この記事はブログ管理人が2021年に河口湖で二級小型船舶免許(二級小型船舶操縦士資格)を取得した記録です。
自分は趣味の釣りでの使用目的で免許取得をしましたが、現地でお会いした方々は、釣り目的ではないその他のレジャーやお仕事で使用する目的で受験されている方々も多数いらっしゃいました。
なので、関東甲信越でこれから小型船舶免許を取得しよう!と計画されている方々に、広く参考になれば幸いです…🙌
河口湖で二級小型船舶免許を取る
というわけで、二級小型船舶免許の取得記録を綴っていきます。
全体的に長文になるため、申し込み〜事前学習編(この記事)と、実際に河口湖まで出向いて受ける実技講習と筆記試験・実技試験編(次回記事)とに分けて投稿します。
二級小型船舶免許とはどういったものなのか…というのは、ネット上の至る所に情報が転がっているので、この記事ではほぼ省略としますが、要点だけ書くと以下のとおりです。
- 5海里以内の航行区間において20トン未満のプレジャーボートを操縦できる
- 2馬力以上のエンジンを搭載したボート、または3m以上のボートを操縦できる
釣り目的でレンタルボートに乗る場合、いわゆる『免許不要艇』にしか乗らないという選択肢もありますが、友達や家族など、複数人でボートに乗りたい…となると、3m(約11フィート)以下のボートではかなり厳しいでしょう。
また、以前は無免許でも(暗黙の了解的に)免許必要艇が借りられた時代もあったようですが、釣り人のマナーや水辺の事故が問題視されるようになったこのご時世では、『無免許で免許必要艇に操縦者として乗る』というのはかなり無謀な行為と言えます。
なので、小型船舶免許の必要性を感じている人は、思い切って時間とお金を捻出して取得してしまうことをおすすめします。
私自身の話を少しすると、小型船舶免許の取得は、子育て期間でバタバタ生活が続いていたため、ずっと先送りとなっていた案件でした。
それ故、これまではボートに乗るときは免許不要艇オンリーか、誰かと同船するときはいわゆる『万年バックシーター』だったわけですが…
ようやく子育ても少しだけ落ち着いてきたので、思い切って家族に話を持ち掛けてみたら、許可が出た!…という感じでした👌
各免許取得プランの比較
タイトルのとおり、私は河口湖で拘束日2日間の免許取得プランを利用しましたが、申し込みまでには色々と情報収集をして、どういったプランで免許取得をするのが良いか、比較検討していました。
二級小型船舶免許の取得方法は、「独学で国家試験を受験することによる取得」と「ボートスクールを利用した取得」の二つに大別されますが、スクールに関しても場所や拘束時間、金額などは大きく異なります。
自分が情報収集した内容をざっとまとめると、主に以下の4プランが挙げられます。
1.ヤマハボートのスマ免2日間プラン
- 費用:税込89,900円
- 拘束時間:実技講習1日+国家試験1日の計2日間
- 特徴:実技は実際に講習を受けて、学科はオンライン受講による事前勉強を行い、国家試験に挑む形。大手のヤマハボートが提供しているプランということもあり、他のスクールに比べるとやや高い。ただ、会場が全国各地にあるので、極力自宅から近い会場が良い…という人にはオススメかと。(関東で言えば土浦・横浜・東京の3地域がある)
2.ロイヤルの国家試験免除プラン
- 費用:税込126,500円
- 拘束時間:学科講習+実技講習で2日間
- 特徴:河口湖を会場に講習を行うロイヤルさんのプラン。最大の特徴は「国家試験免除」ということ。小型船舶免許は規定された教習時間を受講することで、国家試験に準ずる修了審査を受けられます。どうしても試験を避けたい、という人には良いかと思います。ただ、お値段が張るというのが最大のネック。あとは試験免除という形式をどう捉えるかですね、確かに間違いない手段ではありますが…(以外略)
3.ベルソンの一泊二日合宿プラン
- 費用:税込69,400円
- 拘束時間:実技講習1日+国家試験1日の計2日間
- 特徴:私が実際に利用した、河口湖を会場に講習を行うベルソンさんのプラン。関東甲信越のボートスクールだと、おそらく最安値に近いであろう低価格さが最大の魅力。ちなみに「合宿」というのは名ばかりで、宿泊施設の利用は別途追加料金(6,500円)を支払うか、自分で付近の宿泊施設に予約を入れるか、どちらかになります。(もちろん通いが可能な人はそれも可)ちなみに私は車中泊でした。笑
4.完全独学による免許取得
- 費用:30,000円程度
- 拘束時間:国家試験1日
- 特徴:ボート教習所を介さず、全て自分で教材の取り寄せから勉強、国家試験の申し込み、免許交付申請を行う方法。取得費用としては教材3,000円+国家試験費28,000円程度と、ダントツの安さですが、各手続きを全て自分で行わなければならないこと・実技講習なしで実技試験に挑まなければならないこと、この2点が最大のネックかと思います。
申し込んだのは教習所最安プラン
自分の場合は、とどのつまり「ボート教習所を介して免許取得する一番安いベルソンボートライセンススクールのプラン」を利用しました。
もちろん探せばもう少し安いプランを提供している教習所さんもあるかもしれませんが、自分の調べた感じだと、③のベルソンさんが実施しているプランはほぼ最安ではないかと…
完全独学による取得ならば、もちろんダントツの最安値になるわけですが、やはり「実技の練習なしで試験に一発勝負で挑む」というのは不安が大きすぎます。
学生さんなどで、時間があって「とりあえず一回目の実技試験は最悪落ちてしまっても…」という方なら独学でも良いかもしれませんが、言っても、実技試験の受験には一回18,900円を要します。
その上、実技試験中、試験官は別に誤った回答や操作をしても正解を教えてくれるわけではなく、ただ採点表に減点を付けていくだけです。
それらを考えると、自分としてはボート教習所を利用し、実技に関してはきちんと講習を受けて知識・技能を身につける方が、長い目で見ても吉となるのではないかなと考えます。
申し込み時期と申し込み方法
ここからは実際に利用した「ベルソンボートライセンススクール」の話。
まず申し込み時期ですか、結論としては、講習&試験を受けたい日程の最低一ヶ月以上前に、季節の良いときに申し込みするのがオススメです。
理由は二つ、まず一つは申し込み後、こちら(受験者)からの必要書類の送付と受講費振り込み、向こう(ボートスクール)での振り込み完了の確認と教本などの発送だけでも一週間くらいは要します。さらにそこから送られてきた教本と試験問題集を使ってて事前勉強をするわけですから、三週間くらいは余裕を見ておく方が良い…というわけです。
もう一つ、季節の良いときに申し込むというのは、実技講習が一日外で行うので、それが結構ハードワークだからです。
河口湖は、立地的に避暑地ではありますが、それでもやはり真夏に丸一日湖畔で過ごすとなると、結構体力を使うかと思います。
結果論ですが、自分は5月中旬に申し込んで本当に大正解だったな…と感じました(^_^;)
※細かい話をすると、一方で早春や晩秋は寒かったり強風の日が多かったりしますからね…(強風だと、実技試験の難易度は上がります。)
というわけで、これら2点を考慮して、以下のような流れで二級小型船舶免許の講習・試験プランに正式申し込みをします。
- ベルソンボートライセンススクールに電話し、希望の日程に空きがあるかを確認する。
- 空きがあれば、仮予約する。
- 申込書などが送られてくるので、必要事項を記入し、押印、さらに添付する公的書類(住民票)などを郵送で提出する。加えて受講代金を銀行振り込みで支払う。
- 必要書類と代金の振り込みが確認されたら、スクールより教本・問題集・練習用ロープ・受講当日の案内などが送付されてくる。
ここまで完了したら、あとは事前学習を行なって、当日を迎える形となります。
事前学習の難易度と必要時間
申し込みが完了し、資料が手元に届いたら、事前学習を行います。
具体的にどのようなことをするのか、学科の試験勉強と、実技講習の予習の二つに分けてまとめます。
二級小型船舶免許の学科試験勉強
まず学科の試験勉強ですが、一番伝えたいのは「全く勉強しないとか、教本(教科書)だけパラパラ流し読みしたくらいだと、普通に落ちる」ということです。(当日、普通に若い子で1人不合格の子がいました)
二級小型船舶免許の学科試験は4択問題で、各科目の半分と、全体で見たときの半分が正解ならば合格となるので、かなり合格ラインは低く設定されていますが、それでも1科目以外については専門知識が多く含まれます。

正直、自分も勉強を始める前は「二級小型ってボート釣りしてる人みんな取ってるし、落ちたなんて話聞かないから、余裕なんでしょ?」とか思っていましたが、実際やってみるとそうでもありません。汗
免許取得済みの人で「二級小型は簡単だよ」と言う方もいるかと思いますが、実際は合格ラインギリギリだったかもしれないし、もしかしたら試験免除プランで取ってるかもしれないし…そこは鵜呑みにせずちゃんと勉強しましょう。
…とはいえ、ボートスクールからは「問題集(過去問ぎっちり×154ページ)は最低3回やってください!」と念押しされるのですが、正直それは結構キツイです。汗
もちろんそれができれば、よっぽどの人じゃない限り絶対的に合格できるかと思いますが、それをやるにはかなりの時間(ざっと20時間ほど)と労力を要します。
なので、自分が実際に行った事前学習は以下のような内容です。
- 学科試験勉強用DVDを流し見する。(1時間半ほど)
- 教本を斜め読みする。
- 問題集を解く→答え合わせをしつつ、教本で確かめる、間違えた問題だけマークを付けておく。(所要時間は5〜10時間ほど)
- 問題集が最後まで解き終えたら、時間のあるときに間違えた問題のみを解き直す。
- 河口湖までの道中に、車で学科試験勉強用DVDを流して、なんとなく復習する。
- 実技講習後に模擬試験が配布されるので、それを試験前夜に解いておく。

あくまで一例ですが、月曜日〜金曜日まではフルタイムで仕事、土日は自分の趣味の時間や家族との時間を過ごしながら三週間ほどで何とかこなせた内容になります。
これをやれば、おそらく余裕で8割、低くても7割は正解できるかと思います。
合格ラインは5割ですから、よっぽどのことがなければ不合格になることはないでしょう。
二級小型船舶免許の実技講習予習
次に実技講習の予習ですが、これに関しては正直、ほぼ予習なしで当日を迎えても大丈夫です。
1日目の実技講習で、ロープワークから試験の流れ、点検や操船方法など、スクールスタッフが一通り全て教えてくれるからです。
ただ、もしも「ロープワークが覚えられるか不安…」とか「車の運転すらままならないから操船が不安…」とか感じるのであれば、以下の予習くらいはやっておくのがベターかと思います。
- 教本に載っているロープワークをYouTube動画などを見ながら一通りできるようにしておく。
- 教本の「実技」部分と黄色いプリント(一・二級小型船舶操縦士試験について)に目をとおして、実技の脳内シュミレーションを行っておく。


一応自分はこれらのことだけは済ませて、当日を迎えました。
次回は当日の講習と試験
というわけでボートスクールの選定から申し込み、事前学習に関してはここまでです。
正直、学科の勉強さえある程度きちんと行っておけば、当日は流れのままにこなしていくだけなので、そんな気負う必要はありません。
当日の様子に関しては次回記事で細かく綴っておきます🙌
まとめ
最後にまとめますと…
- ボートスクールを介しての二級小型船舶免許の取得費用は、スクールやプランによって大きく変わる。
- 国家試験免除プランでないなら、学科試験の勉強はある程度きちんとやる必要がある。
- 実技講習を受ければ、実技試験はよっぽどのことがない限り大丈夫。
大事なところ、伝えたいところはこんなところかなと。
長文となりましたが、免許取得を考えている方は、次回記事の講習・試験当日編をチェックしてくださいね〜👇
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