ちょっとマニアックな話ですが、レベルワインドを動かすためにレベルワインドシャフトに噛ませる小さなパーツ【ウォームシャフトピン】を高精度品に変えたら、巻き感が変わった…というちょっとビックリなお話です。
シマノ バンタムMGLのノイズ問題
こんにちは、ベイトリールはやっぱりシマノが好き…のみかん🍊です。
いや、ダイワリールの使用感が良いのはすごくわかるのですが、先日先輩からジリオンSVTWのオーバーホールを頼まれてやってみたら、パーツ多すぎて泣けましてね。涙
しかしそんなシマノ派な私の愛機【18バンタムMGL】ですが、これまでリトリーブ時のノイズ問題に悩まされてきました。
過去にバンタム関連の記事で何回か触れていますが、ハンドルを回すとなんだかウィンウィンする…というやつです。
もちろんベアリングを変えたり、自分なりにオーバーホールしたりと試行錯誤して多少は改善されてきていますが、劇的な効果があった対応策というのはこれまでありませんでした。
ウォームシャフトピンという小さな部品
しかしそんな最中、いつも何かとお世話になっている釣りブロガー仲間のカケヅカさんから、「これ使ってみて」と言われ渡されたのが冒頭に書いた【ウォームシャフトピン】でした。
こうなった詳しい経緯はここでは省略しますが、このウォームシャフトピン、リールをバラさない人からすると「何その部品?」というレベルの代物かもしれません。
ウォームシャフトピンはウォームシャフト(レベルワインドシャフト)のクロスギアに掛かって、レベルワインドを左右に動かすためにレベルワインド内に装着されている部品です。
これがないとレベルワインドは左右に動いてくれません。笑
非常に小さな部品なので、中々違いを伝えにくいところでありますが、上画像の一番左がバンタムMGLの純正ピン(ただしバンタムでも製造時期によって金属製のピンが入っていることもあり)、真ん中がSLXMGLの純正ピン、一番右がKDW製ウォームシャフトピンです。
カケヅカさん曰く、パッと見ではよく違いのわからないこれらウォームシャフトピンでも、1/100mmの世界とかだと結構精度的には違いがあるのだとか…
左右の対称性とか、そういった部分の話だとは思うのですが、自分も流石にその辺りは良くわからないので、気になる人はカケヅカさんに直接聞いてみてください。笑
KDWウォームシャフトピンを入れた結果
前置きはこれくらいにしておいて、このKDW製の高精度ウォームシャフトピン、早速愛機のウィンウィンするバンタムMGL、愛称「ウィンタムMGL」に装着してみました。
最終更新日:2020年2月6日 18バンタムMGLユーザーにオススメしたいカスタムパーツ、アルミ製レベルワインドパイプについて特徴と交換方法をご紹介します。(記事公開後に一部仕様変更がありましたので内容を追記・修正などしました) 1[…]
レベルワインド周辺のカスタムはリールをバラす作業としてはほぼ最終工程にあたるので、少し難易度は高めですが、この記事↑に全行程を載せていますので、もしも挑戦したい方は参照いただけると良いかもしれません。
ちなみに釣りブロガー仲間のシモサカナさんはちょっと苦戦しながらも、なんとかやれたようです👍
話を戻しまして、肝心のウォームシャフトピンをKDW製に置換した結果なのですが…
ほんと忖度なのではと疑われそうですが、自分のバンタムに関しては明らかに巻き感が変わりました。
ウィンウィンが少し収まり、巻感もスムーズ且つ軽い感じに改善…
正直、いやこのパーツでそんなに変わるもんかね…と思っていたのですが、変わりましたね。汗
ウィンウィンが完全に収まったわけではないし、カケヅカさんの工場に置いてあったベッジホッグスタジオ所有のバンタムMGLの質感には程遠い感じではあります、が…

自分の場合は明らかに良い方向にいった感じを受けたので、今後はこのKDWピンを使っていってみます!
その異音、レベルワインドが原因かも?
ベイトリールのノイズ(シャリシャリ•ゴリゴリ・ウィンウィン)については、ベアリングやギアの劣化が原因で発生するという話がよくあがるかと思います。
しかし最近は、なんかレベルワインドってかなり大事なんじゃないかな…と感じております。
ウォームシャフトとドライブギアシャフト(ハンドルを取り付けているシャフト)はそれぞれのギアで直接的につながっています。
なのでレベルワインドにゴミが詰まっていたりでガタついたりすると、ダイレクトに巻き感に影響してくるということです。
ウォームシャフトピンの精度が悪かったり、削れていびつになっていたとしたら、ノイズの原因になるかも…?
もちろん断定はできませんが、そんな可能性もあるのでは、ということです👌
注意:丸形リールには装着できません
ちなみにこのウォームシャフトピン、シマノの現行ロープロベイトリールにはほぼ装着可能かと思われるのですが、丸型ベイトリールには装着できません。
奥側は14カルカッタコンクエスト100のもので、手前がKDWウォームシャフトピン。
写真の通り、全く寸法が違うので注意してください(^_^;)
発売以降、現在も私がメイン機として溺愛している14カルカッタコンクエスト100/101のタックルインプレッションです。 今更?と思われるかもしれませんが、発売以降、メイン機として今まで酷使し続けたユーザーだから書ける内容もあるかなと・[…]
さいごに
今回紹介したKDW製の高精度ウォームシャフトピン、近々ヘッジホッグスタジオから発売されるとのことです。
かなりマニアックなパーツですが、ベイトリールカスタム好きならとりあえず一つ、試してみるのは手かもしれません…
ちなみに今回自分が試したのは金属製ウォームシャフトとの組み合わせです。
シマノのベイトリールにはウォームシャフト(レベルワインドシャフト)が樹脂製のものもあるので、それとの組み合わせだとどうなるかは未知です。(樹脂シャフト側が削れるとかのリスクが無きにしも非ず?SLX MGLは樹脂製ウォームシャフトに金属製ピンの組み合わせなので大丈夫だと思いますが…)
とりあえずこの辺は今後試してどうなるか経過観察していきたいと思います。
※SLX MGLにもバスライズにもKDWピンすでに入れてみています。SLX MGLに入れてみた感じだと、バンタムのような巻き感の変化はあまり感じられず…でした。恐らく元々X-ship非搭載で巻き感にノイズがかなりあるリールだからかな…と予想しています。バンタムやアンタレス、メタニウムやアルデバランといった中価格帯以上のリールと組み合わせるのが良しかも?
気になる方は今後のリリース情報をチェックですよ!!_φ(・_・