ビッグクローラーベイトのデッドスロー性能を食わせサイズに落とし込んだ新タイプのクローラーベイト、ティムコ シケイダージャンボデッドスローのインプレと、自分なりのチューニング方法について解説します。
シケイダージャンボデッドスローのスペック・特徴
シケイダージャンボデッドスロー(以下、シケイダージャンボDS)のスペックは以下の通りです。
- 全長:60mm
- 重量:13g
- カラー:全8色
- タイプ:デッドスロー特化型の小型クローラーベイト(ラトルイン)
- 価格:税別1,580円
ティムコの説明では「このクラスのクローラーベイトでは最遅」と豪語していますが、これはその通りだなと体感できます。
これは自分がチューニングしたシケイダージャンボDSのアクション動画ですが、チューンが決まればデッドスロー(超低速)~スローまでしっかり対応してくれます。
シケイダージャンボデッドスローのインプレ(チューンなし)
シケイダージャンボDSを入手して早速使ってみたときの話ですが、正直言ってちょっと驚くほどアレでした…
これSNSのフォロワーさんや他のブロガーさんも一部おっしゃっていて、自分ではなかったので正直に書きますね。
あまりの泳がなさに驚愕しました…
もう少し具体的に言うと、アクションする速度幅があまりに狭くて…羽根のチューニングを一切しない状態での話なんですが、本当に酷かった。汗
すみません、でもこれティムコさんを攻めているわけではなくて…
というのも、このルアーのセッティングって、非常に難しいと思うからです。
ボディサイズ60mmで喫水深め、羽根の遊び(ガタつき)なし、超低速仕様+大玉のタングステンラトルインという組み合わせって、どう考えてもセッティングを出すのが難しい…

左右前後に振れる1つだけボディに入っている大玉タングステンラトルは、ボディの動きと共振すればクロールアクションを補助してくれますが、この振幅がずれれば、即座にアクションは破綻します。

というわけで、基本的には羽根のチューニングはほぼ必須だと考えた方が良いルアーです。
チューニング詳細については後述しますが、セッティングが決まらないともはやルアーとして評価のしようがありません。汗
評価できるものを挙げるとすると、大玉ラトルの効果により、キャスタビリティは非常に良いということ…
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ベイトフィネスタックルでかなりかっ飛ばせます。
虫的なルアーの中では、ベイトタックルでしっかりキャストできるものはあまり存在しないと思うので、スピニングタックルをあまり使用しない自分としては嬉しいポイントです。
チューン後のシケイダージャンボデッドスロー
では、本題のチューニング後のシケイダージャンボDSの評価です。
要点をまとめると以下の通りです。
- リトリーブスピードの幅はデッド~スローまで対応可
- 着水時の裏返りはほぼなし。
- 飛距離はおかっぱり視点でも十分出せる
- スロースピードでのラトル音が効きそう(妄想)
まだ釣果出せてないんであくまで釣り人目線のみの評価になりますが、デッドスロースピードながらもラトルの効果により、ある程度の強さ+食わせサイズということで、正直かなり期待できると思っています。
プレッシャーが高く、プアなフィールドほどハマりそうだなと…そういうタイプの場所で釣りするときは、積極的に投入してみる予定です。
シケイダージャンボデッドスローのチューニング方法
ちょっとここまで引っ張ってきましたが、自分が施したチューニング内容は以下の通りです。
- アルミ羽根を開く方向に手曲げする
- リアフックを無くす
- リアにティンセルを装着する(これは気分)
- フロントフックのサイズを上げる
まずアルミ羽根について。
シケイダージャンボDSのアルミ羽根は非常に薄く、手だけで簡単に変形させることができます。
そこで手曲げでアルミ羽根のチューニングを行うわけですが、ティムコ公式的には「泳ぎを安定させたい場合はアルミ羽根を前に倒す方向に曲げてください」というアナウンスだったかと思います。

しかし自分がやっているのは逆です。理由は書くと長くなるから省略していいですかね…
一言でいえば、アルミウイングを閉じる向きに変形させるのって水抜けを良くする方向なんでしょうが、ハンパにやるとデッドスロー性能は失われ、さらにはアクションも安定しなくなるっていう…
自分はデッドスロー~スローでアクションを安定させたいなら、開く方向が正解に感じました。

次にフックの話ですが、自分が色々いじっていた感じでは、リアフックを無くしてフロントフックのサイズを上げることで、着水時に裏返る確率が下がり、アクションも安定する印象でした。
ようは、この小さいボディ可動式ラトル内蔵に加え、振り子(フック)が2個ついているのは、アンバランスさを助長するのではと。

ちなみにリアフックの部分にティンセルを装着してみましたが、これはオマケ的なものです。笑
なんとなく何かフワフワしていたものがついていた方が釣れそうに感じるよね…ということで付けています。汗
シケイダージャンボデッドスローの使い方
チューニングしてゴキゲンになったシケイダージャンボDSですが、2点注意した方がいいことがあります。
1点目は「流れのある場所や浮きゴミがある場所ではほぼ使い物にならない」ということ。
理由は使えばわかります、流れの中だとすぐにバランスを崩すし、また小さなゴミを身にまとっても、あっけなくアクションが破綻するからです。
2点目は「巻き速度は緩やかに変化させる」ということです。
終始デッドスロー使いをする人は気にする必要ありませんが、状況によって多少スピードを変化させたい人は、初速はデッドスローで巻き始めて、徐々にスピードを上げていくことをオススメします。
それであれば、ある程度の速度までならクロールアクションを破綻せずに泳いでくれます。
まとめ
シケイダージャンボDSのインプレと自分なりのチューニング方法についてまとめました。
このルアー、手頃な価格だけに、飛びついたは良いものの、全然使い物にならなくてボックスの肥やしにしている人がいるのでは…?汗
しかしこのサイズでのデッドスローは他に類を見ないので、モノにできればきっとイイコトがあるかも…という妄想のもと、今後実践導入していきたいと思います。
あ、チューニングはもちろん自己責任でお願いいたしますm(__)m
ティムコ公式のシケイダ―ジャンボデッドスローの実釣動画はコチラ↓
追記:シケイダージャンボDS最終チューニング方法
この記事ではなんだかこのルアーをちょっとディスっている風になってしまっていましたが、チューニングが決まったシケイダージャンボDS、相当ヤバイなと思います。汗
これは本当に他のハネモノにはない特殊スペックなので、持ち駒にしておいた方がいいなと感じます…
自分流のチューニング方法については以下の通りです。
フロントとリアのフック重量(スプリットリング込み)は画像の通り。
フロントはクワトロでリアは小さめのダブルをリング噛ませて付けていますが、アクション面で一番重要なのは重量です。
フロントをやや重くしてリアを軽くしています。
羽根のチューンも画像の通りで、まずは羽根の開き具合を、180度方向に開きます。
薄いアルミ素材なので、簡単に曲がります。少しずつ力をかけて画像の状態くらいまで開きます。
次に羽根にひねりを入れます。
少しだけですが、前方向にひねるような感じです。(これはティムコ公式HPでも乗っていますね)
このチューニングで、デッドスロー性能を失わず、レギュラースピードまでは無理なものの、ちょっと速めなスローくらいまでは対応できるようになりました。
そしてキャスト後の着水時に、ルアーがひっくり返って中々直らない現象もほぼなし。
コレはいいです。今後色々な場面で釣らせてもらえそうな予感がします♪
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