スローリトリーブやデッドスローリトリーブをするにはローギアリールを使っています、という話です。
デッドスローに合うリールは?
こんにちは、カヤックの朝練は相変わらず週末行っていますが釣れませんっ!のみかん🍊です。
デカハネGPが話題だから…というのもありますが、今回はデッド〜スローリトリーブをするのに「ローギアリール」を使っている理由について自論を整理してみました。
リールのギア比論争は右ハンドル・左ハンドル論争や、ロングロッド・ショートロッド論争などと同類で永久に統一した見解が出ないものだと思っているので、あくまで自論ということで読んで頂ければと思います。
ということで、ビッグクローラーベイトのデッドスローリトリーブやスピナーベイトのスローロールなど、ゆっくり巻く釣りにはどのギア比が適しているのか…?
現状、自分が考える答えとしては「ローギアリール」だと思っています。
デッドスローやスローにローギアリールを使う理由
デカ羽根モノや重量級の巻物を使うタックル、自分はローギア丸型リールの「14カルカッタコンクエスト100」を愛用しています。
14カルカッタコンクエスト100/101のスペックを改めてまとめると、以下の通りです。
- ギア比:5.2
- スプール径:36mm
- 最大巻上長:59cm
- ハンドル長さ:76mm
最近のシマノ製ベイトリールでいうところのPG(パワーギア)と同クラスのギア比で、最大巻上長で見るとバンタムMGLのPGと同スペックになります。
ハイギア化が進む昨今、「ローギアリールは遅巻き餌釣り用リール(笑)」とか意味わからんディスりを受けたりしていますが、自分はこのリールでデカ羽根フィッシュを多数捕獲しています。
ローギアリールにはもちろんデメリットもあります。
しかし「ゆっくり一定速度で巻く」という行為をするにあたっては、やはりローギアリールなんです…
一番の理由…それは「巻きムラが出にくいから」です。
巻きムラが出ているというのは、ルアーの速度が一定ではなく僅かでもゆっくりになったり速くなったりという速度変化が生じてしまっているという状態です。
デッドスローリトリーブでバイトさせるキモの一つは「速度変化せずに一定速度で休むことなく動き続ける」ということだと思っているので、巻きムラは出したくないんです。
巻きムラを出さずに巻く…実はかなり難しい
とはいえ、多少ギア比が高かろうが、ハンドルをゆっくり回せばいいだけなんだからハイギアでもエクストラハイギアでもええやん!と言われそうです。
そうです、極論エクストラハイギアでもハンドルをゆっくり回せば良いだけの話なのでその通りです。
しかし、最近自分が感じるのは「巻きムラなく一定速度で巻くのって実はかなり難しい」ということです…(^_^;)
自分がバス釣りしているフィールドは、かなりマッディなのでサイトなんて全く出来ないのですが、最近ちょこちょこ行っているプールトラウトだと、魚もルアーもサイトできるわけです。
そこで0.5gとか0.7gとかのスプーンを水面直下で一定レンジを一定速度で巻いてくるというアプローチを教わったのですが、これがまぁ難しい(^_^;)
一定レンジどころか、一定速度で巻くのすら上手く出来てなくて、見てるとスプーンの動きがブレるんですよ。
で、そうすると追従してきていたトラウトたちが一瞬にして見切ってどっか行く。笑
この光景を見ていると、これってバス釣りでも水中で同じことが起きてるんだろうなぁと想像するのです…
- ギア比が高い→手元のハンドル操作のブレがルアーに伝わりやすい
- ギア比が低い→手元のハンドル操作が多少ブレてもそこまでルアーに伝わらない
…となるので、自分は巻きムラの出にくいローギアリール推しなのです。
これ、以前に書いた「エキスパートじゃなくてもキャスト精度が上がるからショートロッド使う」という道具頼り理論と同じ旨ですね。笑
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ローギアのデメリットは「ロングハンドルゴリ巻き」でカバー
巻取りの遅いローギアリールのデメリットを強く感じるのは、魚を掛けてファイトするときだと感じます。
自分の場合、ショートロッド使用なのでロッド的にもストロークが短い分、魚をかけて寄せるという観点から見たら最悪の組み合わせです。爆
なので、自分はカルコン100をロングハンドル化して巻き上げを軽くするという対策をしています。
愛用しているのはアベイルのジュラルミン製オフセットハンドルSTiで長さは95mmです。(純正ハンドルは76mm)
あまりにも長すぎてもハンドル操作が大きくなるので、個人的には95mmがドンピシャ。
これでバイトを感じた瞬間に超ゴリ巻きします。笑
カヤックだとファイト時は一切操船できない&踏ん張りが全く効かない(40センチくらいのバスでも引っ張られて簡単に船が動いていく)のですが、なんとかキャッチできているので間違ってはいないのかな?と感じます。
「たるませ巻き」でカバーするというのも一つの手段
高いギア比のリールを使ってるとか、デッド〜スローリトリーブが苦手という場合には、ロッドを高く構えてラインをたるませた状態で巻く「たるませ巻き」をするのも一つの手段です。
羽根モノデッドスローでよく使われるテクニックですが、ラインがクッションになって、ハンドル操作にブレがあってもたるんだラインがそれを吸収してカバーしてくれるという仕組み。
自分は理由あってあまりやりませんが、重要なテクニックの一つだと思います(^^)
オカッパリや止水域では特に有効ですね♪
まとめ
カルコン推しによる【デッドスローにはローギアリール理論】でした。
自分の趣味嗜好でビッグクローラーベイトの話が中心になってしまいましたが、2019年には伊藤巧プロがアメリカセントラルオープンで準優勝の決め手となったのは伝家の宝刀「クリスタルSのスローロール」で、使用されていたタックルは14カルカッタコンクエスト100でしたね。

そして大会後のインタビューでは「キモはとにかくゆっくり引くことだった」と語っています。
特段ノリーズ信者というわけではありませんが…これは自分、胸アツでした。
遅まきリール、バス釣りにおいては、まだまだ確実に必要性のある存在だと感じます。
発売以降、現在も私がメイン機として溺愛している14カルカッタコンクエスト100/101のタックルインプレッションです。 今更?と思われるかもしれませんが、発売以降、メイン機として今まで酷使し続けたユーザーだから書ける内容もあるかなと・[…]