自作バイブレーションを製作してみた。サーキットボードで手軽に作るハンドメイドルアー

唐突ですが、自作バイブレーションを製作してみました。

今回はサーキットボードで製作できるメタルバイブレーション的なものについてご紹介します。

バイブレーションを作ろうと思い立った

秋から早春くらいに多用する方も多いであろうバイブレーションやメタルバイブレーション。

先日、ふとハンドメイドクランクベイト用にサーキットボードからリップを切り出していた際に思い立ちまして…

自作バイブレーションは作れるか?

「あれ、これ使って簡単にバイブレーション作れるのでは?」と。

 

数年前から、一口にメタルバイブと言っても、ボディペースがサーキットボードとなっている「デブスのサーキットバイブ」「ジャッカルのキーバーン」などもあるわけでして…

うん、そんなことが頭に浮かんだらもうやらずにはいられず。笑

そんなわけで、家にあった資材を使ったらサクッとバイブレーションプラグが出来上がったので、作り方をシェアしたいと思います。

自作バイブレーションの作り方

では早速、自作バイブレーションの作り方についてご紹介していきます。

製作時間は材料と道具が揃っていれば1〜2時間ほどなので、結構気軽にチャレンジできると思います♪

使う材料と道具

まず用意するものはこちら。

  1. サーキットボード(1.0mm厚)
  2. 割りビシ(ガン玉)
  3. 瞬間接着剤とエポキシ接着剤(ダイソーで購入)

実際、ルアー自体はこれだけあればできます。笑

しかしオプションでこのあたりの材料もあると尚良しです。

  1. ステンレスシート
  2. シールアイ
  3. エポキシパテ

道具については最低限、ハサミとピンバイスとサンドペーパーがあれば作れますが、後述しているように安物でもいいのでハンドルーターがあると相当楽です。

製作手順

では早速作っていきます。

まずは第六感を研ぎきませ、インスピレーションを最大限に感じてバイブレーションをデザインします。

自作バイブレーションをデザインする

うむ、何とも自分らしいバイブレーションブラグがデザインできました。(バイブレーションって形に個性出すのってしいね☆ちなみにメモ書き的なところは気にしないでください)

 

次にこの紙をサーキットボードの後ろに挟んで、油性ペンで転写します。

自作メタルバイブの作り方

ものすごくざっくりだけどまぁ問題なしです。

 

そしてこれらをカットしていくわけですが、1mm厚くらいのサーキットボードだとかなり硬いので、これを切るには金属ハサミが活躍します。

しかし家にない人も多いよね…ということで、普通の文具用ハサミを使って力でねじ伏せるスタイルでイキます。

サーキットボードはハサミでも切れる

よしよし、オーケーだ。(ちょっと手が痛い)

しかしこのままではあまりにいびつな形をしているため、ざっくり紙ヤスリで形を整えていきます。

サーキットボードの加工

これもちろん手作業でもやれますが、ハンドルーターがあるとかなり楽ですね。

このあと出てくる穴あけ作業でもハンドルーターが大活躍するので、一個あるとかなり便利だとは思います。

自分はアマゾンの超安物なので精度的には結構嫌になるくらいの代物ですが(軸のブレがまぁまぁ酷い)、まぁちょっとした工作をするくらいには使えます…あるとないでは雲泥の差ですね。

はい、形が整ったら装飾を施していきます。

使ったのはハセガワのウロコ研磨フィニッシュステンレスシートです。

サーキットボードにウロコシート張り付ける

ステンレスシートでバイブレーションを作る

これはシール状になっているので、台紙から剥がしてサーキットボードにペタリ。

ここで、ステンレスシートに噛んでしまったエアを抜くのと、改めてボディエッジを削って最終的な形に近づけています。

そしてハンドルーターを使ってラインアイ2つとフックアイ2つ、計4つの穴を開けていきます。

完成が近づいてきました。

アイの位置は正直本当にざっくり「この辺?」というイメージだけで開けています。

初めて作っているからとりあえず試してみるしかない…(-_-;)

そして釣り具屋で購入してきた割りビシ(特大)をマイナスドライバーで少し開き、サーキットボードに噛ませて、瞬間接着剤(仮止め)+エポキシ接着剤(本留め)で接着します。

 

最後はアイシールを張り付けて、フックをセットすれば…完成!!

お…なんかそれっぽくないか!?

とりあえず見た目的には割と悪くない。

ちょっと体高がありすぎたようにも思うけど、初めて作ったし、とりあえず泳がせてみないとどう作るとどう動くとかわからないからいいのだ!

自作バイブレーションのスイムテスト

というわけで、フィールドで実用テストへ。

自作メタルバイブのスイムテスト

まぁ相当ノープラン設計なので、いやこれ割と普通に動いたら笑えるよな…程度のノリでキャストしてみる。

 

すると…

 

うん!動かない!!!

 

微妙にときたまバイブするけど、ほとんどプルプルしてこないI字系バイブになってる。

こりゃダメだ/(^o^)\

 

と思ったのですが…

 

ちょっと待てよ、アイの位置2つ作ってきたから、スナップの位置変えたら動き変わるかも…と思って試してみる。(フロント側からリア側に変更)

すると…

 

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やばい、普通にブルブルバイブしてる…笑

ちょっと振り幅が大きすぎるものの、フォールは素直にストレートフォールで、レベルバイブブーストみたい。笑

これ、ボディの体高をもっと下げて、サーキットボードの厚みを0.8mmとか0.6mmに落とせば結構良い感じのものができてしまうんでないの?と。笑(0.6mmは強度的にちょっと不安ですが)

ウッドルアーだとコーティングやら塗装やらトップコートやら…と色々と大変な作業もいくつかあるわけですが、これは本当に工作感覚で出来るので面白いかもしれませんぞ!!\(^o^)/

おまけ:一つ上のバイブレーション製作方法

冒頭の材料に出てきた「エポキシパテ」の活用方法ですが、鉛が剥き出してる感じがちょっと…という方はこういう感じでエポキシパテで肉付けしてみるのはどうでしょうか?

エポキシパテでつくるバイブレーション

ボトムで立つメタルバイブを自作?

ものは試しで鉛の周りにダイソーエポキシパテを盛ってみました。(試作の試作みたいなものなので超雑です。笑)

鉛を隠してアゴの面を大きくすれば、ボトム姿勢が安定したりしないかなぁと。

でもエポキシパテって硬化すればかなりの強度だし、研磨・塗装も可能なので、やろうと思えば普通にレベルバイブブーストみたいなやつ作れるんじゃ…と、現在妄想膨らまし中です。

このあたりはまた面白いものが作れたら記事にしたいと思います♪

エポキシパテの練り方
▲ちなみにエポキシパテを練るときはゴム手袋した方が良いですよ、素手でやると皮膚弱い人はあとで痒くなったりします。
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おわりに

バイブレーションプラグ的な自作ルアー製作方法について一先ずまとめてみました。

自分もまだかなり実験段階なのでわからないことだらけですが、とりあえずサーキットボードにそれっぽく鉛を装着して、ラインアイをいくつか開けておけば、どれかのラインアイで意外とイイ感じに動く可能性ありです。笑

材料費も鬼のように安いし、製作の手間もかなり楽なので、時間を見つけてまた試作してみたいと思います♪

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