1年ちょっと前から少しずつ手を出したハンドメイドルアーですが、気が付けば自宅には様々なハンドメイド用品が揃ってしまいました。汗
そして自分で言うのもアレなのですが、徐々に不満をあまり感じないルアーも製作できるようになってきました。(もちろんまだまだ修行は続きますが)

ということで今回は、ハンドメイドルアー製作に必要な材料や、実際に自分が購入して使っている(使っていた)道具について、洗いざらい書き出してみたいと思います。
(1)ボディ・リップなどの材料
まずは材料というか素材に関して。
ここはもちろんどんなルアーを製作するかによって様々になってくるわけですが、主だったところだと以下の4点になります。
- 木材
- ステンレスワイヤーやヒートン類
- ウェイト用のオモリ
- リップ材料となるサーキットボードやポリカーボネート板
自分が所有しているものを少し紹介すると、木材についてはホームセンターでも売っているバルサシートから、量販店ではあまり見かけないアユースやバスウッドといった丸材をある程度ストックしていたり、ルアー用のバーツについては100均ケースに分類して色々保管していたり…
作りたいと思っても材料がなければ何も進められませんからね、材料についてはある程度ストックを持っておくようにしています。
ちなみにツインブレードクローラーなどに使用しているヒートンなどのパーツ類はほとんどが日本の部品屋製、クランクベイトのリップに使用しているサーキットボードはハンクルさんのものです。
いくつかのメーカーさんを使いましたが、自分的にはこれが一番お気に入り♪
(2)塗料やコーティング剤
塗料については深堀していくと本当に沼ですね…
一先ず分類すると以下の4種類でしょうか。
分類 | 役割 | 具体的品名 |
下地処理剤 | 木材強度の向上と気泡止め | セルロースセメントなど |
サーフェイサー | 凹凸隠しと塗料の食いつき向上 | フィニッシングサーフェイサー |
塗料 | ボディの塗装 | エメラル塗料やラッカー塗料、ウレタン塗料など |
トップコート剤 | ボディの保護、仕上がり向上 | セルロースセメントやエポキシ、ウレタンなど |
下地処理剤とトップコート剤は様々な種類があり、手法も吹き付けなのかドブ漬けなのか筆塗りなのか等、ビルダーさんによっても意見や見解が違うようなので本当に難解な部分です。汗
自分の場合は基本的にセルロースセメントで下地を作り、2液ウレタンでトップコートするような流れですね…(エポキシも使う場合もありますが)
トップコート剤についてそれぞれの特徴などを以前にまとめたことがあるので、気になる方はそちらもどうぞ↓
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塗料については、エアブラシの場合は模型用塗料が一色100円くらいから手に入りますが、結局これも、高級な艶めかしいラメ入り塗料とかだと少量でも結構なお値段がします。(沼)

エアブラシがない場合には缶スプレーになるわけですが、1缶600円くらいはするのでコスパ的にはかなり悪くなり、あまりおすすめしません…

今は充電式エアブラシとかイージーペインターといった簡易ェアブラシが存在していて、それを使うと複数の塗料を混合して色を作ることもできるし、自分はそちらを推します。
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細かいところまでこだわった塗装は中々難しいにしても、使い方次第ではかなり高いレベルに仕上げることも可能です♪
※ちなみに塗料関係の保管場所はベランダにしています。ルアー製作に使用する塗料やうすめ液・洗浄液などは、使い方によっては危険になる薬品もたくさんあります。小さい子どもがいるご家庭はちょっと気を使ってあげてください。
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(3)塗装ブースとドライブース
続いて設備編。
以前にも記事にしているように、自分はタミヤのペインティングブース2 (ツインファンタイプ)を使用しています。

それまでは屋外に段ボールを用意して、そこに向かって塗料を吹き付ける…みたいなことをしていたわけですが、これの難点は2つ。
塗料が吹き返してきてしまうことと、屋外での作業になるので、雨風あるときは作業できないということです。
なので、塗装ブースを入手したことは自分の中で超革命的でした…
ダーターだからクラシカル感もとめてレッドヘッド。ベースカラーはトパーズゴールドです👐 pic.twitter.com/po9KamD4QA
— ナナブンノニ:みかん (@mikan_saitama) June 7, 2020
だって夜な夜な缶スプレーと段ボール持って外に行かなくても、部屋でスプレーペイントができるわけですから…
個人的にはまず何よりも、塗装ブースを入手することをオススメします…!
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自分は保管場所について揉めているのでまだ購入に至っていませんが、あれば安定的に乾燥できてホコリの付着も防げるので欲しいな…とは考えているところです。汗
(4)塗装用具
塗装器具については塗料の部分で少し触れましたが、缶スプレーから模型用コンプレッサー+エアブラシセットという本格派まで様々な選択肢があります。
自分の場合は、缶スプレーから始まり…
→ コピックマーカーエアブラシ(ガンダムマーカーエアブラシ的なもの)
→ 充電式エアブラシ
→ 模型用 コンプレッサー+エアブラシセット…と進んで今に至ります。
もともと特にプラモデルを作って塗装する趣味もなかったので、少しずつステップアップしてきました。
今思い返すと、随分遠回りしてきたので、最初から今の設備を手に入れていればお金の無駄がなかったよなぁ…と(^_^;)
しかし流石に、塗装ブースなども含めて一気に5万出して塗装設備を整える勇気は全くなかったので、まぁ仕方なかったのかなと思います。(遠回りしてる分、色々経験はできてるし)
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なのでスプレー塗装に囚わらず、色々模索するのも楽しいかと思います(^^)
(5)その他工作道具
最後にその他諸々の工具類について。
これに関しては細々したものを挙げていくとキリがないかもしれませんが、ばっと思いつくものを表にまとめてみました。
工具類名 | 用途 |
カッターナイフ | ウッドボディの削り出し |
弓ノコギリ | バルサシートからのボディ切り出し |
金属ハサミ | アルミ板、サーキットボードの切り出し |
電動ドリル | ウッドボディの穴あけなど |
ハンドリューター | 金属パーツのバリ取り、ウッドボディの小さな穴あけなど |
ラジオぺンチ | ワイヤーヒートンの製作やフックの取り付けなど |
クリップ | 乾燥中のルアーを吊るすフックとして使用 |
マスキングテープ | 塗装のマスキングなど |
ステンシルシート | 同じパターンの塗装などに使用(エラ模様とか) |
棒ヤスリ | リップの切込みの調整など |
サンドペーパー | ボディのサンディング |
クランプ類 | ボディを抑えたり固定したり |
UVライト照射機 | UVレジンの硬化用 |
自分は未だにどこにでも売っているカッターナイフを使って木材の削り出しを行っていますが、木材加工をこれからやってみようと思っている方に一つだけ…
カッターの刃はガンガン替えられるようにストックはたくさん持っておくことをオススメします。
それこそ100均の替え刃でもいいです。(出来ればオルファのちゃんとしたのがいいけど)
少しでも切れ味が悪くなったら即交換!切れ味の悪いカッターで無理に切っていると、バルサとか特に繊維方向に割れたり裂けたりしてしまいますよ。
あとは色々と工夫すれば、100均アイテムでもかなりのものを揃えられるので、まずは色々と買って試してみるのがいいかもしれませんね(^^)
↑自分が使っている塗装中のルアーを吊るしたり立てておいたりする道具はみんな100均ですし…
↑あとは小さいもので非常にオススメするのがコレ、スポンジヤスリです。
ボディの曲面を整えるときに使用するのですが、整い方が通常のサンドペーパーとはだいぶ差があります…(というか楽ちん)
凄腕ビルダーさんがご紹介されているのを見て、ダイソーで3M製のスポンジヤスリセットを試しに購入して以来、なくてはならない小物に(^_^;)
特にクランクベイトなんか製作する際にはオススメですよ~
まとめ
ということで、自分が実際に使っているルアー製作道具やら設備やらについて、記事がバラバラと乱立していたのでひとまとめにしてみました。
もちろんプロビルダーの方々はもっとこだわって色々凄いものを使用されているかと思いますが、自分はただの素人ですし、この記事もプロビルダーさんが読むわけではないでしょうから気にしない気にしない。笑
同居の家族がいる中で、どうやって作業場と資材・設備置き場を確保して、うまいこと自分の製作したいハンドメイドルアーを作り上げていくか…
今後もそういうのを楽しんでいく所存です/(^o^)\
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ちなみに製作したルアーはインスタにも色々投稿しております↑