います。
アベンタクローラーRSRは2タイプある
というわけで実釣…の話に入る前に、すみません、あと1つだけ。汗
今回リリースされたアベンタクローラーRSRは、カラーによって樹脂素材が透明ABS樹脂とカルピスボーン樹脂の2種類に分かれています。
デカハネモノ界隈では有名な話ですし、イマカツブログでも説明がされているので細かな話は割愛しますが、透明ABSは一般的なインジェクションルアーに使用されている樹脂素材、カルピスボーン樹脂は初代アベンタやアベンタクローラー2017スーパーボーンシリーズで採用されている、乳白色の軽量樹脂素材です。
樹脂のタイプでカラーを分別すると、以下のとおりとなります。
カルピスボーン樹脂 | トノサマガエル・ブラックバット・マットブラックバード |
透明ABS樹脂 | クリアゴーストミラー・ゴーストミラーハス・ゴーストミラーワカサギ・グローバックアマガエル |
で、私が購入したのは透明 ABS樹脂のアマガエルカラー。
重量は40g台でした。
ちなみにカルピスボーン樹脂版を購入された方のツイートを見ると、38g台とのことなので、その差はおおよそ2gといったところです。
アベンタクローラーRSR投げてみた
前置きが長くなりましたが、ようやく実釣インプレッションです。汗
まずは動画からどうぞ。
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※(▷)をタップすると動画が切り替わります。ちょい早スローリトリーブ→ちょい遅スローリトリーブ→デッドスローピクピク、という感じです。
結論を先に言うと、確かにイマカツ先生が「究極」と豪語するだけあって、非常に完成度が高く、扱いやすいルアーだと思います。
キャスタビリティ
まずキャスタビリティに関しては、後方ウイング効果でキャスト中の姿勢も安定していて、デカハネモノの中ではかなり投げやすいし、確かに飛距離も出ます。
オリジナルのアベンタが特別「投げにくい」と感じたことはありませんが、風があるときなどは結構違いを体感できるのではないかな…と思います。加えて、キャスト中の姿勢が安定していることで、着水時もキレイにリアから入っていくためか、着水音は抑えやすい印象です。
自分は主にボート(カヤック)からのアプローチなので、飛距離の面は特に重要視しませんが、狙ったピンへの撃ち込みやすさ・着水音の抑えやすさにメリットを感じます。
デッドスローでのアクション
一番の売りである(?)デッドスロー性能の凄さは、謳い文句のとおり十分すぎるレスポンスでした。
上に掲載した動画はカヤックを動かしながらルアーと並走して撮影しているため、実際にキャストしてリトリーブするのを十分再現できていないかもしれませんが、ラインに僅かなテンションをかけるだけで水中に沈んでいる羽根が水面に出て、ピクピクと波紋を作ります。
自分の釣りでは、本当に超々デッドなスローリトリーブをすることはまずないので、「どこまで遅い速度でアクションするのか」ということは特に重要視してないのですが、アベンタRSを除く他のデカハネモノだとここまでのレスポンスはまずないでしょうから、特筆すべき点だとは感じました。
デッドスロー以上でのアクション
個人的に気になっていたのはデッドスロー以上の速度でどうアクションしてくれるか?という点ですが、アクションは破綻することなくしっかり動いてくれますし、対応する速度幅は期待のとおりでした。
ただ、一言でいえば「結構フィネスな感じ」という印象を受けました。
というのも、後方重心+水を受け流す流線形ボディで、よく頭を振りながら動いてくれますが、ルアー全体での水押しというか、アピール力はオリジナルアベンタの方が強いと感じます。
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↑アベンタRSRとオリジナルアベンタを比較した動画を撮ってみました。速度はちょっとズレていますが、泳ぎの質が結構違うのは伝わるかなと思います。
ウイング自体はRSRの方が4ミリほど長いのですが、濁りがあるフィールドや少し風があるような状況なら、ある程度の速度でオリジナルアベンタを巻きたいかな…?と感じます。
ただ、イマカツブログのどこかの記事でも書かれていたとおり、スローリトリーブとデッドスローの間くらいの速度(いわゆる「弛ませ巻き」くらいの速度?)におけるアクションの「生き物感」はかなりヤバめでした。頭を左右に少しだけ振りながら、自発的に動いている感が凄い…
自分が購入したカラーも相まって、「なんか生きてる亀がこっちに向かってゆっくり泳いでる感はんぱねぇ…」と思いました。笑
カレントのあるフィールドがメインの自分としては、長い目でみるとオリジナルアベンタの方がもしかすると出番多めかもしれませんが、アベンタRSRを投入して釣るシチュエーションのイメージは何となく出来上がっています。
もちろん今後、実際にフィールドで魚から反応をみて変わっていくこともあるかもしれませんが…とにかく今年は積極的に投入していきますよ👍
アベンタクローラーRSRのチューニング
一応細かい話も…ということで、チューニングに関する話も。
アベンタクローラーRSRのウイングは、オリジナルアベンタと同じ機構のものが装着されています。
この機構は本当に優秀で、チューニングの必要性は本当に低いです。自分は箱から出して、そのままでほぼ完璧に直進しました。
もしも僅かにズレているようであっても、羽根を受けている部分のヒートン角度を少し整えてやるだけで十分だと思います。
一方…
フックセッティングに関しては、正直「フロントフックがラインを拾いすぎる」という印象です。
自分の場合、カヤックから着座の状態でキャストするため、キャスト弾道が乱れることが多いという要因もありますが、それでも自分が所有している他のハネモノ10数個と比較して、かなりライン絡みが多発する方だと思いました。
標準装備しているフックはかなりシャンクが長いものになっているので、今後はこれをRCカマキリ#1かピアストレブル#1に変更して使ってみます。



フッキングを考えればロングシャンクタイプの方がメリット大きいのかもしれませんが、自分の場合だと重視しべきはライン絡みの低減だと考えます。
恐らくこれでだいぶ軽減されるとは思いますが、少し投げ込んで気が付いたことがあったら追記しておきます。
結論:1個持ってて損なし!
とりあえず投げてみて感じたこと・気が付いたことを色々書きましたが、まぁ結論としては「1個持ってて全く損なし」、という感じで完成度は非常に高いです。
大手メーカーさんでも、箱から出してそのまま使いのではほとんどまともに動かない…なんてものもある中で、イマカツのアベンタシリーズはやっぱり素晴らしいです。(供給量・価格・実釣性能など各面において)
オリジナルアベンタは本当に多くの方が信頼しているルアーでしょうが、アベンタRSRも間違いないルアーです。
今年活躍してくれることに大いに期待です(^^)
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※次回(2回目)の出荷は2021年5月頃ということなので、特別「早くから投げ込みたい」というわけでなければ、転売や抱き合わせ販売に手を出さず、次回のメーカー出荷を待ちましょう♪