ショートロッドメインにバス釣りをして、気が付けばもう5年以上経ちます。
今回はショートロッドの優位性や出しどころなどについて、具体的な話をまとめてみました。
ショートロッド使ってる?
こんにちは、ほぼショートロッダーのみかん🍊です。
バス釣り界隈では暫くロングロッド至上主義が続いていたかと思いますが、近年ショートロッドのメリットを語るようなメーカーさんも少しずつ出てきていると感じます。
しかし・・・
実際はどうでしょう?
釣りブロガーさんや、SNS で色々と発信されている方のタックルを見ると7フィートとか、ロクテン(6フィート10インチ)、いいとこロクロク(6フィート6インチ)くらいのロッドを使っている方が圧倒的多数だと思います。
確かにバーサタイル性を求めるのであればそれくらいのレングスが使いやすい…というのはわかります。
しかし皆さん、結構何本もタックル所有していて、使い分けているのではないかと思います。
その中に「ショートロッド」がある人って…実際はかなり少ないのではないでしょうか?
ショートロッドの定義
ひとくちに「ショートロッド」と言っても一体どれくらいのレングスを指しているのか曖昧になるので、ここで定義しておくと、自分の中では6フィート未満のロッドがショートロッドだと考えています。
今現在販売されているバスロッドを見ると6フィートでもショートロッドの部類に入ってしまいそうですが、20年前とかだとバーサタイルロッド=6フィートレングスがベースだったわけですから、それを考えたら「ショートロッド」と呼ぶのはやはり4、5フィート代のロッドかなと考えます。
ショートロッドのメリット
長くて太くて強いロッドを振り回しているのは確かにカッコイイと思います。
自分も10~5年前までは6フィート半ば~7フィートロッドをメインとしていました。
しかし5年ほど前からショートロッドを本気で使い始めたら、短刀の魅力にすっかりハマってしまいました(^_^;)
もちろん、自分の場合はカヤックフィッシングをやるから、というのも大きいですが、普通にオカッパリでもその他のボートでも、ショートロッドが活躍するシーンはたくさんあります。
自分がショートロッドのメリット(優位性)を特に感じているのは以下の3点に関してです。
1.ロッドワークが圧倒的に楽
まずロッドワークでルアーを操作する釣りについては圧倒的に短いロッドの方が楽です。
そんなこと言ってもプロは長いロッドを使っているじゃないか!という声が出てきそうですが、それはプロだからです。
長くてロッドワークがしづらいロッドでも、プロは想像もできないくらい実技練習しているので出来るに決まっています(^_^;)
一方で、週1で釣りするかしないかのアングラーが同じことにトライしたらどうでしょう…?
淡々と何時間もジャーキングとか、高速トゥイッチとかできますかね…少なくとも自分は出来ません。泣
続けているうちに疲れてきて、ティップの振り幅が雑にもなるし動作にキレもなくなります。泣
ですが、ショートロッドではこれが淡々と続けられるんです。
高速トゥイッチが肝になる釣れ釣れワーム「野良ネズミ」も、自分は5フィート6インチのスピニングロッドで使っていまして…めちゃくちゃ楽に長時間ロッドワークを続けられるんです。
疲れない→集中力続く→釣れる…という好循環が生まれるので、個人的にロッドワークの釣りはショートロッドなしには考えられません。
2.キャスト精度の向上する
次にキャスト精度ですが、これもロッドワークと同じ事が言えて、長いロッドになるほど、正確にピンスポットを射抜くのは難しくなります。(ちなみにここで言っているキャストというのはピッチングとかではなくオーバーヘッドやサイドハンド、バックハンドの話です)
プロは長竿でも平然と正確にキャストしてしまいますが、熟練者でない人がキャスト精度を高めたいならショートロッドを使うのが手っ取り早いです。
もちろん広い湖でロングキャストメイン…という場合だとショートロッドの優位性はありませんが、自分が釣りしているような中〜小規模河川、主な狙い目が岸沿いの人工物やカバーになるマッディシャローフィールドであれば、10m以内のキャストでルアーを正確にピンスポットへ撃ち込んでいく釣りがメインになります。
そうなるとやはりショートロッドに優位性を感じるのです。

3.色々なシーンで取り回し良し
最後は取り回しの面。
これは凄く単純な話、短い故にトラブルが少ないということです。
家でロッドをいじるにも、家から車・そして現場へロッドを運ぶにも、オカッパリで歩き回るにもボート上に置いておくにも、どんなときでも…
流石に「長いせいでぶつけて折れた」ということまではいかないまでも、キャストするときに後ろのブッシュに竿先をぶつけたり、運んでいるときに天井や木に当ててギョッとしたりは結構するのではないでしょうか。
こういったことがショートロッドだとかなり少なくなるので、ストレスフリーだなぁと。
ショートロッドのデメリット
ショートロッドのここがイイ!を色々と語ってきましたが、デメリットとなる部分も書いておかねばと思います。
ちなみによく「遠投がしにくい」とかいう話もありますが、ここでは省略します。
最近の高性能リールを装着した場合だと、超遠投を狙うのでなければ、竿が短くても長くても飛距離の面ではそこまで変わらないと考えているのでデメリットとしてはわざわざ書く必要ないかな…と思うからです。
ということで自分が考えるデメリットは、以下2点だけ。
ルアーの操作性
もちろんケースバイケースなのですが、ルアーを操作する際、ショートロッドにデメリットを感じることもあります。
例えば、足場が高い場所でのオカッパリだったらティップと水面の距離が離れてしまうがゆえに足元まできっちりルアーを泳がせられないとか、バンク沿いのカバーをラインメンディングで上手くかわしてリトリーブできないとか…
結局どんな場所でどんなルアー使って釣りするかによってメリット・デメリットは出てくるわけですが、ショートロッドの場合はラインメンディングができる範囲がどうしても狭くなるので、そこにデメリットを感じるシーンはあります。
魚とのファイト
魚のファイトについて、対カバーに関してはやっぱりロングロッドに優位性が大きくあると思います。
これは某プロから伺ったお話ですが、例えばおかっぱりで10m先にカバー内で魚をかけた場合、ロングロッドならばロッドを高く構えてカバーからどうにか引き離すことができるのに対して、ショートロッドでは厳しいと…
また、キャッチ寸前でバスが足元のテトラやバンク沿いのカバーに突っ込むというのはよくあることですが、そのときもそこをかわして持ち上げる際にロングロッドの方がベターであると…
ショートロッドでも慣れてくればある程度は対処できると感じますが(いや、言うても自分は強いリールとラインで必死にゴリ巻きするだけなのですが。笑)、そういった面ではショートロッドが劣るということは否めません。
オススメ&気になるショートロッド3選
ネガを書いてしまうとアレですが、それでもやはりショートロッドを使った経験がない方には、是非機会があればショートロッドを使ってみてもらいたいなぁと思います。
6フィート6インチと5フィート7インチではセンチに変換すると30センチも異なるわけでして、本当に使用感の差はかなり大きいです。
とはいえ、そんな短いロッドってどこのメーカーにラインナップあるんだっけ…?という人も多そうなので、個人的にオススメ&気になるショートロッドをちょっとだけご紹介しておきます。
モレーナ53(ボンバダアグア×ツララ)
何をおいてもまずはコレ。
自分が初めて本気でショートロッドを使いこんで、惚れ込むきっかけとなった唯一無二のなんでもショートロッド「TULALA モレーナ53」です。
絶対的信頼を置くシリーズ、今回はルアーではなくタックルを… ということで、私がカヤックバスフィッシングを始めてから、初めてカヤック用にと買ったガチなショートロッド、TULALAの「モレーナ53」を改めてインプレしたいと思います。 […]
詳細は以前記事にしているのでコチラ↑を参照ください。
たぶんこの先まだまだ何年もお世話になる、唯一無二のロッドですね。(大好きすぎる…)
ブラックレーベルSG 551L+RB(ダイワ)
釣りフェスティバル2020のダイワブースで、地味に凄く気になっていたブラレSG551L+RBとSG551LRB。
小型ジャークベイトのジャーキングをターゲットにして開発されているので高弾性・ショートグリップ仕様ですが、割と色々な巻物で使ってみても良いのでは…と感じました。
シャープな感じで、バスロッドっぽさが多くの人に受け入れられそうな印象です。
スコーピオン 1581F-2(シマノ)
言わずと知れたスコーピオン伝統の番手1581。
パックロッドがマイブームの自分としては15103RS-5も非常に気になるところですが、ショートロッド入門の1本として考えたら、やはりバーサタイル性が高い1581F-2なのかなぁということでピックアップしてみました。
まぁ普通にいいですよね…普通っちゃ普通なんですが、普通に凄くイイ…(^_^;)謎
まとめ
市場では今なお6フィート半ば以上のレングスがほとんどとなっており、それよりも長いロッドしか使ったことがない!という方も多いかと思うので、改めてショートロッドの良さについて語ってみました。
6フィート半以上のレングスでずっと慣れてきた人がショートロッドを使うと、あまりの軽快さに驚くんじゃないかなぁと…7フィートロッドとか使うときに「違和感ありまぁ逆に、自分のようにショートロッドばかり使っていると7フィートロッドとか使うときにすぎでしんどい…」となってしまう弊害も出るんですけどね(^_^;)笑
それでもショートロッドを使うと世界が広がると思うので、是非とも検討されてはいかがでしょうか?
最終更新日:2022年7月3日 愛するツララロッドたちに関して、所有するもの・していたもののタックルインプレッション記事を、ここに全てまとめます。 TULALAは自分たちが作る竿を「ルアー範囲は○~○g」、「テーパーは○○」、「[…]
カヤックバスフィッシングを4年程前にはじめて、カヤック専用タックル関してはこれまで何度も迷走をしてきました。 しかし2018年の始め頃に、後述する現在のTulala4本体制が完成し、約1年が経ちました。 このご時世、ロッドだけで[…]